8話 判決
話の内容はフィクションであり、人物などの名前は全て実際のもとの関係ありません。
今回もありがとうございます。
なんか調べてるとダークマジシャンってゲームで実際にあったりして・・・
もしかしたらタイトル変えるかもしれませんが、このまま行きたいと思います。
感想などもよろしくお願いします。
第8話
トントン
「失礼します。お父様」
私は父さんの部屋へと呼ばれたので入った。
父さんは大手企業の社長。そんな人の娘だったけど私の父さんもイギリスにはさかえられず、人体実験をされた。それから、お父さんは私のことなんか気にしなく 小さい頃はお父さんに会えるのなんて1週間に1度程度だった。
食事も別で、休日は執事たちとお出かけ。
そんな日々は楽しくなかった。
私は小学生になってから親戚の家で暮らすことになった。学校にいくためだった。
親戚の家は今までの家とは全く違っていてとても明るく、執事もついてこない、自由に遊びに行ける。
そんな自由な生活をしていた。でも、父さんとはそのあとからほとんど会うことがなく時々、親戚経由で父さんの様子を聞いていた。
そんな父さんが、今 私を呼びたした。
「キリヤ、 久しぶりだな」
「ええ、そうね お父さん。何年ぶりかしら、こうやって話すなんて」
「もう、そんなことは忘れた。」
何か父さんの様子がおかしい、私は思った。
「お前、なぜ父さんが呼び出したかわかるか?」
「なんとなく、想像つくわ。」
「父さんは9年前に確かに親戚の家へと送った。もちろん学校に行かせるためだった。
それもしょうがなくな。ほとんど反対していたが母さんはどうしても行かせたいと」
「えぇ そうだったわね。」
「それで、俺は先日 お前が住んでいるところへ行ったんだ」
「!?」
まさかあの父親が!? あの父さんが 私のところへ来るなんて思ってもいなかった。
「しかし、お前はそこにいなかった。 詳しいことを聞くと、男と一緒に旅に行ったとな」
「な、、なによその言い方。 私は、別に その男がもく・・・」
「そんなことはどうでもいい、むしろ聞いてもいない。 もちろんお前のことだから男の2,3人はできることぐらい知っている。」
「な。。。なによ。。」
「父さんは そっちよりも お前を旅に行かせることを許可したことはない!!と言っているんだ」
「・・・」
「確かに、お前は私から離れて自由になったかもしれん。しかし自由の範囲ぐらい考えてもらいたい。」
「・・・」
「私は、お前に特殊能力を持たせたことを今後悔しているんだ。 あの時、私がイギリスに反対していれば・・・ お前もこんなことにならなかっただろう。」
「・・・」
「でも、後悔しても先には進めない。 だから父さんはお前を呼び出したんだ。」
「・・・」
「そして、父さんは今から言う選択をお前に決めてもらいたい。」
「・・・」
「いいか、聞くんだ。 1つは もう一度ここに戻ってきちんとやり直そう。 2つは もし、戻れずに旅を続けるのなら ここで死んでもらおう。」
「!?」
その言葉に驚いた。
なぜ、私が・・・なぜ、私が命を懸けてこの家に戻らないといけないの?
と最初に思った。
「ちょ、、ちょっと待って!?お父さん なんで。。。なんで死ぬの?私が・・・?」
「もう、お前を危険な目には合わせたくない、そんなのは見たくないからだ、ならばお前が死ねば・・・ここで全て終われる。と考えたのだ・・・」
これが親の責任・・・と私は言いたかったが言えなかった・・・
「おい、キリヤ 決めてくれ。もちろん お前が死んで俺は嬉しいとは思わない。」
もう、その質問は選択なんてできないと思った。
もちろん・・・ 死にたくない・・・ でもまだザックスたちと旅を続けたい・・・・
「どうすればいいの・・・」
と私は小声で叫んだ。
・・・・
・・・・
私は部屋に戻され考えてみた。
もちろん、ここで死んだらばかばかしい。でももうこの家なんて戻らないと決めたんだ。
という思いが混乱していた。
「もう、会えないのかな・・・」
その頃ザックスたちは・・・
「いや~これがアメリカンハンバーガーっていう味か~ 本当うまかった~」
とザックスは言う。
「しかも安かったですね随分と ジュースとチップス(ポテト)がついて8ポンドぐらいって」
とテイトは言う。
「ねぇねぇ スナ―バックスのコーヒーもおいしかったでしょ? あれこそアメリカンコーヒーですよ。」
とルメリは言う。
「えぇ?あれってアメリカンコーヒーなのか?」
とザックスは質問する。
「そういえばさ、キリヤまだ帰ってこないね。」
もう 夜8時になっていた。
「なぁーに 心配することはねぇよ。 久しぶりに父さんに会って帰りたくないんだよ。」
とザックスは心配を消そうとする。
「そっか・・・」
とルメリは納得する。
・・・・
・・・・
「どうしよう・・・」
とキリヤはまだ悩んでいた。
そして、私は父親の部屋へと向かった。
その時偶然廊下に、弟のトムが歩いてた。
「あ、姉さん!帰ってたの?」
「あ、うん。」
トムはギリギリと実験が終わったと同時に生まれたので特殊能力は持っていない。
「姉さん。話は聞いたよ。姉さんはもちろん死なんか選択しないよね?」
「!? う。。。うん」
と私の考えを変えさせようとしていた。
「姉さん・・・」
とトムは抱き着く
「僕、もう人が死ぬなんて嫌だよ・・・」
「うん。。。。」
と私は軽くうなずいた。
・・・・
・・・・
そして私は父さんの部屋へとついた。
トントン
「どうぞ」
と扉の奥から声が聞こえた。
「父さん、私は決めました。」
「そうか、さっそく聞かせてもらおう」
「しかし、その前に父さんに頼みがあります。」
「なんだ?」
「もう一度 あの人たちに会わせて下さい。」
「・・・・」
父さんは一瞬黙り込んだ。
「ダメだ、 今あってしまうと別れはつらくなる。」
「そうですか、それは残念です」
私は素直に答えた。
「他には?」
「特にないです。」
「ならば聞こう」
「わかりました。・・・・」
-end-
読んでいただきありがとうございました。
感想などもよろしくお願いします。