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面倒事はゴメンです♪

家は全然近くなかった…

「まだつかねぇのかよ…」

「すいません、僕にとっては近いほう何ですけどね。」

登校時以外ほとんど家から出なかった俺にはきつ過ぎる…

とはいえ、この時間を無駄にするわけにもいかないので、この世界の事をより詳しく教えてもらった。

この世界にはパラレルワールドが幾つも存在し、その総称を《ノーディス・ヴァーデン》というらしい。ここにはこの星を含めたたくさんの星があるが、それもパラレルワールドの一つに過ぎないらしい。

「じゃあ、エナは他のパラレルワールドから来たのか?」

「いいえ、契約者は同じパラレルワールド内にいますから。それに、他のパラレルワールドに行ったことはありません。」

もっとたくさんの情報を手に入れてどうにかして、地球に戻らないと…

そんな事を考えていると、立派な木々の先にザ・森の家って感じの二階建ての家が見えてきた。

「着きましたよ。」

「やっとか〜あ’’ぁ〜疲れた〜…」

家の中は質素で特に装飾がされているわけではなかった。

「何も無い家ですが、しばらくゆっくりしていってください。」

そう言って、セインが椅子を指さす。椅子はテーブルとセットらしく、四つ置いてあった。

「他に誰か住んでいるのか?」

「いえ、今住んでいるのは僕だけですよ。」

今は、か…意味深だな。

これ以上聞くのは面倒くさそうなのでやめておいた。

「では、改めて…タイト、お願いです。」

椅子に腰掛けてしばらくすると、エナは何かを決断した様に話しかけてくる。

「私と一緒に契約戦争を…」

「やだ。」

契約戦争という単語が出た瞬間、言葉を断ち切る様に断った。

「っ!?うう…何故、ですか。」

「面倒臭い。そもそも、何故こんな事になっているのかまだ理解が追いついていない。」

「それは、後々慣れれば…」

「そういう問題じゃないだろ?百歩譲って、契約戦争に参加したとしよう。俺の使い物にならない転移能力でどう生き残る?」

「うう…それはぁ…」

エナは今にも泣きそうな声をしていた。

「悪いが、こんな事を一々安請け合いしていたら命がいくらあっても足りねぇよ。契約者ってのは俺じゃないといけないのか?」

「…いえ、何人かはいます。」

「じゃあ、そいつらをあたってくれ。俺は元の場所に帰る。」

「…分かりました。帰るまでは、お付き合いさせてもらいます。」

「悪いな、助かるよ。」

今まで黙っていたセインが聞いてくる。

「あ、あの…おふたりは、まだ仮契約なのですか?」

「そうですよ。」

「仮契約ってのは?」

「文字通りです。本当の契約は《アルグライン》という神聖な場所でのみ交わせます。」

「じゃあ、まだ契約された事にはなってな…」

コンコン…

ドアがノックされる。この音だけで一瞬にして緊張が走る。まさか、スズラナが来たのか…

コンコン…

「く、どうする?」

「と、とにかくおふたりは奥の部屋に隠れていてください。」

コンコン…

「お手紙ですよー!郵便屋ですよー!誰か居ないんですかー!」

郵便屋…だと…!?

少し遅くなりました。

この世界設定をどう説明するか悩んでる…

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