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12 王宮の一室 団長会議

「ニール、あの子はどうだった?」

「アラン殿下、特別枠での魔導師試験を希望している子がいると聞いた時は驚きました。リア・ノーツ侯爵令嬢は筆記、実技とともに学院卒業生と同等の成績を収めています。十四歳としてはかなり優秀です。


 水魔法と光魔法の上達具合がかけ離れている事が気になりますが、光魔法は即戦力として使えます」


 カルサル魔導師師団長は真面目な顔でそう答える。


「うちの第一騎士団の専属治療師として来てくれないか? 美人で治療も出来て最高だ」

「それを言うなら第二騎士団だって欲しい。むしろ俺の嫁でもいい」


 ガヤガヤと団長達はリアを巡って話し合いをしている。


 第一王子アランは王太子としてこの会議の取りまとめをしているが、十四年ぶりとなる光属性持ちのリア・ノーツ嬢がどのような人物か気になっていた。


 くしくも彼女は王宮のお茶会で魔力暴走に巻き込まれ、光属性に目覚めた。一歩間違えれば死んでいただろう。本当に良かった。


「各団長、リア・ノーツ侯爵令嬢はみんなも知っての通り、希少となった光属性持ちである。是非とも王族に取り込みたいと思っているのだが、令嬢はライアンを袖にしているのだ。ライアンは諦めてはいないだろうが、私としては難しいと考えている。


 教会に取られる前に早期に国で囲いたいと考え、今回侯爵家からの申請もあり、特別に試験を受けて貰った。ただ、年齢や爵位を考えると問題も山積しているのだが、みんなの意見を聞きたい」


「この間、例の公爵令嬢がリア嬢を虐めて修道院送りになったはずだ。成績が良いのならすぐ王宮に来てもらった方が良いのではないか?」

「学院中退は駄目だろう。学院を続けながら休みの日に王宮で働くのはどうだ?」


 様々な意見が交わされるが、一同リアの合格を認めているようで、主に学院の事やどこに所属するのかで意見が交わされた。


「では、こうしよう」


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