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チートなんてない!(連載)  作者: ayane_project


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51/57

051 後期社会科見学(火・水・風)・おまけ(座談会)あり

作者です!

みなさんのおかげで50回を超えました。ありがとうございます。

おまけのつもりで女子寮のフロアマップを作りました。

また「アンチマジック宣言」のアコギバージョンを作りました。聴いてね!

https://www.youtube.com/watch?v=Bt4YeVcIDTc

挿絵(By みてみん)



【閑話・座談会】

クロエ 「女子寮のフロアマップを作者さんが作ってくれましたーーー」 パチパチパチ

アンヌ 「なんか、本編そっちのけで作ってたらしいぞ」

クララ 「慣れない作業で大変だったみたいです」

エリス 「つっこみどころが多すぎる。

まず、2階へ上がる階段が、踊り場からまた下がっている。

入口に寮母室がない。

部屋の大きさがまちまち。

しかも、4人部屋となっていない。

はっきり言って、ひどい仕上がり」

マリィ 「なんかAIの画像生成って、こういう設計図みたいなものは苦手なんだって。

ChatGPTが作者にそう説明してたよ~」

クロエ 「よく見ると、105と108にはノートパソコンがあるよね…………

まあ、作者にはCADの勉強でもしてもらおうよ。」


「それより、なにか感想があったら発言してください」

エリス 「水コースの女子が各部屋に一人いる。これが原因で噂が拡散されてる」

マリィ 「でもさ、第2回お茶会の話、私は黙ってたよ。

エリス、寮で喋った?」

エリス 「女子寮の危険性は承知している。私は喋ってない」

マリィ 「おかしいな~ 女子会の翌日には全員知ってたよ。

私も自分のことがあるから今回は黙ってた」

クロエ 「もしかしてアンヌちゃん、嬉しくて喋っちゃった?」

アンヌ 「バ、バカ!

あんなの、喋れるわけないだろ!

恥ずかしくて死んじゃうよ」

クララ 「…………ごめん、ノエミちゃんに喋っちゃった…………」

と、目をそらす。

「「「「ま、まさか、クララが!」」」」

クララ 「だって!

アンヌちゃんがお洒落してくれたのが、とっても嬉しかったの!」

マリィ 「でも、私のことまで喋っちゃったの?」

クララ 「ノエミちゃんにはね、クララちゃんがおしゃれして、とっても可愛かったのよ。

そう話しただけなの」

「でも、そこからの追求に耐えられなかったのよ…………」

「みんなごめんなさい!」

…………

…………

クララによれば、あれは尋問だったそうだ…………


【豆知識】

101号室 クララ(水・官吏系)・ノエミ(土・商家系)

102号室 エマ(水・その他系)・ジャンヌ(土・商家系)

103号室 マノン(水・その他系)・ルシィ(土・その他系)

104号室 ポーリン(水・その他系)・リザ(土・その他系)

105号室 ジュリア(水・その他系)・ヤスミン(土・その他系)

106号室 エミリー(水・その他系)・ロラ(土・その他系)

107号室 エリス(水・官吏系)・アンヌ(火・衛士系)

108号室 ディアンヌ(水・その他系)・ルイーズ(火・その他系)

109号室 エルザ(水・その他系)・マリィ(風・官吏系)


属性発現は、魔法選定の儀までにどのような瞑想や祈りを行ってきたかによって影響を受けます。

その結果、

※火コースはその属性の特質から男子が多くなりがちです。

※風コースは人気がないため発現する確率が低いです。

※水コースはその属性の特質から女子が多くなりがちです。

※土コースはバランス型の発現となります。


________________________________________


後期「魔法使用状況の現地説明」の2回目。


今日は治癒院に行くことになった。

本来は火属性の見学の順番だけど、

単独で適当な見学場所がなく治癒院になった。


今日はバルがついてきた。


治癒院の副院長が説明してくれる。

「本日は治癒院の現地説明会に来院いただきありがとうございます。

私は副院長を務めるオンドレアと申します。

本日は、まず、外来治療における魔法の使用例をお見せします」


そう言って、外来へ連れて行ってくれた。

「治癒院の外来は、みなさんが患者さんとして訪れたことも多いのではないでしょうか」

「基本的に、患者さんへの問診から始まり、症状によって怪我ならヒール、病気ならキュアを発語します。


これで、症状が改善すれば治療は終了となりますが、

完治ではないものの、治癒院に再診する必要がない場合には、薬師を紹介します」


その後、別室へと案内された。


「重症患者の場合には、入院、手術等の高度医療を施すことになります。

本日は、高名な魔法師に同行いただいているため、みなさんにも高度医療の現場を見学することが可能となりました」


…………

高名な魔法師?

そういえばいつもは同行しない高名っぽい魔法師がいるぞ…………


私たちは手術室らしき部屋に案内された。

大部屋を中心にして、まわりを少し高い回廊が囲んでいる。

真ん中の手術台では、患者は、深い眠りに沈んでいるようだった…………


オンドレア副院長

「これから腸の切除手術を行います。

腸とは、みなさんの体の中で栄養を吸収するための臓器ではないかと考えられている部位です。

腸の隅には、比較的炎症を起こしやすい突起部位があり、治療しない場合、激しい腹痛を起こし最終的に死に至るリスクがあります。

本日は、この突起部位を切除する手術を行います。


手術では感染症を避けるため、通常は見学をすることができません。

本日はサンクチュアリという風魔法を施すことで、この危険を避けつつ、みなさんは手術の様子を見ることが可能です」


手術フロアには、やっぱりバルが立っていた。

『風よ、主神アルテミスに信仰を捧げる。清浄の風でここに聖域を現し給え、サンクチュアリ』


みんな、おおーって顔をしてる。

…………

…………

バルって……やっぱり、謎だよね。

本当はサンクチュアリって、風魔法じゃないんじゃないの?

聖域を作る魔法って、ほんとは光魔法とか、聖属性魔法とかじゃないの??

だって、前に光魔法使ってたじゃん。

あれ、私たちが子供だと思って、隠す必要がないって思ったんじゃないの?


今は、大人がいっぱい見てるから、属性魔法のフリをしてるんでしょ?


「サンクチュアリは構築された。

手術を続行せよ」

バルはそう言って後方に下がった。


執刀医の主魔法師は患者のスリープの状態を確認し、再度補助魔法師に水魔法スリープをかけさせた。

さらに補助魔法師に右下腹部にアイス・ロウをかけさせると、


『風よ、主神アルテミスに信仰を捧げる。万物をマナの命ずるまま風を現し・切り裂き給え、ウィンド・ライン・カッター』


オンドレア副院長が解説する。

「今のは風の構築魔法ウィンド・ラインで発現部位を切除する部分に限定した上で、ウィンド・カッターでラインに沿った切開を行っています。

いわば、風の属性魔法自体を複合化した、同属性の複合魔法になります」


生徒は、今までに見たことのない精緻な魔法に息をのんでいる。


さらに別の補助魔法師がウィンド・プレスという魔法を発語し、患部を露出し固定した。


……なんか、鉗子よりこっちの方が便利そう。

そこには、炎症を起こした虫垂らしき器官が露出していた。


主魔法師は、

『火よ、主神アーレスに信仰を捧げる。万物をマナの命ずるまま火を現し給え、ヒート・レイ【HEAT RAY】・ロウ』


おお、この人は風と火のダブルスペラーだ!

それに、これってレーザー治療じゃないの!



これで確信した。

この世界は、

前世より劣っているわけじゃない。


――ただ、違う方向に進んだだけなんだ。


魔法が信仰や想像力で発現するのなら、その応用を考えればいくらでも技術の発展が可能なんだ。

劣っていると馬鹿にするなんて、そんなの思い上がりだよ。


ただ、私としては懸念点も留保して考えるべきだと思う。

それは、魔法技術がいわば応用技術として発展を遂げていることだ。


属性魔法が信仰基盤に立脚している以上、

基礎研究という発想そのものが成立しない。

例えば、量子論、相対性理論、あるいは宇宙進出など、ブレークスルーにはつながらないと思う。




そんなことを考えていたら、切除後の手術はどんどん進んでいった。


患部にヒールをかけ、手術のあとがないような健康な腸に戻し、

さらに、回復部分もウィンドプレスをかけながらヒールで傷一つ残さず治し、

最後にキュアをかけて感染症対策を行うと、


バルはサンクチュアリを解除したのだった。


私の魔臓移植手術を思い出したよ。

あれって、バルが一人でやったんだよね………………


みんな呆然としていた。

クララなんか

「サンクチュアリ!………スリープ………アイス・ロウ………ウィンド・ライン・カッター!………ウィンド・プレス………ヒート・レイ・ロウ………ヒール………キュア………』

反芻しながら、手を宙にさまよわせていたよ。


ショックを受けたんだね。


オンドレア副院長

「手術がいったん成功に終わったと思っても、腸は食べ物の通り道です。

あとで異常が発生することもあるため、入院してもらい、異常がないか経過観察を行います」


…………

…………

…………

三年前の流行病で多くの人が亡くなったそうだ。

私たちの3年上の世代は、流行時に魔法院一年だったため、魔法院での感染対策により死者が出なかった。

しかし、今の3年生以下の世代は、例年の半数に満たない学年もあるという。

私たちの2年下、ネロ達の世代までは、魔法師の減少が続く。


治癒院がこんなに大規模な公開手術に踏み切った理由も、そこら辺に理由があるのだろう。


本日はバルディーニ様においでいただきました。

「ふむ」

「バルディーニ様は、色々と謎多き方でいらっしゃいますよね?」

「言うまでもないことだが、私の謎が明らかになれば、クロエの物語の伏線に影響が出るであろう。

 それを作者が問うことは、論理的とは言えまい」

「はっ 誠にご指摘の通りでした! 申し訳ありません!」

いつかこいつに「ぎゃふん」と言わせてみたい方は、リアクション(ブックマーク・評価)をお願いします(・_・)(._.)

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