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チートなんてない!(連載)  作者: ayane_project


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5/24

005 マナについて(マジ)

うっそー!「まずいじゃん!」

イメージソングをどうぞ。同じ曲ですが。

https://www.youtube.com/watch?v=nHjzGHlNB5I

挿絵(By みてみん)


瞑想時間の後のこと。


アンヌ

「アンタ、マナがないって言われてたじゃん!」

「うん、そうだね~」

クララ

「クロエちゃん、良くないです。とっても」

「そうだよ!まずいよ!」


そうは言ってもこちらには事情がわからないよ……


要領を得ない様子の私に対して、二人はマナの基礎知識を教授してくれた。

それによるとーー

・12歳になった子供は新年に『魔法選別の儀』を受ける。

・子供たちは、それまでに育ててきたマナの性質によって、神さまから火・水・風・土いずれかの属性魔法を授かる。

・その後、授かった魔法別の教育を受け社会に出る。

ということらしい。

アンヌ

「ほら、火魔法だったら魔法騎士とかさ。水魔法だったら治癒師とかさ」

クララ

「そう、農園で働くには土魔法が必須だし、城壁や水路の補修なんかに求められるのよ。

火魔法だって攻撃だけじゃなく、冬場の暖房や火だね、料理にも役立つし。」

アンヌ

「水魔法も料理や、炊事洗濯のとき、あるとないとじゃ全然違うんだから!」


ほー、なるほど。

ん? 「風魔法は?」

「「ビミョー」」

アンヌ

「一応、火魔法師と組めば、優秀なら爆発魔法が使える、って聞くよ」

アンヌは戦闘系に詳しいな。

クララ

「でも、ほかの三属性ほど人気ないかも」


「風魔法は授かりたくないね!」

と言ったら、二人は顔を見合わせて、

「「はぁ~」」

クララ

「問題はそこではないです!

今のお話はマナを育てられればのお話ですから。

育てられないと、社会に貢献できないということになりますね……」

アンヌ

「要は役立たずってこと。」


確かに。

「マナが育てられないと?」

(この世界、育成失敗=即アウト判定なの? 厳しすぎない?)


アンヌ 「……」

クララ 「言いにくいですが、肉体労働で社会に貢献しなさいと言う話になります。」

アンヌ 「鎖につながれて農奴にさせられちゃうんだよ!」


うっそー!

「まずいじゃん!」

「最初からまずいって言ってるよ!」

「……うん。

それ、ちょっと冗談じゃ済まないやつだね」


「どうしよう?」

「瞑想頑張るしかないんじゃないの?」

「あとは、バルディーニ様にご相談するかですね……次は10日後っておっしゃっていました。」


魔王に進路相談か……


「ちなみにアンヌとクララは何歳なの?」

アンヌ

「二人とも12歳だよ。だから来年だね。」

クララ

「クロエちゃんは何歳なんですか?」

「わからない。ここに来る前のことは一切の記憶がないの。」

(年齢不詳って、地味にまずくない?)


「二人は孤児なのに自分の年齢がよくわかるね。」

クララ

「私は今は孤児ですが、それは両親と死別したからです。当然自分の年齢も誕生日もわかります。」

アンヌ

「あたしの父ちゃんは生きているけど遠くにいるんだ。ちなみにクララとあたしは幼なじみなんだ。」


はぇ~

とりあえずリスクを把握したよ。

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