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プロローグ
あの日の風の匂いと共に、思い出す物語がある。
僕にとっては始まりで。
彼女にとっては終わりであった。
この物語を忘れてはならない義務が僕にはある。
だから語らなくてはならない。
最後まで挫けずにいられるかは確証はできない。
だから。
万が一、最後まで語れなかった時の為。
不完全に終わらないように。
この物語の結末だけは先に話そうと思う。
彼女にまつわるこの物語は誰一人幸せになれない。
完全なるバッドエンドだ。
ただ、僕にはこの物語が終わってしまったのか。
僕の物語は終わっているのか。僕自身、確認なんて出来ないのだが。




