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チートなんてない!(連載)  作者: ayane_project


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50/57

050 第二の魔法

クロエです!

みなさん、50回まで来ました!とっても嬉しいです!

心からお礼申し上げます。ありがとう!

マナの譲渡で相手の体調が変化する

―――ほかの人には、見られない特徴だ。


水コースの女子は言っていた。

バルのエリア・トランスファー・ハイより、私のトランスファーの方が「気持ちがいい」と。


女子会のみんなも、私の感情でトランスファーの効果が変化していると言っている。


クララのあたまを撫でたら、クララは眠ってしまった。



通常の属性魔法では、神にマナを譲渡し、効果を祈ることで魔法が発現する。

つまり、術者はマナの性質を変化させない(という認識だ)。


私のマナは神へは届かないけれど、

術者である私自身が、

マナの性質そのものを変化させて、対象に働きかけているのではないだろうか?


そのような仮説をアリシア先生に話してみた。

オリジナルスペルの話はアリシア先生と二人だけの時に限られている。


今日は、ミレーヌ先生にも特別に同席してもらった。


アリシア先生

「いい、ミレーヌ。

オリジナルスペルの開発については、バルディーニ先生から、信仰基盤に深く関わるって注意を受けているの。

だからーーー」

「必要なのはダブルスタンダード手段理論でしょ?

その講義は取ったよ」

「不可知論実習は?」

「取った取った」

「じゃあ、信仰基盤に触れても大丈夫?」

「うーん、実践は正直初めてなんだよね……………いけるかな?」

「私も使ったことはないよ」


??

私 「何となく雰囲気は分かる気もするんですが、一応教えてもらってもいいですか?」

アリシア先生 「全然いいよ~」

ミレーヌ先生 「そうね。このダブルスタンダード手段理論と不可知論を一言で表す有名な格言があってね」

「「火の神であろうと、水の神であろうと――

魔法を与える神こそが、信じるべき神だ」」

っていうものなの。


……………

「ぶっちゃけますね……」

そんなんでいいの?

アリシア先生 「正直言ってね、魔法研究者の間では、マナの譲渡と魔法現象の発現は、人と神の間の取引だと考える人さえいるのよ」

ミレーヌ先生 「だからね、魔法を理論的に研究することと、神との契約に立ち入らないことは心で分けて考えなさいってことなの」


「割り切れと言うことですかね?」

ミレーヌ先生 「信仰と研究を割り切れる人は大丈夫と言われているわ。

そうね、エリスちゃんとか想像してみて?

彼女ならいかにも言いそうでしょ?」

「確かに」

「クララちゃんとかは危ない性格ね。物事を真面目に突き詰めて考えるでしょ」


アリシア先生 「それを理論化して、研究時の悪影響を排除する講座があるのね」


________________________________________


一応安心して、本題に立ち戻る。

「それで、マナの譲渡で気持ちよくなったり、眠くなってしまうとしたら、

その“副作用”の部分を強化すれば、相手を眠らせることができるんじゃないかと思ったんです」

「「なるほど」」

「水魔法には、スリープ【SLEEP】という魔法はありますか?」

ミレーヌ先生 「あるよ~、3年生で習うね」


「では、私のオリジナル・トランスファーに倣って、

『水よ……マナで眠れ・○○、スリープ』のような発語を試してみたいんですが」


アリシア先生

「オリジナル・トランスファーが成立するなら、これも成立するのかも?」


「さらにですね、属性魔法が使えない私の場合、

みんなと違って、属性宣言( 「火よ」「水よ」「土よ」「風よ」)が無意味じゃないかと思っていて、

ここも省略可能じゃないか、試したいんです」

ミレーヌ先生

「それができたらかなり革命的ね…………」

ぶるっと肩をふるわせる。


なんか申し訳ないかも。

だけど、まだ続きがあるんだ。

もう一つ

「そもそもの話なんですが、暴漢から身を守る方法を探すことが目的なので、

発語の反応速度が問題だと思っていて、

仮に『マナで眠れ・○○、スリープ』と発語できれば、対処が可能かなって…………」

アリシア先生 「あ、そうなると、暴漢が対象の時、対象者の特定部分が難しいわね…………名前が分からないし」


「はい。

つまり、最終目標は、

………

………

『マナで眠れ、スリープ』

となります」


二人とも無言になった。




________________________________________


三人でバルの許可をもらいに行く。

ミレーヌ先生

「………

………

………

と、このような推論を立てました。

研究の許可を頂けるでしょうか………」


………

………

………

………

また沈思黙考だな。


バルが口を開いた。

「少しだけ、クロエと二人にしてくれ」


二人はバルの部屋から退室した。


ごくっ


「結論を言う。許可しよう。

ただ、お前の考えが及んでいない可能性があるため、一応指摘しておく。

お前の考えを、より一般的な理論に昇華させた場合、

――――「マナを自らが変質させ、その効果を自らが決定する」

ということになる。」


こく


「――――その行為者は、

一般的に『神』と呼ばれる存在だ」


「そのことを心に留めておきなさい」



『神』


動けずにいる私に代わって、バルは外の二人を呼び入れた。


バルは言う。

「ミレーヌ先生、アリシア先生。

二人は、信仰基盤への影響が少しでもあれば、その時点で研究から降りてもらってかまわない。


だが、可能であればクロエの力になってやって欲しい」


そう言って、

バルは二人に頭を下げた。




________________________________________


お昼の女子会


エリス 「また、困ったことになった」


「今度は土コースの女子から不満が出た。

土コースもクロエを愛でたい、という強い要望が出た」


ウサギからパンダにジョブチェンジしたかも。

私は遠い目になった。


まあ、バルの神理論を頭から追い出すのには、ちょうどいいイベントかも。


エリス 「自分で言っておいてなんだけど、クロエは大丈夫?」

クララ 「無理しないでね」


挿絵(By みてみん)


土コース女子+いつものメンバーが例の小教室に集まった。

土コース女子は、

ノエミ ジャンヌ ルシィ リザ ヤスミン ロラ

の6人。


土コースは13名で一番人数が多い。

男子7名だから、男女の比率もいい。

ただ、女子会メンバーがいないから、今まであまり情報がなかった。


その中で、ノエミとジャンヌが商家出身で、リーダー格のようだ。


ノエミ 「私たちもやっとキラキラ会に参加できたわ」

「キラキラの会」→「キラキラ会」って固有名詞になってるような?


ジャンヌ 「水コースから聞いたよ、スペシャル・トランスファーの話」

「伝説も知ってるよ!」

「マリィにクロード取られちゃったけどね」

「私たちも、もっと早く動かなきゃいけないのかも」


なんだろ?水ほどキャピキャピしてないかも。


「水魔法だと、基本市中の仕事だけどね」

「そう、土魔法を生かすとなると、やっぱり農家かな」

「男子なら衛士とか、建設課とか、水道課とかあるけどね」


「「「「はぁ~」」」」


私 「農家って仕事が厳しいの?」

ルシィ、リザ、ヤスミン、ロラは農家の家系だそうだ。

リザが言う 「農家の出身で農家の男子とくっつくとね、別に悪くないんだけど、夢がないよね」


ああ、女性はやっぱり都市生活に憧れるんだ………


ロラ 「かといって、火魔法の男子とくっついても、私たちに市でできる仕事ってあるのかなって思っちゃう」


そこからは、火魔法と土魔法の男子の選定だ。

「3バカ(アンドレ・レオ・マティス)とくっついて、農家のお手伝いに行く?」

「でも、農家が嫌な水魔法の子が火魔法の男子を取っちゃわない?」

「農家出身の火魔法の男子とくっついて、農家を継いで男子は衛士として働いてもらったらどう?」

「そうなると、一人息子とかがいいよね」

「「「アルフォンスとか?」」」


なんか牽制し合ってるぞ?


「農家に入るなら土魔法の男子の方がよくない?」

「土魔法の男子なら、水コースの女子より私たちの方が有利よね?」

「衛士出身の男子で、農家に来てもらうのは?」

「エミールを落とせればいいけどね」

「エミールは誰が本命なんだろ?」


また牽制し合ってない?


なんか土コースの会話に女子会が入っていけないんですけど!



「じゃあ、水コースでやったトランスファー、やってみるね」


土コース6人+私で輪を作る。


女子会メンバーは、また介抱要員だって。

「では、トランスファー行きます!私が発語したら、みんなは「おー!」って返してね!」



どうかみんなの疲れがとれて、HAPPYな気持ちになれますように!

『風よ……マナ譲渡を実行・対象:手をつないだ子みんなに! トランスファー!!


あれ? 前回よりミストが、心なしか少ないような…………………


「「「「「「あぁーーー いつものよりいいわーーー」」」」」」


みんな気持ちよさそうだけど、介抱はいらないみたい。




ノエミ 「ありがとう、クロエちゃん」

ジャンヌ 「機会があったらまたお願いね」

「ありがとうクロエちゃん」

「クロエちゃんまたね~」

「キラキラ会のみんな、ありがとう」

「またね~」


みんな、手を振って帰って行った……………




マリィ 「今回もまたエフェクトに違いが出たね~」

エリス 「お互いのりが悪かった」

アンヌ 「クロエ~もうちょっと感情をコントロールしなよ」

クララ 「土コースのみんなは授業中もトランスファー受けてますからね。

水コースは一ヶ月以上我慢しちゃいましたから……………」



いまいち乗り切れなかったのは、『神』発言のせいだな……………



読者のみなさん、いつもお読みいただきありがとうございます。

作者の ayane.P と申します。

クロエ達の誕生日ソングを聴いていただきありがとうございます。↓

https://www.youtube.com/watch?v=LnJuAtDgCBo

次の新曲に行く前に、アンチマジック宣言のアコギバージョンを作ろうかと思っております。

今のバージョンはこちら↓

https://www.youtube.com/watch?v=EVh1A4dDRSI

これも聴いていただけると嬉しいです(・_・)(._.)

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