言葉を覚えよう2
SIDE宗人
一通り出すものを出してスッキリした後、深愛さんの言語習得を観察した。
…………非常にバタバタしていた。これを自分もやっていたと思うとかなり恥ずかしくなった。多分俺史における最大の醜態をさらしていたと思われる。
深愛さんが言語習得している間は田原さんに魔法やこの女性がやっていることの原理を聞いたりした。
(こいつ直接脳内に!?)とか思ったりしたが、異世界だからなんでもありだろうと開き直ることにした。
ちなみに深愛さんは言語習得が終わった直後、トイレに行く間も無く近くのバケツに盛大にリバースしました。………あれは黒歴史になったな。
「では、言葉が覚えられているかチェックしますね」
深愛さんが落ち着くまでの間、そんなことをすることになった。
「カイグ語で話しますから日本語に訳して下さい」
ここの言葉はそんな言語だったのか。全く知らなかった。
「ではまず、¥€→○〒<」
「私がやりましょう」
「¥€%#<=+」
「いえいえ、ここは私が」
「〒〆・*☆€」
「どうぞどうぞ、ってこれは」「ええ、ダチョウ「言わなくていいです」
いや、分かりやすくていいんだけどさ、しかし、
「本当に覚えられてるんですね、自分でも怖いですよ」
「これが異世界クオリティです」
田原さんが胸を張って言う。
「これを考えたのは僕なんですよ」「へえー!」
これには素直に驚いた。この人案外すごい人なのかもしれない。
その後、深愛さんも同じことをして、一旦部屋へ戻ることになった。