始まりは覚悟と共に…
あの追っ手、グラサンしてハゲとか厳つ過ぎる…そこら辺のヤンキーより怖いよ…
とか思っているうちに、追っ手の1人がこの世の言語ではない何かを言い始めた
……はぁ、言うよ…もう完全に呪文唱えてるよ…魔法やらなんやら使ってくるよこれ…
案の定、唱え終えたらしい追っ手の手にメラメラな炎が現れる。
文字通りメラメラだ。めちゃくちゃ熱そう。よく手の平にのっけてられるな。
「って!おい、どうすんだこれ!お前のせいで俺まで巻き込まれたじゃねえか!」
「ど、どうするって言われても契約者として選ばれたのですから、何かしらの能力持ってますよね!?」
「んなもんねぇよ!俺は完全孤独の学生君だぞ!ぼっちだぞ!」
「学生が何かは知りませんが、孤独を自慢げに言わないでください!」
そんな会話をしていると、しびれを切らした追っ手が動き始めた。
「何をグチグチと話している!2人とも燃え尽きてしまえっ!」
おいおいおいおい!ヤバい、ヤバい!
「とにかく、どうにか出来ないのか!」
「あるにはありますが…」
「あるんじゃねえか!じゃあ、早く…」
「しかしっ!しかし…それをやると、貴方の身が無事で済むかどうか…」
「どうせこのままでも無事じゃすまねぇんだ!助かる可能性があるなら、構わねえよ…やってくれ」
「……分かりました、手をお借りします…」
ああ、これで人生終わっても悔いはねえよ…美少女に手を繋がれて終われるとか、最高じゃね?
そう思っていると、急に目の前で激しい光が辺りを、正確には2人を包み込む…
「眩しっ!」
続きです!はい!
グラサンハゲのくだり長過ぎた…
お陰でグラサンハゲ強いイメージあるけどモブですのでご了承。