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君の瞳に映る景色は何色ですか  作者: 凪咲琥珀
出会いは何色ですか?
3/6

出会いは何色ですか?(3)

出発の日セントレアの正門で集まったミハイルとリリィ


「そういえばミハイルさん、ここから”千年樹の森”まで3日ほどかかったと思うんですが移動はどうされるんですか?」

「ああ、それなら手配はしてある。そろそろ来るころだと思うんだが……」


そういったとき街道から馬車がこちらに向かってきているのが見えた

そのまま手前で馬車を止めると馬車を引いていた一頭の馬と緑髪の男性がこちらに近づいてきた


「ミハイルさんお待たせしてすみませんッス」

「いつものことだし気にしてないさ」

「ちょ!?そんないつも遅刻してるみたいな言い方やめてもらえないッスか!?」

「いや、いつものことだろ」

「何回かに一回ッスから!!」

「大して変わらんだろ」

「そこは全然違うッスよ!!!」

「はいはい……あーこいつが移動を頼んでる組合の物資部門に所属してるライナだ」

「扱い適当すぎませんスかね!?……まあいつも話きいてくれないから諦めてッスけど。紹介に預かりましたライナッス!こっちは相棒のテテルッス!よろしくッス!」

「はい、ライナさんにテテルッスさんよろしくです」

「テテルッス!!スは余計ッス!!」


すみませんと頭を下げるリリィ

ライナはややこしくなるのは自分の口調のせいッスからと全く気にしていないようだ


「まあこういう変なやつだが輸送に関してはプロだから安心してくれ」

「こういうやつってなんスか!?目を布で覆ってる人に変っていわれたくないッス」

「あ?なんだって???」

「な、なんでもないッス」


このやり取りにふふふと笑みを零すリリィ


「そんなことより早く出発するぞ、誰かのせいで少し遅れ気味だからな」

「それは申し訳ないッス……それじゃお二人とも馬車に乗ってくださいッス。ちょっと急ぎ気味でいくッスよ」


二人が馬車に乗り込み馬車は動き出す

そのまま正門を抜け少し行くと馬車が止まった


「どうしたんですか?」

「ああ、きっと魔法をかけるんだろ」

「魔法ですか……」

「あいつはああいうやつだが変わった魔法と技術はきちんとあるからな。ただ最初は慣れないかもだから手すりにつかまっておいたほうがいいかもな」


そういうと馬車が少し浮いたような感覚に襲われる


「テテルいくッスよ!野を疾く負担を減らしつつ速度を上げることで運送を行ってきた


「なんか不思議な感覚ですね……」

「そうそう体験できることではないが今後こいつの世話になることが多いだろうから慣れるしかないな」

「が、がんばります。でもこれ中にいるから私たちは問題ないですけど結構な速度ですしライナさんは大丈夫なんでしょうか?」

「ライナは付与魔法だけじゃなく風精霊の加護も受けているらしい。その加護で空気の抵抗だとかを無くしているから問題ないそうだ」

「そうなんですね……すごいです」

「こいつの腕は確かだから安心しろ」

「はい!」


「へっくしゅん……二人ともさては僕の噂してるッスね……悪いことじゃなければいいッスけど」


ライナの力もあり1日で目的地入口に到着することができた

しかし到着して早々魔物に囲まれてしまうことになるのだった



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