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転生して秒で童貞喪失したと思ったら、既に結婚もしてましたーーー

どうも、朝チュン済みで転生スタートした者です。

今回は、童貞なのに既婚者になってた話をお届けします。

平安時代、マジで何が起きるかわからん。



俺の名前は源氏(げんじ) (ひかる)

光源氏に調子クリソツな名前のモテない童貞大学生だ。

それがなぜか本物の光源氏に転生してしまったらしい。


そして。


なぜか転生してのっけから

藤壺が隣で寝ていた。



「……あら、目を覚まされたのですね」




ゆっくりと瞼を開けた彼女は、まるで天女みたいな微笑みを浮かべて、俺を見つめてくる。


(え、え、え、ちょ待って、寝起きの笑顔で殺されるかと思った)


しかも彼女は何一つ身につけていない。エロ人妻や。

こんなん童貞には刺激強すぎますて!!



「……お加減は、いかがですか? ――昨晩はあんなに熱く、激しくなられるなんて……

ふふ、とても可愛らしかったですわね、光る君」




うおおおおおおおい!!

なにやってんだ光源氏の野郎!!!


「ちょ、ちょちょ、ちょっと待って!? 俺あなたになんかしました!?」


俺の声は、完全に裏返っていた。



藤壺はそんな俺の動揺を気にも留めず、のそっと起き上がって、髪をさらりと整える。うわ、リアル黒髪ロング、艶がエグい…!



「ふふ……おふざけが過ぎますわ、光る君。

まるで――どこかの別人のようでございますね?」


別人なんだよ!!!!!




「さ、さっきから“光る君”って言ってますけど、

それってやっぱりあの、光源氏ーーー?」




「まあ……やはりお疲れなのですね。――昨夜は、何度もお求めになられて……ふふ、とても熱心でいらっしゃいましたものね? 可愛い、ひ・か・る・き・み♡」



「ヤッ…何度も!?」




後ろ頭を誰かがハンマーでぶん殴ったような衝撃が走り、ぐあんぐあんと鐘が鳴り響く。




やばいやばいやばいやばい。

記憶がないのにフルコンボ決めてたらしい……え、これもう地獄への片道切符なんじゃ? 


「あなたの……その情熱に、私は……抗うことなど、できませんでしたのよ、光る君」


軽く手で口元を隠して微笑むその姿に、心臓が爆発しかける。


ちょっと待て……

この状況、どこからどう見ても……


完全に“不倫現場の朝”です本当にありがとうございましたーーー!!




…あかん。マジで、何からツッコめばいいかわからん。






しかも記憶はないのに、藤壺と寝てた事実だけは確定。

しかもめっちゃ満足げな藤壺の態度からして、どう考えても俺、というか光源氏、昨日なにかやらかしてる。絶対ヤッチャッテル。

せっかく童貞喪失したのに、ムフフな記憶だけがないって生殺しか?




「…はあ……帰ろ。いったん冷静になろ。俺には確か帰る家が…あったはず…!」



そんなわけで、俺は己の動揺と罪悪感と若干の興奮を胸に秘めながら、光源氏の記憶の中の“自宅”と思しき屋敷へ、牛車で揺られながら戻ることにした。



牛車の中でゆらりゆらり揺られながら、

考えを整理してみる。



異世界転生。

うん、まさかそんなもんが自分の身にも

降りかかるとは思いもよらなかった。



よりによって

俺が心の底から嫌ってる光源氏だと!?


「マジ何してくれてんだよ神様ーーーー!」


しかもーーー


なんで転生してのっけから藤壺と朝チュンしてんの???

意味不明。キモい。無理。人間的に終わってる。

この状況、冷静に考えてマジで最悪すぎるし、なんで俺がよりにもよって光源氏なんだよ!!!

いや無理!まじ無理!光源氏とか、ねえわ!絶対にありえんわ!!キモっ!!理解不能なんだが!!!


 


―――ハッ!!!


ちょっと待てよ。


「……俺が、光源氏に転生したってことは……」


 



紫の上だけを一途に愛して、

幸せにすることが――


可能ってことなのでは!?



それって、原作最大の闇を回避できるってことだよな!?

歴代の誰もできなかった、“本当に紫の上だけを大事にする光源氏”になれるってことじゃね!?


「俺、超天才すぎる……ッ!!!」


よしッ!

藤壺のことは仕方なかったとして、忘れよう。

あんなもん事故だ。事故。


これからはもう浮気なんてしない!

女たらしにもならない!!

俺は新しい、改心後の光源氏として、紫の上とのハッピーエンドをつかんでみせる!!!



そうこうしている間に、

光源氏の家、ていうか邸?屋敷?に到着した。




「…ただいまーっと…つっても俺の家じゃねえけど」


御簾をくぐり、几帳のカーテンをそーっと開けると……


「……あら、お帰りですの?殿。…昨夜はずいぶんとお楽しみあそばされたようでございますわね?」


「……え?」


そこには、

綺麗系つり目のツン顔、長めの前髪、

薄紫色の衣を纏った女の人が、ぴしっと正座していた。


めちゃくちゃ美人だ。けど、怒ってる。いや、完全に怒ってる。ていうか、何かを察してる。


「……えっと……どちらさまでしょうか?」


「……は?」


ツン系美人の瞳が、大きく見開かれた。

みるみるうちに、その目に涙がにじむ。


「まさか……このわたくしをお忘れなどと……」


「――妻である葵の上の顔すら、記憶にございませぬの? 源氏様、冗談がすぎますわ!」


パン!と扇子を床に叩きつけ、激昂する。


葵の上!?!?!?


って、あれ!?!?!?

葵の上って、あの!?


光源氏の――正妻の!?


俺、童貞よ!?

それなのに初夜済ませたどころか………


既に結婚しちゃってるーーーー!?!?


これ、紫の上ルート、行けなくね??


はい、

詰んだーーーーーー!!!





次回、


歌会行ったら既に六条御息所にもフラグ立ってた件。



結論:童貞でも結婚はできる(できてた)

しかも相手、激おこプンプンツンデレお嬢様(CV釘宮希望)

次回、源氏、またやらかします。

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