005 マナについて(マジ)
うっそー!「まずいじゃん!」
イメージソングをどうぞ。同じ曲ですが。
https://www.youtube.com/watch?v=nHjzGHlNB5I
瞑想時間の後のこと。
アンヌ
「アンタ、マナがないって言われてたじゃん!」
「うん、そうだね~」
クララ
「クロエちゃん、良くないです。とっても」
「そうだよ!まずいよ!」
そうは言ってもこちらには事情がわからないよ……
要領を得ない様子の私に対して、二人はマナの基礎知識を教授してくれた。
それによるとーー
・12歳になった子供は新年に『魔法選別の儀』を受ける。
・子供たちは、それまでに育ててきたマナの性質によって、神さまから火・水・風・土いずれかの属性魔法を授かる。
・その後、授かった魔法別の教育を受け社会に出る。
ということらしい。
アンヌ
「ほら、火魔法だったら魔法騎士とかさ。水魔法だったら治癒師とかさ」
クララ
「そう、農園で働くには土魔法が必須だし、城壁や水路の補修なんかに求められるのよ。
火魔法だって攻撃だけじゃなく、冬場の暖房や火だね、料理にも役立つし。」
アンヌ
「水魔法も料理や、炊事洗濯のとき、あるとないとじゃ全然違うんだから!」
ほー、なるほど。
ん? 「風魔法は?」
「「ビミョー」」
アンヌ
「一応、火魔法師と組めば、優秀なら爆発魔法が使える、って聞くよ」
アンヌは戦闘系に詳しいな。
クララ
「でも、ほかの三属性ほど人気ないかも」
「風魔法は授かりたくないね!」
と言ったら、二人は顔を見合わせて、
「「はぁ~」」
クララ
「問題はそこではないです!
今のお話はマナを育てられればのお話ですから。
育てられないと、社会に貢献できないということになりますね……」
アンヌ
「要は役立たずってこと。」
確かに。
「マナが育てられないと?」
(この世界、育成失敗=即アウト判定なの? 厳しすぎない?)
アンヌ 「……」
クララ 「言いにくいですが、肉体労働で社会に貢献しなさいと言う話になります。」
アンヌ 「鎖につながれて農奴にさせられちゃうんだよ!」
うっそー!
「まずいじゃん!」
「最初からまずいって言ってるよ!」
「……うん。
それ、ちょっと冗談じゃ済まないやつだね」
「どうしよう?」
「瞑想頑張るしかないんじゃないの?」
「あとは、バルディーニ様にご相談するかですね……次は10日後っておっしゃっていました。」
魔王に進路相談か……
「ちなみにアンヌとクララは何歳なの?」
アンヌ
「二人とも12歳だよ。だから来年だね。」
クララ
「クロエちゃんは何歳なんですか?」
?
「わからない。ここに来る前のことは一切の記憶がないの。」
(年齢不詳って、地味にまずくない?)
「二人は孤児なのに自分の年齢がよくわかるね。」
クララ
「私は今は孤児ですが、それは両親と死別したからです。当然自分の年齢も誕生日もわかります。」
アンヌ
「あたしの父ちゃんは生きているけど遠くにいるんだ。ちなみにクララとあたしは幼なじみなんだ。」
はぇ~
とりあえずリスクを把握したよ。




