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第23話「双子のルイーネフリーレン入り」

[ルイーネフリーレン局地ターミナルステーション]

構内放送

「6番線に到着の列車は特別列車です、一般のお客様はご乗車になれませんのでご注意下さい。」


ミュージックホーンを奏でながら6番線のホームに滑り込むSnow express。

ホームには、それを待ちわびていたフォマー駅長達がそれを出迎える。


♪~名鉄特急チャイム~♪

スノウ

「長らくのご乗車お疲れさまです。只今列車はルイーネフリーレン局地ターミナルステーションに到着いたしました。降車準備が整うまで今しばらくお待ちください。お出口は左側です。」

♪~名鉄特急チャイム~♪


ホームでは、駅の職員達が双子達が歩くための神道と呼ばれる特別な柄の絨毯を敷いていく。

この絨毯は特別なもので、その上を歩くことが許されるのは、双子と双子に特別に許可された者だけである。

それが敷き終わると、列車の扉が開き双子達がゆっくりとした歩みでホームに降り立った。


フォマー駅長

「ようこそ邪神様!!このような辺境の地の駅長の願いをお聴き頂き感謝の極みでございます。」


ラズロット

「カルーアの為に来ただけなのです♪」


リズロット

「カルーアの為なら何のそのなのだ♪」


深々と頭を下げ出迎えるフォマー駅長に、双子達は軽い調子でそれに答えた。


ラズロット

「まずは、カルーアが献上できない原因を教えるのです。」


フォマー駅長

「それにつきましては、応接室にて詳細を・・・」


フォマー駅長が合図を送ると駅職員が双子達を案内し応接室まで連れていく。


スノウ

「間に合いましたか?駅長♪」


フォマー駅長

「ギリギリで間に合いそうです・・・しかし、勝手に人の手紙を読むのはあまり良い趣味とは言えませんね。」


スノウの嫌味の籠った質問に、フォマー駅長は涼しい顔で答える。

どうやら車内の点検を終えて、スノウとリアンが降りてきたらしい。


リアン

「餌で神様釣るのもどうかと思うけどな・・・」


リアンが嫌味を言ってもその涼しい顔は変わらない。

まぁ、彼の事だ、手紙を勝手に読まれる事は想定住みだったのだろう。

読まれて困る様な内容でも無いので、気にしていないだけかもしれないが・・・


フォマー駅長

「私も必死だったのだよ。下手をすればハイランド王国全土が死の大地になりかねない状況だからね・・・ちなみにこれはシエル君のアイディアだ。」


スノウ

「シエルさんですか・・・てっきりお茶でも飲みながら我関せずって感じのマイペースさ全快で寛いでるとばかり・・・」


今回の作戦がシエルの提案だという事に、驚くスノウ。

まぁ、普段の彼女の様子から考えれば

しかた仕方のないことかもしれないが、地味に酷いことを普通に言うスノウにフォマー駅長は苦笑いをする。


リアン

「で・・・今後の予定は?」


フォマー駅長

「邪神様に現状を説明するだけで十分でしょう・・・後は防衛局とハイランド王国の双方を好き放題にひっかき回してくれるでしょうから・・・」


フォマー駅長は、双子達が好き放題にに暴れてくれればそれで良い様だ。

もっとも、双子達の最終目的はカルーアなのだから、この世界が危険に晒される事は無いとタカを括っているのかもしれない・・・


リアン

「大丈夫か?駅長・・・かなりヤバイ気がするぞ?あの二人を野放しにするのは・・・」


リアンの忠告はごもっとも、なにせラズロットとリズロットは、いく先々で毎回問題を起こし、必ず大惨事になることで有名なのだ。

双子達のが立ち寄った駅の駅長は、あの手この手で、双子達のが暴走し問題を起こさない対策を施すのだが、フォマー駅長はそれを放置する気満々である。


フォマー駅長

「毒をもって毒を制する・・・といったところです。」


リアン

「大丈夫かぁ?ありゃ間違いなく猛毒だぞ・・・」


フォマー駅長

「大丈夫ですよ♪後始末は防衛局がやってくれるでしょうから♪」


リアン

「あんたなぁ・・・」


平然ととんでもない事を言う駅長を呆れた目で見つめるリアン・・・。

駅長はそれを気にせずリアンに手を振り、応接室に向かい歩きだした。



スノウ

「これで暫くおやすみですね♪」


リアン

「残念だったな、もうじきパーツを積んだ工作列車が到着するから、徹夜で交換作業だ。」


スノウ

「出発から僕起動しっぱなし、労働基準法違反ですよ!!」


リアン

「あれ?お前精密機器じゃなかったっけ?労働基準法違反じゃ無ぇだろ♪」


スノウ

「あうあう・・・」


その後、キハ8500用の交換パーツを満載した工作列車が到着し、スノウは泣きながら徹夜でそれらの交換作業を手伝わされるのであった・・・



…To be continued

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