星降る夜に、オリオンの七つ星が照らす道を
聴こえくる
風のジングルベルに
景色は季節の
第四楽章を奏でながら
並木に灯る
冬のイルミネーション
光の木立が
織りなすキャンドルは
心に明かりを
一つずつ燈すように
灯点し頃の
クリスマスの街角に
紅く映える
ポインセチアは鮮やかに
星降る夜に
煌めくオリオンの宙
柊の枝が
風にさゆらぐ夜に
遥かな東の
彼方から駆け上がる
七つの光は
オリオン座の星々
星空の狩人が
神話とともに描きゆく
軌跡は瞳に
輝きをそのままに
星降る夜に
煌めくクリスマスの星
七つの星の
奏でる鐘の音が
夜空と心に
響きわたるように
紅きベテルギウスは
聖夜を照らして
青きリゲルは
星のオーナメントのように
星降る夜に
想いを馳せながら
古人が
見上げた夜空を
遥かな時を
こえて今、見つめる夜に
星をつなぐ星座の
光が変わらずに
この惑星を照らし続けるように
今をつむぐ言葉の
光もまた
心を照らすと、そう信じて
もしどこかに
星のなる樹があるとしたら
それはきっと
こころという種から
言の葉という
葉を伸ばしながら
大切に
育んでいく
樹なのかも知れない
時にこころに
ふりゆく雨にも
雨宿りの葉となる
言の葉を、信じて
聴こえくる
星のジングルベルに
宙は季節の
第四楽章を謳いながら
心を彩る
星空のイルミネーション
夢の明かりを
一つずつ燈すように
星降る夜の
クリスマスの街に
遥かな宙から
オリオンの七つ星が、照らす道を
冬を代表する星座の一つ、オリオン座は、12月頃から空高く上り、「冬の大三角」の一つの紅いベテルギウスや青いリゲル(アラビア語で「足」)などの七つの星が夜空に映えます。
灯点し頃は、街の明かりが点り始める頃合い、夕暮れ時を表す言葉です。クリスマスツリーの一番上に飾られる星は、道しるべの星とされます。
ポインセチアは、冬に小さな花の周りの葉が紅く色づき、花言葉は「聖夜」「幸運を祈る」です。柊は12月にかけて白い小花が咲き、「あなたを守る」の花言葉があります。
季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。




