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9話 後悔

ここに出てくる人物名などは実際の物とは全く関係ありません。


これでキリヤ回はおわりで~す。


いつもありがとうございます。

9話

「私は決めました」


「聞かせてもらおう」


「ここで死にます」


「!?」


その答えは父さんも驚いていた。


「な。。。なぜだ 理由を聞こう。」


「先程、お父さんも言ってた通り私には自由がないんです。自由がなく縛り付けられた人生なんて誰一人楽しいと思わないでしょう。 ですから私は自由が欲しいんです!!」


「・・・そうか」


「これが私の答えです。」


「よし、キリヤ この家の中で残りの時間を楽しむんだ、 さぁ部屋から出ろ!!」


とキリヤは出て行った。


それをこっそりと聞いていた弟のトムは


「姉さん・・・」



トムはその後、その少年とあった執事を探し回り、今 その少年がどこにいるかを探していた。


「ねぇ?知らないの? どこで姉さんを見つけたの?」


「そんなこといわれても・・・」


とトムは一生懸命と探していた。


・・・・


・・・・



ピーンポーン

ピーンポーン

ピンポンピンポン

ピンポンピンポン


ガチャ・・・


「うるせぇんだよ!この野郎!てめぇ何時だと思ってるんだ?はぁ?」


とホテルの廊下に声が響く。


「うぅ。。。」


そこにはトムがいた。


・・・・


・・・・


「っていう訳なんです!ですから助けて下さい!」


まだ夜中の3時だった。 みんな起きて今の現状をトムから聞いた。


「そういう訳か・・・」


とザックスは言う。


「だから、どうか協力して下さい!」

とトムは訴える。


「ところでトム君? 私達普通にお屋敷に入ったら警備員に見つかるんじゃないの?」

とルメリは聞く。


「大丈夫です。そういうことがあると思って・・・」


・・・・

・・・・


朝6時


警備員は全員出勤の時間だった。


ザックスたちはトムから借りた警備員の制服を着てゲートを入ろうとした。


「はい、ID見して。」

と門番の人は言う。


戸惑う3人


そこにトムがやってきて。。。


「おい!そこの門番! お前、昨日仕事サボっただろ!」


と急にトムは怒鳴り出した。


トムは

「(この隙にゲートを抜けて!)」

というアイコンタクトをだし、俺たちは無事入れた。


トムはそのあとザックスたちと合流し、


「ここまではどうにか成功です。IDも偽造しておきました」


「あなたなんでもできるんですね」

とテイトは言う。


「いえいえ、余裕ですよこんなの」

とトムは自慢する。


「って、こんなことはどうでもよくて本題はここからです! 姉は本日父さんにより射殺されるそうです。ですが時間はわかりません。姉次第ですので。」


「おいおい、本当にそこまで話が進んでるのかよ?」

とザックスは質問する。


「うん、早くしないと・・・」

とルメリは付け加える。


・・・・

・・・・


「おはようキリヤ。」

と父さんは話しかけてきた。


「おはようございます。」


「今日が君の命日になるなんて思いたくないが、それでいいのか?まだ間に合う。」


「父さんがそういう考えならそれでいいんです。 私はそれで」


「そうか」


と父さんはいい、消えて行った。


「(もう、私はこれでよかったんだよね。 もう会えないんだよね・・・・)」


とすぐそこにザックスたちがいたというのにそんな気持ちだった。


「(さぁ 遺書を書いて いつ死ねばいいのかな・・・)」

私はうつ病の患者みたいになっていた。


・・・・・

・・・・・


「という訳で何か新しい情報が入ったらこの特殊無線でお伝えします。」


「あぁなんかスパイごっこみたいになっているがまぁいいか」

とザックスは答えた。


「ねぇザックスさん、きっとキリヤさん考えを変えてくれますよね?」

とルメリは聞いてきた。


「・・・・ あいつ、1つの事を決めると変えれないやつだけどな・・・」


とザックスはつぶやく。


ザックスはつぶやいた後、急に走り出して姿が見えなくなった。


・・・・

・・・・


正午12:00 


私は父さんの言われたとおりに誰もいない地下室の少し広いところへ行った。


そこには父さんが一人と私だけ。


私は部屋へと入った。


3人の執事が私の手と足をひもで結び体を壁にくっつけられた


「よし、お前らは出ろ!」


「鍵を閉めろ。」

と父さんは私に言った。

「キリヤ、 私は昨晩までいろいろと考えたがお前は考えずにこの答えを選んだ。


お前の考えは良くわかった。


でも、今日でお前の楽しかった今までの記憶を消すのも嫌だが ここでお前を離すのも嫌である。


だから一緒にこれから楽しい思い出を作ろうとしていたのだが お前はどうやら乗ってくれないようだな。」


と父親は私の胸元を狙い銃を構えていた。


・・・・

・・・・


その頃、お屋敷の中は執事や警備員の中でもうすぐ射殺されるという話しかなかった。


「ザックスさん~」


と二人は急にいなくなったザックスを探している。


と、そこにトムがやってきて

「もう時間がないんです! 行きましょう お二人さん!」


とトムに連れて行かれた。



・・・・

・・・・


「もう覚悟はできているな キリヤ」

「・・・」


「私は今日までの日々があまり楽しいとは思わなかった。お前と一緒に過ごした時間が短かったからな。


お前がいなくなっても私はお前に特殊能力を組み込ませたことを後悔するだろう。」


「・・・・」


「もう 親失格だ。 ありがとな ・・・・



キリヤ・・・・



この時思ったの、 私の日本名は親につけられた名前じゃなかった。親戚につけてもらった名前だったの。


だからこの人は知らない。


なんで、最後にこんなこと思ってるんだろう。


私、ザックス達にまた会えるかな・・・・






バン・・・・



と銃声がした。しかしその銃声は銃の大きさと比べると音が大きすぎていた。



『あれ、私・・・』


とキリヤは生きていることを確認した。


「おいおい、何自分で 親失格とかいってるんだよぉ? 娘殺す前から親失格だったらよぉ お前、なんなんだぁ?


親じゃなくて 犯罪者だなぁ・・・・」


と聞きなれた声を聞いた。


「(ざ・・・ザックス?)」


「まぁよ 親失格な奴に人生縛られてまで、この家に住みたいなんて思うやつは相当なバカだよなぁ・・・」


「!?」


と父さんはなにも言えなくなっていた。


「まぁそんなバカじゃないやつを親失格なやつに殺されるなんて、俺はゆるさねぇぞ。」


「お前はいったい誰なんだ? ・・・どうやって入ってきた・・・?」


ドン!と扉があく音がした。


「お父さん!僕が誘導したんだ!この人たちを!」


とトムが言う。


「な。。。なにを・・・」


「キリヤさんは 僕たちと一緒に旅をしてきた友人です。 なのにそんな人に殺されるなんて 僕は許しません。」


とテイトは言う。


「そ、、そうよ! 私も選択を選べるなら同じことを選ぶわよ!」


と続いてルメリは言う。


「というわけだぁ。 ザックス・アンドレスが参上した理由だぁ・・・」


私は涙を浮かべていた。


私を守ってくれる人がいて。。。。こんなに楽しい人生があるっていうのに・・・


「さてとぉ、ダメ親父さん。 お前は自分がしたことが分かっているよな?


 自由にしてあげなかったとか・・・・


 それでお前があげた選択肢はここに住むか死だ。


 自由にしてあげるという選択肢を与えなかったダメ親父はどういう訳か説明してほしいなぁ。」



「っち・・・ たくさん言われてしまいましたね、ガキにと。 こんな友人を持ってるキリヤは本当に変わってしまったそうですね。」


「ザックス・アンドレス。 ここで私を殺してください。 そうすればすべてが終わります。

どうか、娘のためにも息子のためにも・・・」


と父さんは話す。


「そうかぁ。。。 それでいいんだなぁ。 後悔しないんだな?」

とザックスはいい


「ええ」

と父さんは答える。


「ならそこでおとなしくしていろ。」


とザックスは父さんの影を踏み動けなくした。


そしてザックスはダークボールを打とうとしたが、私は思わず叫んでしまった。




やめてーーーーーーーーーーーーー



ドーーーン



壁から煙が出ていた。


(お、お父さんは・・・)


お父さんーーーーーーーーーーー


と私は言ってしまった。



煙の中から出てきたのは傷一つないお父さんとザックス。


「お前はなぁ 離婚して、誰にもかばってくれず 信頼もされなくなってとうとう自分のことをダメおやじだと思い、娘を遠くまで送ったが。

後から後悔していたんだよなぁ。


そして、息子まで遠くに行ってしまい、とうとう一人ぼっちに。

しかしよぉ親父さん。 今、そんなお前が死ぬのを嫌だと思った人がいるんだ。


そんな中の1人の娘をお前は殺そうとした。

そんなんじゃ 本当にひとりぼっちになってしまってたな。


お前はただ一人になるのが怖くて娘を呼び戻した。


そうだろう?


そしてここに残るか死ぬかを選択肢として上げた。


でも娘は死を選択した。


もし、お前が殺していたらもっと後悔していただろう。


そうじゃねえのか?」


「くそ・・・」


「俺だって今まで後悔して生きてきた。


もちろん死ぬことも考えた。


でもよぉその後悔はまだ取り戻せると俺は信じている。


だから俺は前へ向いて進める。


そう思っている。」


「おい、キリヤ お前親父になんかいうことねぇのか?」


「あ、うん・・・」


とキリヤはうなずく


「お父さん、 わ、 私を この人たちと旅をさせてください!」


「・・・」


「あぁいいだろう。その代り元気でこの人に着いていくんだぞ。 そして・・・・


・・・


また気が向いたら帰ってこいよ」



・・・・


・・・・


「てなわけでザックスさん!そして皆さん 今日はありがとうございました! 

ほんの少しですがお食事を出させてください。」

とトムは言う。


「お。。。。おしょ。。。お食事って。。。これ。。。超金持ちが。。。食べる料理じゃ・・・」


「ははは、何言ってるんだい?ザックス君 今日は私達からの感謝のプレゼントだよ」

とお父さんは話す。


そこには超豪華な料理などが並んでいて、とても贅沢な気分だった。


「い。。いただきまーす!」

と3人は声を合わせ言う。


「いやぁ―これうまい もう美味しすぎる。」


「こんなの・・・・毎日食べれてたら・・・幸せ・・・」


モグモグ


「なんだよ・・・あの某ハンバーガー店の何千倍もうまいじゃないかモグモグ・・・」


「ちょっとあんた達、そんなに急がずにゆっくり食べなさいよ 本当にもう・・・」


とキリヤは言う。


「キリヤ。旅は楽しいか?」


と父さんは聞く。


「えぇ この人たちとだから楽しんだもん。」


「そうか。元気でやるんだぞ。」


「うん。」


-end-

もしよかったら評価と感想を宜しくお願いします。


そして、次回は本日の23時頃を予定しています。

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