006 異世界でもお受験
基礎を固めよ:瞑想によるマナ値向上だね!
イメージソングをどうぞ。毎回同じでごめん。
https://www.youtube.com/watch?v=nHjzGHlNB5I
私は受験(魔法選別の儀)対策をすることにした。
まぁ、中学受験のようなものだ。
あれよりは楽だろう。
ただし、落ちたら奴隷化が待っている点だけがシビアだけど……
そう考えれば割とやることは明らかだ。
1.基礎を固めよ:瞑想によるマナ値向上だね!
2.情報収集が大事:最低マナ値(合格ライン)の確認!
3.受験資格の確認:私はいつ受験するのか!?
「シスター、教えて欲しいことがあります!」
シスターに向かって手を挙げた。
じろり。
(目つき悪いなー。もしかして近視かな?)
「何ですか、クロエ。」
(名前覚えててくれたんだ……)
「私は何歳でしょうか?」
一同ぽかーん。
「私が知るわけないでしょう。」
「ところが、本人も知らないんです……」
「はぁ……何バカなことを言ってるのです。」
「いや、『魔法選別の儀』をいつ受けるのか、知りたくて!」
「ああ、あなたは来歴が特殊なので、『魔法選別の儀』の時期はバルディーニ助祭様の報告に基づき、司祭様がお決めになります。」
(バルが生殺与奪を握ってるのか~)
おそるおそる、「来年と言うことはないですよね?」
「わかりませんが、あなたたちの養育費は、将来役立つことを前提に、基本的にこの町が負担しています。ですから、いつまでもここにいられることはありません!」
「あとは、バルディーニ様に聞きなさい!」
けんもほろろだ。
となると、バルが来るまでにやれることは瞑想だけだな。
私は昼の奉仕の合間に、なるべく瞑想をやった。
とはいえ、清掃、食器洗い、洗濯、菜園の水やりや除草、小さい子のお世話まで、やることはいっぱいだ。
あとは寝る前にやってみる。
「ねえアンヌ、寝る前に瞑想やってみるから、ぽわっとするか横で見てくれる?」
「ぽわっと?」
「うん、少しでもマナがたまってないか。ほら、私は目を閉じているから。」
「アンタが生きるか死ぬかだもんね。もちろんいいよ」
じゃあ瞑想開始
……
……
クララ「ねえ、アンヌちゃん、ちょっと光ってない?」
アンヌ「うーん、でもおなかの下あたりが強く光らないと。」
全くの無駄って訳でもないのか。
クララ「でも、私たちのマナと比べたら、魔法を授かれるかはどうなんだろう?」
あとは、瞑想が演習だとすれば、神さまのお話を座学で勉強すれば良くない?
また、翌日。
「シスター、お願いがあります!」
シスターに向かって手を挙げた。
じろり。
(デジャブかー)
「何ですか、クロエ。」
「シスターの説話に感銘を受けました。つきましては神話について書かれた本を閲覧したく思います!」
「孤児には神殿図書室の閲覧は許されておりません!」ピシャリ!
「そこをなんとか……」
じろり
……無言で立ち去ろうとする。
「バルディーニ様にシスターにお願いしたこと相談しなければいけないかも……」
ぴた。
「バルディーニ助祭様が耳を傾けることはありません。」
シスターの顔色が、さっき磨いてた燭台より白くなったかも。
「でも、マナ値の測定がお仕事って言ってたし……」
「いいでしょう!次にバルディーニ様が来るまでの間、特別に許可します。」
クロエは自習室を手に入れた!




