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28話 (最終回1)

☆この小説に出る登場人物の名前は実際の団体名・個人名とは一切関係ありません。☆

今回も小説を読んでいただきありがとうございます。もしよかったら、評価・感想・お気に入りを宜しくお願いします。


最終回でし!!(´・ω・`)


最終回


俺たちはマリを殺したガルスを山の頂上へ行く途中で倒し旅の最終チェックポイントへと向かった。


山の一番上に願いを叶えることができる仙人がいるらしい。


なんといってもこの旅を成功させたものなどいない、ということだから。


仙人が本当にできるのかもわからない。


そんな不安の中俺たちはとうとう頂上へと着いた。


「ここか・・・」

とザックスたちは言う。


「随分と高いところだね。」

とキリヤは言う。


「これで旅も・・・」

とテイトは言う。


そこには髭を多くはやしたおじいさんが居た。


おじいさんは小さな声で


『額を出せ』

と言われたので5人は額を出した。


『お前らは、全てのチェックポイントを回り、依頼を全て受けそして、全て解決し 己を信じ歩いてここまで来たことを認める。 どうぞお入りください』


と言われた。


「(本当に、触っただけでわかるんだ・・・)」

とルメリは思う。


階段を上がっていくとまた違うおじいさんがいた。


「君たちだね。このたびを成功させたのは」

と言われた


「あ、はい。 旅をしてきたのは俺たちだ。」

とザックスは言う。


「ふむふむ、なるほど、そこの背が高い男の願いは死んだ恋人ともう一度会いたい、そしてほかの4人の願いはまた別々だが、わしは一気にすべての願いを叶えれることができない、せめて一人なんだが 誰の願いにするかね?」

と言われ5人は黙り込んだ。


「もちろん、ザックスのよ。私たちはそれのためについてきたんだから。」

とキリヤは言う。


「うん、僕もそう思う。」

とテイトが言うと


「私も」

とルメリとミイナは言う。


「みんな・・・ありがとう・・・」


とザックスは緊張しながらお礼を言う。


「なぁじいさん、本当に会えるんだな。」

とザックスは聞く。


「あぁ会えるだろう。ただし、わしは彼女の生活を変えることはできない、ただあんたが出来るのは彼女を見るだけだ。しかも、どんな形で見ることが出来るかもわからん。もしかしたら彼女はあんたを忘れているかもしれない。もしかしたら、彼女はあんたを恨んでいるかもしれない。それでもいいならかなえてあげよう」


と言われた。


「あぁ、それでも会いに行く。」

とザックスは言った。


「よし、わかった。それとあんたは死の世界へ行くことになる。もし、死んだもに触るとあんたはここへ戻れなくなる。それでもいいんだな。」


という言葉に5人は驚いた。


「・・・・」


「あぁいいだろう。」

とザックスは言う。


「それでは儀式を行おう。 悪いが4人は向こうの扉の奥で待ってもらえるか?」


「えぇわかりました」

とテイトは言う。


「ちょ・・ちょっと待って!」

とミイナは言う。


「ザックス・・・必ず帰ってきてね。」


とミイナは涙を浮かべながら言った。


「あぁわかった」


・・・・

・・・・


扉の奥


「ザックス帰ってきてくれるかな・・・」

とミイナは言う。


「大丈夫よあいつもそこまでバカじゃないから」

とキリヤは言う。


「でも、興奮して飛びついたりとか・・・」

とルメリは言う。


「俺たちは信じることしかできないよ・・みんな」

とテイトは言う。


・・・・

・・・・


「準備はいいかね?」

と仙人は聞く。


「あぁいいだろう。」

とザックスは言う。


「よし、行くぞ。」


と言われた後俺は体が急に軽くなった。


そして目が覚めるとなぜか青空の下に居た。


「ここは死の世界か・・・」

と俺はつぶやいた。


そして俺の隣には郵便局のバイクがあって俺はなぜか郵便局の制服を着ていた。


俺は思い出した。仙人の言ってたことを。

「(あぁ会えるだろう。ただし、わしは彼女の生活を変えることはできない、ただあんたが出来るのは彼女を見るだけだ。しかも、どんな形で見ることが出来るかもわからん。もしかしたら彼女はあんたを忘れているかもしれない。もしかしたら、彼女はあんたを恨んでいるかもしれない。それでもいいならかなえてあげよう)」


「そうか、俺は死の世界の郵便局で働いているのか・・・」


とバイクの後ろを開けると手紙が1通入っていた。


そこの宛先には亡き恋人のマリの名前が書いてあった。


坂見原・・・その名前が書いてあっただけですぐにピンときた。


俺は急いでバイクに乗った。なぜか知らないが体がマリの家の地図がインプットされている感じみたいにバイクを運転していった。


道のりは長かった。


2時間弱だろうか・・・


50CCのバイクだったから途中ガソリンも入れなおした。金もポケットに入ってあった。


そして・・・


「ここか・・坂見原の家は・・・」


俺は緊張しながらも家のチャイムを押した。


ピーンポーン


「はい、あ、郵便ですね。今行きます。」


どうやらマリのお母さんなのかそんな声がした。


もちろんマリのお母さんなんて知らない。知ってるのはマリのお母さんはマリのミスで死んだということだけだ。


「あら、新人さん? 今日も郵便有難うね。 マリ、郵便の前の人をいつも楽しみにしてたけど担当区域が変わったのならしょうがないわね。」


とお母さんはいい俺は適当に返事をした。


「あの・・・そのマリさんっていうのは娘さんですか?」

と俺は聞いてしまった。


「えぇそうよ、私はあの娘より先に死んだんだけど、ずっと娘のことを思っていたらある日急に現れて・・・ 私はそのあとからとてもこの生活が楽しみでね・・・」

とお母さんは嬉しそうに話した。


「(そうか、この人たちは現実の世界で死んだことを知っているのか・・・)」

とザックスは思う。


「なるほど、ところで今、その娘さんは?」

俺は思わず口が滑ってしまった。もう怪しまれてもいい覚悟をした。


「マリ?マリは今 裏の牧場を手伝っているわ。また今度紹介するわね。」

とお母さんはいい、家へと戻った。


俺は急いでバイクを牧場へと走らせた。


そして


「ま・・・マリだ・・・ 変わらないマリがいる・・・」

と俺は覗きながら思った。


本当なら堂々と話したいところだが、今はそういう訳にはいかない。

一瞬こっちをちらっと見たような気がしたから俺は急いで元の場所へと戻った。


どうやら俺は家を持っているらしく、その場所もわかっていて、鍵も持っていた。


俺はそこで体を休めた。


・・・・

・・・・


次の日


俺は郵便局へと郵便を取りに行った。マリの家の郵便も含め3通だった。

俺はバイクを飛ばして急いで家へと向かった。


そしてマリの家の前に着き昨日みたいな緊張はなしでチャイムを押した。


すると、その日はお母さんではなく、マリが出てきた。


「あ、郵便屋さん? 今日もありがと~」

と言われ俺は驚いた。


「あ、そっか新人さんね。お母さんが昨日話してた。」

俺は帽子で少し顔を隠しながら郵便を渡した。


「あれ?あなた・・・」

とマリに言われ俺は正体を本当は言いたかった。


「私の恋人に似ているわ。」

と言われ少し心が休んだ。


「ほんと、そっくり、 あいつ元気にしてるかなぁ~」

と言われ少し驚いた。


「あ、ごめんね。時間ないんだよね。 また、今度来たときあいつのこと教えてあげるよ じゃあね~」

と言われた時、覚えていてくれた事の嬉しさと明日ここへ来ることの恐怖が重なり合った。


俺は全ての郵便を配り終え家に帰り一人考えていた。


もちろん正体をばらすのか、このまま隠すのか。


そしてばれたときあいつはどうなるか、驚くか、悲しむか。それとも喜ぶか。


と、考えているうちに夜は明けすぐに郵便局へと向かった。


その日は最悪な通達を渡しを行くことを知らずに。


-end-

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