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「は……ばぶう? いま何つった宇佐美?」


 唖然とした九凪君の声が耳に届いて、気付けば僕というやつは床と仲よくキスしていた。


「い、いやあ……寝言じゃ、ない……から」


 満身創痍の顔で起き上がると、九凪君がぽかんとしてベッドに腰かけていた。

 ひんやりとして堅い床。周囲を眺めた感じ、ここは病院らしい。今は節電状態なのか、照明が落とされて薄暗いけど、降り注ぐ太陽が遮光カーテンを透かして届けられている。

 あははと笑って誤魔化しながら、ようやく頭が現実と繋がった。


「僕、落っこちたんだ?」


「おお、確かに落っこちたな。ビルの上から真っ逆さまだ。よく生きてたもんだよお前」


「ベッドから落ちた話のつもりだったんだけど、確かに屋上からも飛び降りてたよね……」


 見れば、全身ガタが来てる感じだけど、骨折とかはなさそう。あの時、落下途中でちゃんと空想魔術が発動したんだ。だからこうして助かった。

 だったら、さっきの誓いだってきっと果たせる。僕の中のエンジンが、あの小さな魔女の存在をまだ感じさせてくれてるから。

 僕が七月絵穹を助け出す。


「…………九凪君、僕、今すぐ七月先輩を助けに行かなきゃ」


 九凪君は一瞬戸惑うように唇を躊躇わせてから、決意の眼差しで応えてくれた。


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