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君は壊れて僕は欠けて  作者: ルーガ
3/18

こっちの話

「では説明もありますので少し移動しましょう」


白い建物から出ると庭園が広がっていた。

そして周りには中世ヨーロッパにあったようなファンタジーな城と城壁があった。

( ベタだなぁ)

なんて考えながら僕は田原さんについていった。





==================================


side田原



何なんですかねこの子は?

今まで召喚してきたなかで、いや、今まで会ってきた人の中でもトップ3に入るぐらいの「何か」を感じますね。さっきの子は暴れて泣き叫んでそれはもうおもしrゲフンゲフン。

失礼、大変だったのですが。

見たところ中学生ぐらいでしょうか、

………いやに落ち着いているんですよねぇこの宗人君とやらは。

でも特別なことを経験したことは無いと言っていましたし、嘘を吐いている素振りもありませんでした。


これでもそういうのは得意ですからね。

ま、落ち着いているのならそれはそれで楽なのでいいのですが。

とりあえずは説明しますか。


「まず話しますとあなたは異世界に召喚されました。

「へぇ」


…………のっけからこれです。頭大丈夫ですか? いや大丈夫じゃ無いでしょうね。


「もうちょっと驚いてくれません?」

「すみません、こういう性格なものですから」


どういう性格なのか問いただしたいですね。


「それにあんなことは普通にやっても不可能でしょうし、なら、オカルトの方が信じられます」


どうやら単純に適応力が高いだけかもしれませんね。


「ちなみになんで呼ばれたと思います?」

「テンプレでいくなら危機が迫ってるから助けて!とかですか?」

「概ね正解です、相手もベタに魔王ですよ」

「つまり勇者になれと」

「はい、あなたが143番目の勇者です」


あ、宗人君が驚いています。さすがにこれは驚いてもらわないと悲しくなってきますからね、ちょっと嬉しいです。


「………魔王ってどれくらい強いんですか?」

「魔王本人の力はまだわかりませんが何せ大軍なもので、四千万はいるといわれてますから」

「にしても143人は多すぎませんか?」「まだ召喚しますよ」「人権は何処いったんです?」「身の危険の前にはそんなものありません」

「……………はぁ」


…………初めて宗人君をやり込めました。

優越感が心地よいですが少々大人気なかったですね。


「これもテンプレですが、この世界では魔法がつかえますよ、そして召喚された人はかなり強くなれます」

「いわゆるチートですね」


そう言ったあと宗人君は少し黙りました。


「どうしました?」

「勇者になりたくない場合、拒否権はあるんですか?」

「ありますよ、こっちが勝手に呼んだだけですし。但し」


これを聞くとやっぱりショックでしょうね、いくら宗人君でも顔を青ざめるでしょう。



そしてテンプレ通り呟きます。


「元の世界には帰れません」


「やっぱそうですか」「あれぇ?」

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