6話 坂見原
名前などは実際の名前と全く関係ありません。
今回もありがとうございます。
新たにテイト・ハルを加え旅に出たザックスたち。
彼は今日も森の中。4人は一番近くの街に泊まることを決めて歩いて行った。
そして宿についた4人だった。
「よし、ついたぞ。」
「ほんとつかれたぁ」
とルメリは言う。
「てなわけでな。今日はオレ用事があるんだ 悪いがな3人で行動してくれ。」
とザックスは言い
「どこかいくんですか?」
「あぁちょっとな。 じゃっ 今日の夜には帰ってくるで」
とザックスはいい街を後にした。
「ザックスさん今日はどうしたんですか?」
とルメリはキリヤに話しかける。
「実は今日がマリの命日なの。だから街へ行ったの」
「へぇそうなんですか」
「もう1年経ったのか」
とテイトがつぶやいた。
・・・
・・・
ザックスはすぐにあの時の場所へと向かった。
それは1本だけ大きな樹木があったはずだ。
忘れやしないだろう あの場所を。
そしてザックスはその場所へとたどり着いた。
「はぁはぁ。。。」
と息を切らせていた。
「久しぶりだな。 俺も色々頑張ってるぞ。 いつか会えることを楽しみにしておけよ。」
とザックスは誰もいないはずなのに独り言のように喋っていた。
――――――――5年前だった。
俺はイギリスの日本人学校に通っていた。
「はい、今日は転校生を紹介します。 坂見原 有理さんです。」
俺たちにとって女の転校生っていうのは珍しかった。
大体、女はインター校などに行っていたからだ。
「さ・・・さかみがはら ゆうりです。」
と自己紹介してた。
「海藤の前の席に座ってください。」
「よ、よろしくね」
とマリは俺に言ってくれた。
その時別に俺は恋愛感情なんて持っていなかった。
そしてある放課後だった。
「なぁ海藤、坂見原ってさ特殊能力持っているのかな?大体、ここってあれだろ?特殊能力者が集まる学校」
と友人は話す。
「しらねぇよ。なんかもってるんじゃねぇの」
と当時の海藤は話す。
「じゃあさ、検証してみない?」
と友人の悪ふざけに乗った俺も今ではバカだと思っている。
「海藤!まずはあいつの靴の中に画びょうを隠しておくんだ。きっと特殊能力があればそんなのもすぐわかるだろう。」
「へ?それっていじめじゃねぇか?ただの」
「それがおもしろいんじゃないか。」
と二人は話す。
「じゃあ海藤!お前画びょうかくして来いよ」
と友人が言ったが
「おい!てめぇ そういうのってお前がやるんだろ?おい!」
と海藤は怒鳴る。
「じゃあさ もしやってきてくれたらあのゲーム貸してあげるよ」
と友人に言われ俺はまんまとつられた。
そして俺は下駄箱に行き画びょうを坂見原の靴の中に入れた。
友人らはそれを隠れてみていた。
と、するとそこに坂見原が歩いてきたんだ。
「あ、こんな時間までいるの?」
と聞かれ
「あぁぁぁ そ、、、その掃除サボってたから・・・ 」
と言いごまかした。
「お、、、オレ急いでるから・・・ ね・・・ じゃ」
「ねぇ 待って!」
と坂見原は話しかける。
「あなた特殊能力持ってるわよね?」
「え? とくしゅのうりょく? あぁ持ってるけど・・・」
「私と勝負しようよ」
「え?」
「じゃあ 午後8時に校庭ね。遅れたら画びょうの事先生に言うから」
といい去っていた。
「勝負って女らしくねぇな」
と俺はつぶやいた。
―――――午後8時
「一応10分前に来たが・・・本当にいるのか?」
と俺は言った。
その時だった
「ヒューーーン」
「うわぁぁ」
急に前から光の玉が飛んできた。
「あなた海藤って言ったよね? 戦場にきたら勝負は始まってるのよ。」
「てめぇ殺す気か?危なかったじゃないか」
「そんなの関係ないわ、あなたの能力を見たいの」
「お前は光術師か・・・ ふっん 俺と正反対ってところか」
「どういうことよ?」
「手加減しねぇぞ 勝負なんだから 俺の力を見るんだな」
と海藤はいいダークボールをくりだした。
「なるほどねぇ そういう術師さんだったんだ。ならばこれでもくらえ!」
坂見原はライトソードをくりだし、海原はダークソードをくりだした。
「さすがに攻撃はお互いに当たらないものなのね。」
と坂見原は言う。
「命がなくなって後から泣いててもしらねぇぞ」
と海藤はいいダーク・インパクトという技を出した。
しかし、相手の光には効かず・・・・
「ド――――――――――――ン」
「はぁはぁはぁ・・・」
「はぁはぁはぁ・・・」
「お互い生きているのか」
「みたいね」
「なかなかやるじゃないか 女のくせして」
「あんたこそ、私の攻撃を。。。ここまで止めるなんて。。。」
「っち、 立てるのか?お前」
「って・・・ バカにしないでよ!そこまで傷ついているわけじゃないし、立てるわ。。。うわっ」
「ほんとに お前無理するんじゃねぇぞ。 はい、手」
と、この日は終わったのだ。
そして中学の頃だった。
「おい、坂見原はどこに行った?」
「それがわかんねぇんだよ。」
「あいつ 俺が必要なときはいつもいないんだからな・・・」
とザックスは友達と話す。
「お前。。。前から思っていたがそんなに坂見原の事が好きなのか?」
「好きだと? あんな狂暴女のことをか あんなやつを恋人にしたら大変なことになるわ。」
「しかし坂見原のやつなんか大事な仕事があるって言ってたぞ?」
「ふ~ん なんか気になるな・・・ちょい先生に聞いてみるわ」
――――――職員室
「先生、坂見原はどこにいったのですか?」
「おい、お前 ちょうどいい時に来た。 冷静に聞くんだぞ。・・・・」
俺は急いであいつのところへ向かった。
先生は
「坂見原は何者かに連れ去られた」
と言った。
「っち、待ってろよ」
「言われた場所だとここだが」
俺は辺りが静かなのに不思議に思った
「少年君 ここだよー」
と後ろから声が聞こえナイフで背中を刺された。
「くっそ・・・」
「君はあの娘を助けにきたのなかな~?」
「そうだよ!・・・」
「さぁてと そんな体でそんな娘を助けに来たのかな? はははは、無理でしょう無理無理」
「ちっ てめぇらいい加減にしろ。」
「(海藤・・・)」
と坂見原は心の中で叫んだ。
「ふん、 いいかてめぇよく聞け 『ザックス・アンドレス様の参上だ!!』」
辺りはザックス・アンドレスに反応し静かになった。もちろん彼女も。
「ザックス・アンドレスですか あのランキング2位の 強そうですねー」
「いいか 俺はな 坂見原を殺したりしねぇよ だからてめぇらに指1本ともふれさせねぇ」
「(渡しを守っているのあいつ? 何言ってるの?)」
と言い、ザックスはダーク・インパクトを投げ込んだ。
・・・
・・・
「っていう話もあったの~」
とキリヤは話す。
「いろいろとあったんですね~」
とルメリはいい
「ま、この話も本当にごく一部ですが。」
とテイトも言う。
「ふぅ ただいまー」
「ほら噂をしたら帰ってきた」
とキリヤは言う。
「さてと、今日はちと、おいしいレストランでも行くか!」
とザックスはいい、
「なんか今日はテンションが違いますね」
とテイトは言う。
「うるせぇ ひと言余分なんだよ!」
「ははははは」
-end‐
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