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 魔女(フォース)との衝撃的な出会いから何日か経ったあと。

 相変わらず七月先輩は猫耳と尻尾を付けたままで、僕も僕で空想魔術を一向に使いこなせないまま時間だけが流れすぎていった。


「――――――よぉ」


 聞き覚えの確かな低い声が、僕の眠気を一気に覚まさせてくれた。

 びっくりして顔を上げると、あまり見たくない顔がつり革の向こうにあった。

 黒髪に切れ長の瞳、全身黒ずくめの他校男子――いや、協会魔術師と言った方が今はわかりやすいかな。

 九凪静夢との再会は、ある朝の登校途中。あの日と同じ電車の中でのことだ。


「なんつったっけお前。名前。うさ――うさみ、つったっけ?」


「…………ああ……うん。こんな奇遇なところでまた会うなんてね。おはよう」


 たじろぎつつも、僕は彼に応じる。正直彼は苦手なタイプだったけれど。

 そして九凪君は面倒くさそうな顔してつり革に掴まりながら、なのにさらに面倒くさそうなことを言い出したのだ。


「お前さ、ただの一般人のくせに、なんであんな危ねえ女魔術師に従ってんの」


「さあ。まあ確かにあのひと危ないと言われたら、否定しにくいとこもあるけどさ……」


 その答えに不満だったのか、彼はより直接的に、こうぶつけてきた。


「――宇佐美。お前、なんでイ界で戦ってんだよ。何のために戦うんだ」


 宇佐美瑛斗が戦う理由とは何か?

 彼のその言葉が妙に突き刺さって、何も言えなくなってしまった。


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