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無色な僕らには何かが欠けている  作者: 強欲と色欲の愛華
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第一話 【入学式】

皆さんおはこんばんにちは、愛華です。

このページに飛び、読んでいただき光栄です。

元々、他のネット小説サイトで活動していましたが、拠点をこちらに置くことにしました。

ネット小説に関しては経験者ですが、このサイトでの投稿は初心者なので、色々教えていただけたら感謝極まりないです…

その証拠に、今にありつくまでに何回同じような文を書いたことか…笑

誤字脱字の訂正、評価、ブクマ等いただけたら私の目から水が出ると思います笑

更新情報に関してはTwitterの方でツイートする予定ですが…ここの規律とかが未だによくわからないので一応伏せて置きます。

皆様が楽しんでいただけるよう精一杯頑張ります!!


一章 第1話~


盛大な拍手と

「ご入学、おめでとうございます」

「これから、素晴らしい学院での生活を送ってくださいね」

「1つ、魔法、勉学、運動、全てに怠りなく取り組むこと」

長々しい入学おめでとうスピーチ。

耳をちくわ状態にしてどうにかやり過ごしてはいるが、今度は足が限界を迎えてきた。

足ががくがくとするけれど、座り込んだりして入学式から騒ぎ起こすのも御免だから耐えることにする。

早く終わらないかなぁ…と心のなかで思った

…はずだったが、とうやらうっかり声に出していたらしい。

隣にいた幼なじみの青年が溜め息をついた。

「声に出てた」

と小声で私に話掛けて来た。

「ありゃ、マジ?」

「マジだよ」

「でもこういうのって早く終わって欲しいもんでしょ?」

「そう言うな、周りからしたら寧ろ今この入学式に参加しているだけで誇らしいことなんだし」

「はいはい」

ダルそうな口調で幼なじみの青年に返事をした直後、自分の名前がマイク越しに体育館に響いた。

「エリシア=ギルスティーナ

 レディン=クロウ

 シグレイン=アルディーノ

 ベルリィ=ペルーシャ」

「…え」

「この式の後、学院長室に来なさい、ボイコット、なんてしたら即退学ですので」

「はぁ??」

思わず抑えていた声量の枷を外して声を漏らしてしまう。

すると周りからは軽蔑なのかなんなのかよくわからないがとりあえず嫌な目線が寄せられる。

「えと、すいません」

さすがに部が悪いこともあり、身をすくめてへこへこと謝る。

第一印象が悪いとクラス内カーストにも響いてしまうだろうし…なんて思っていると隣からふふっ、と薄ら笑いが聞こえた。

「…あんた状況わかってる?」

普通、入学式の最中に学院長室への呼び出しをくらうだなんてことないだろう。

「わかってるよ、とりま学院長室行けってことだろ」

「まぁ、そうね」

「後で二人にも教えなきゃだな」

ちらりと後ろを見やれば、スヤスヤと立ち寝している少女と青年が目に入る。

「そうだねぇ…」

と、気だるげにまたスピーチを聞き流す作業に戻るのであった。


長かった入学式を終え、学院長室付近へとやってきた。

学院内の構図が全くわからず、あちこち歩き回り、だいぶ時間が経ってしまっていたが、そんなことは気にしない。

とりあえず辿り着けただけでも一安心なのだから…

学院長室のドアに近づいていく。

目の前に立ちはだかる洒落たドア。

後ろを通る教師たちの冷たい視線。

後ろにいる三人の幼なじみからの頑張れと訴える目線。

入学式の最中に呼び出しをくらって今に至るのだが、何を言われるかもわからない恐怖とは恐ろしいものだ。

やらかした覚えが微塵もなくても自信を喪失しかけている。

よりによって学院長室にまで呼ばれたのだから。

入らない訳にもいかないしなぁ…と気弱ながらも勇気を振り絞る。

とりあえず、ドアをコンコンとノックをする。

すると、どうぞ、とドア越しの鈍い声が聞こえたので、ドアノブに手をかけた。

悪い事じゃありませんようにっと心で呟きながらドアノブを引き、おそるおそる足を踏み入れた。

後ろから三人もおずおずとついてくる。

…部屋に入ってみれば、そこには学院長と秘書の堂々とした姿が。

神々しいワケではないが、威圧感が半端じゃない。

迫力ありすぎて言葉が出ず、何を言えばいいのかさえわからなくなる。

それでも人間の礼儀として、とにかく挨拶だけでもと、腰をかがめ口を開き―

「え、と、こ、こんにつは」

―噛んだ。

後ろの青年二人が笑いを堪えている、私だって恥ずかしい。

しかし、今は目の前の事で精一杯なのだ。

雰囲気に押し潰されそうなくらい弱ってしまっている証拠だ。

しばらくすると、目の前から

「…そんなに怯えないでちょうだい」

どことなく悲しそうな返答が届き、思わず…え?と聞き返してしまう。

「挨拶を噛んじゃうくらいの迫力がある私にも非があるわね…ごめんなさいね」

何を言いたいのかが伝わらなかったがこれはフォローせねばっと直感的に思い、

「えっ、あ、いえ!そんな!りっ、立派でございます?!」

わたわたと即席のフォロー言葉を口にすると突然、後ろから自分の豊満な尻に蹴りが入った。

「って!!」

こんなときに誰だと思い後ろを振り向こうとすると、自分の隣でスッと誰かが目の前の堂々とした2人にひざまずく。

「ち、ちょっとぉ…」

「見てられない、下がって」

横目でそう言われ、思わず私よりもちゃんとしてくれそうだと思い、一、二歩後ろに下がった。

「学院長、お目にかかれて光栄です。入学式早々、わざわざ学院長室までお呼びになるなんて、どんなご用なのでしょうか」

「口を慎みなさい」

と学院長の隣にいた秘書が愛想悪く口を挟んでくる。

「まぁまぁ、じゃあ手短に言わせてもらうけれど…」

さっきよりも声のトーンが落ちている。

呼び出されている四人はごくりと喉を鳴らす。

「エリシア=ギルスティーナ

 レディン=クロウ

 シグレイン=アルディーノ

 ベルリィ=ペルーシャ

 あなたたちに転校してもらいたいの」

静まる学院長室にただようのは、重い空気と焦り、そして動揺。


…高校生活初日から転校するくらいなら何故入学式に呼んだんだ!?!?



p.s. キャラクターの設定などは今後紹介していきます

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