最弱冒険者、モンスターに追われる
皆さんこんにちは、初投稿です。何か至らぬ点がありましたらご指摘願います。
突然だが、この世界のことを話させてもらおう。この世界には沢山の国や街に多くの人々が住んでいる。
だが住んでいるのは人間だけではない。獣人やエルフ、ドワーフに魔人なんてのもいる。
それだけの種族がどのように生活しているのか?
その答えは迷宮だ。迷宮の中の魔物から取れる魔石や宝箱、迷宮にしか生息していない薬草や鉱石などから物資を集めている。
ではどのようにして、魔物がはびこる迷宮を攻略するのか?
とゆうと、どの種族でも持つ魔法とスキルだ。
「魔法」それは身体の中にある力「マナ」によって何らかの現象を起こすこと。
魔法には属性があり、火・水・風・土・氷・雷・闇・光の8属性がある。
だが誰にでも好きな魔法が使えるわけではない。魔法には適正があり、適正が無いとその属性の魔法を使えない。
「スキル」それは能力を行使するためのスイッチのようなものでおよそ人間にはできないことを可能にするもの。スキルのほとんどが先天性のもので、稀に種族や血筋などでスキルを授かる者ももいる。
そしてここは、迷宮の中でも八大迷宮と言われている迷宮がある都市。 迷宮都市ラビリスタだ!
そんな大迷宮の一つ「黒炉の迷宮」の3階層で銀髪の美少女………に見える少年が、モンスターの大群から逃げていた。
「な、何でこんなことになったんだ!?」
こんにちは! 僕の名前はアリス、アリス・バレンシア。 この迷宮都市ラビリスタで「冒険者」をやってます。
冒険者とは、迷宮攻略をするために作られた「冒険者ギルド」に登録した者のことを言う。 彼等は皆、ギルドが依頼した「クエスト」をこなして素材や魔石を換金して生計を立てている。
本当は冒険者やギルドはもう少し複雑な所があるのだが、簡潔にまとめるとこんな感じだ。 申し訳ないけど今は長々と話をしている場わいじゃない。
なぜなら今僕は大量のモンスターに襲われているからだ!………………普通に死にそうです。
そもそもなぜこのような事になったのかとゆうと数十分前にさかのぼる。
僕はいつも通り一人で黒炉の迷宮で迷宮攻略をしていた。といっても、全73階層まで攻略が進んでいるうちの3階層なのだが。
なぜ、そんな浅い階層で迷宮攻略をしているのか?
簡単だ、それは僕が弱いから! それはもう、ギルドの「冒険者序列」でぶっちぎりの最下位なくらいに弱いのだ!
冒険者序列、それは冒険者のスキルや魔法、クエスト達成実績などを考慮して冒険者ギルドが冒険者に順位を付けたものだ。
そして僕の順位は、現在4526人いる冒険者の中で4526位なのだ! ちなみに4525位は、94歳のおじいちゃんである。僕はおじいちゃんよりも弱い、多分そこら辺の子供と戦っても余裕で負けるだろう。
何故これほど弱いのか? それは僕に魔法の才能が無いからだ。 普通の人なら一つは持っているだろう魔法の適正が一つも無いのだ。それに加えてコスパが悪いスキルが一つ、なので遠距離から魔法が使える子供が勝つのも当然だ。
じゃあなぜ冒険者になどなったのか、それは僕には夢があるからだ! 綺麗な美人、美少女と一緒に冒険してイチャラブすることだ!
だが、魔法が使えない僕が迷宮に行ってもすぐ死ぬのがオチじゃないのか? そこで僕はひらめいたのだ!!
魔法がダメなら剣でモンスターを倒せばいいんじゃね? と、だが剣で戦う冒険者のほとんどが剣術スキルなどの強力なスキルを持っている。その差をどう埋めるか考えた、考え抜いた結果…………修行した。
来る日も来る日も修行した、毎日のように剣を持って修行した。 ある日は迷宮から出できたモンスターと戦ったり、ある日は剣豪と言われる冒険者に勝負を挑んだりもした。
そんな生活を9歳から7年間耐え続け16歳になった現在、辛い修行のおかげで「Bランク」までの魔物なら条件次第で倒せるようになった。
ランク、それはギルドが定めたF〜Sまでのモンスターの危険度ランクのことだ。
それでも、魔法が使えないとゆうのは冒険者にとって致命的だ。ギルドの職員もそれがわかっていたのだろう。魔法が使えない。と、言った時点で序列最下位にされた。
そんな僕はもちろんどこのパーティーにも入れてもらえずソロで迷宮攻略をしている。みんな魔法が使えないお荷物をパーティーに入れようとは思わないだろう。うぅぅ〜自分で言ってて辛くなってきた。
先ほども言ったが、こんな僕でも条件次第でモンスターを倒すことができる。
「ガァルルゥゥル」
殺意を孕んだ威嚇をしてくるのはFランクのモンスター「ワイルドウルフ」だ! 中型犬ほどの体躯に硬いグレーの毛皮、牙と爪は鋭く噛まれたりしたら重症は免れないだろう。
そんなモンスターを前に僕は、腰に挿してある剣を抜いて重心を落として深く構える。
「ガァァ!!」
ワイルドウルフが飛び出すと同時に、僕も距離を詰めて、剣を振り上げる。
「はあ!!」
一閃、ワイルドウルフの首が胴体から離れた。体が絶命したことを理解した瞬間、首から一気に血が溢れ出した。
この様に、僕はモンスターを倒すことができる。だが前にも言ったが条件があり、下手すると子供に負けるほど弱い。
その条件とは、1…モンスターと1対1であること
2…モンスターが魔法を使わないこと、 3…斬撃が通じる相手であること。
以上の条件を満たしていれば大体のモンスターを倒すことができる。
ワイルドウルフが光の粒子のようなものになって、消えてゆく。 魔物は絶命すると魔石を残して消滅する。この時、魔物の素材が一定確率でドロップする。
「あ、ラッキー!「グレーウール」だ〜!」
グレーウールとは、ワイルドウルフからドロップする、羊毛のような狼の毛皮だ。ドロップ率が低く希少で、そこそこ高価だ。
今思えばこの時僕は、運を全て使ってしまったのかもしれない。
「うふふ、今日はツイてるのかもしれないな〜。」
「え?なんだろ、あれ」
ふと、前方を見てみると土煙が見えてきた。アレはなんなんだろう、なんかこっちに向かってきてるような気がするけど?
「たっ、たすけてくれ〜!!」
その時、土煙から声が聞こえた。よく見ると、三人の冒険者がモンスターの群れに追いかけられていた。
一人は怪我をしているようで背中に背負われている。
「うっ!」
一人の冒険者が転び、モンスターに追い付かれてしまった。
どうする!?助けに行くか?だが彼らを追っているモンスターは「ヘルゴブリン」だ。赤黒い皮膚に醜悪な顔、頭には角が付いた筋肉質なゴブリンでDランクのモンスターだ。
だがそれは単体での話で、群をなしている時はCランクになる。僕が助けに行っても一体倒してる間に他のゴブリンに攻撃されてしまう。
「ギャフ、ギャッギャフフ」
ヘルゴブリンが腕上げ、転んだ冒険者を鋭利な爪で切り裂こうとする。
「いやぁ!だっ、誰か助けて!」
ヘルゴブリンが腕を振り下ろしたその時。
「キィン」
僕は、ヘルゴブリンの爪を剣で受け流し、そのまま胴体を真っ二つに切り裂いた!
「え?」
転んだ冒険者の女の子が素っ頓狂な声を上げる。
「早く逃げてください!」
女の子に早くここから逃げるように言う。
「あ、あなたは?」
「僕のことは良いから、早く逃げて!」
この時僕の思考は、冒険者たちを助けるかどうか?
とゆう問題から、どのようにこの子を逃すか?とゆう問いに変わっていた。
「で、でも」
「早く逃げて!!」
「は、はい」
女の子が走り出した。ヘルゴブリン達とだいぶ距離が取れた、これなら大丈夫だろう。問題は
「さて、どうやり過ごすかな?」
最初は5体ほどだったヘルゴブリン達は、女の子を逃してる間に20体ほどになっている。 おそらく他の仲間の増援だろう。
普通の冒険者ならここで、範囲攻撃系の魔法や身体能力強化の魔法でモンスターを倒すだろうけど、あいにく僕には、剣しかない。
まぁ、何も打つ手がない訳では無い。今までだって何度もモンスターに囲まれたが、この秘策で乗り越えてきた。
僕は、モンスターを睨み威嚇した、モンスターも僕の方を警戒している。 そして次の瞬間僕は――――
逃げた!
モンスターも突然僕が後ろを向いて逃げ出したのに動揺している。 ふ、これが僕の秘策、敵の隙を突いて逃げるのだ!
それから数秒してヘルゴブリン達は、激怒しながら後を追いかけてきた。
まぁ、事の経緯はこんな物だ。我ながら馬鹿な話である。女の子前ではカッコ付けて、いなくなったらすぐ逃げるとゆうなんとも言えない行動でモンスターに追いかけ回されている。
だけどやっぱり助けた事は間違いじゃないと思う。たとえこれで死んだとしても、あの子を見捨てて生き残って後悔するよりずっと良いはずだ。
それに僕はまだ死ねないじゃないか! 僕はまだ美女とイチャイチャしてない。 この夢が叶わないうちは絶対に死ねない!
と、そんなことを思っていると。
『ポチッ』
「え?」
ズボッ!とゆう音と共に走っていた床が崩れ落ちた。
「うわぁぁ〜?!」
アリスは突然落ちた穴の中を落下しながら動揺を払い除け、思考を巡らせる。
クソ!落とし穴か!おそらくトラップの類だと思うけど、モンスターに追われて足元の注意がおろそかになっていた!
それよりなんて長さだ!もう15階層分は落下してるのに、まだ先が見えない。とりあえず、このままじゃ地面に激突した時の衝撃で死ぬ!何とかしないと!
アリスは落下しながら、剣を迷宮の壁に突き刺さす。
「ギギィィィ!!」
クソ、ダメだもう加速しきってる。減速はしてるけどまだ足りない! それならもう一本だ!!
『グギィィィイ!!』
腰に挿してあったナイフを壁に刺して、更なる減速をはかった。
落下速度はどんどん遅くなっていき。何とか停止しする。 下を見ると地面まで、二〜三メートルほどでギリギリだった。
「あぶなかった〜」
落とし穴の底は小部屋の様な空間だった。壁は所々亀裂が入っていて、天井には落ちてきた穴がある。
そして一番目を引くのは
「どう考えても罠だよな〜」
アリスの目の前にある大きな扉だった。
両開きで材質は石、そして扉には「神代文字」の様な文字が書いてある。
神代文字、それはまだ神が居た時代の文字。解読は未だできておらず、古代の遺跡や文献に書かれている。
どうする?落とし穴の底にあったような扉だぞ、絶対罠じゃないか! うぅ〜でもここでずっと待っていても助けが来るとは思えない。
「結局、選択肢は一つしか無いか。」
アリスは扉を開きゆっくりと入っていった。
作者の都合で返信が遅れてしまう時があります。




