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チートなんてない!(連載)  作者: ayane_project


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049 呼吸素と魔素

「今回はまたエフェクトが違ったね~」


クロエ達が誕生日会で歌った歌がこちら。

https://www.youtube.com/watch?v=LnJuAtDgCBo

バルにも歌ってあげたら?

『魔素学概論』の発表。


今日は、マリィとアンヌだ。

奇しくもカップル成立した、お幸せコンビだ。

ところが、発表内容は正反対のグロい内容だった。


マリィ 「マナというものがあるらしいこと、マナを神に奉ずると色々有益な効果を得られること、

これは、建国以前、魔法学が発達する前から、経験的に分かっていたらしいの。

それで、魔法大学ができてからは、マナという物質を突き止めようと研究したみたい」


アンヌ 「その方法がな……

けっこう、きつい内容でな。

まず、食用の豚を、解体業者と契約して、と畜方法を一任させてもらったんだ。

それでな、豚に十分なマナを与えた上で、頭を水に沈めて呼吸ができないようにしたんだ。

別の豚では、魔臓を取り除いたあとでヒールをかけ、魔臓以外の治療を行ったあと、十分な食料や水、きれいな空気の家畜小屋に戻したんだ。」


マリィ 「どちらの豚も死んじゃったわ。

このことから、生き物は、空中から二つの元素を取り入れていると結論づけたの。

一つは「呼吸素」と名付けられ、もう一つは「魔素」と名付けられたわ。

どちらが欠けても、生き物は生きていけないの。


つまり、

「呼吸」と「マナ」は同じくらい必要ってことね。


「呼吸素」は風の元素の一形態と考えられているわ。

一方、魔素は四元素に変化する前の原始形態ではないかと考えられているの」




うーん?

この世界で日常を送っていて、物理法則や化学法則は前世と共通しているように感じられる。

リンゴはちゃんと地面に落ちるし、水は(おそらく)100℃で沸騰しているように思う。

だから「呼吸素」は「酸素」だと思うけど、周期表に「魔素」なんて原子が入り込む余地はないんじゃないの?

それとも同位体みたいなものなのかな?

魔素同位体………

こんなの、前世の科学者には、とても素面で話せないぞ。




アンヌ 「一匹豚を処分しただけじゃ研究としては不十分だろ?

だから魔法大学じゃ、結構たくさんの豚の「と畜」をやったみたいなんだ」


マリィ 「当時、だいぶ不興を買ったみたいね。


というわけで、魔素の存在自体は証明されたことになっています。

ただ、現在に至るまで、魔素そのものを分離したり、生成したりはできていません。

このことから、魔素は、私たちが目にすることができないほど小さな粒子だと考えられています。

以上、私たちの発表を終わります」


発表者の二人にみんなが拍手を送った。

クララだけじゃなく、みんなしっかり読み込んでるなー



クララ 「研究のためとはいえ、たくさんの命を奪ったのね………」

マリィ 「いや、ちゃんと解体して普通に豚肉として売られたんだよ?」


アリシア先生

「クララちゃん、学問のためとはいえ、もっとずっとひどいことをやってるのよ~

豚の肺を開けて、肺胞という器官を取り出してね、肺胞のない肺を豚に戻したらどうなるかとか、

心臓から出ている血管と、心臓に戻る血管をむき出しにして、ヒールをかけ続けて豚が死なないようにしながら、流れる血液に違いがないかを調べるとかね」


みんなの顔が青くなった。

アンヌ 「ちょっとおトイレ行ってくる」


私 「アンヌって、はすっぱな口調をしてるけど、この中じゃ一番繊細かも」

クララ 「そうね。アンヌは世話好きだし、優しい気持ちを照れ隠ししてるのね」

マリィ 「クロエは平気なの?」

「話だけなら………実際の実験を見たら気絶する自信がある」

「実はね、例の前世の知識でね、ひどい動物実験はいっぱいやってたって知識はあるの」

「実験用の、つまり殺すための動物をいっぱい飼育してたんだって」


マリィ 「うわぁ」

クララ 「それはさすがに」

エリス 「人間のために犠牲になった」

「そうだね。でもその積み重ねで医療技術はとても発展したよ。

ここでは、魔法技術を上手に使えば、もっといい方法があるかもしれないけど」


クララ 「先生も、こういった実験をしたんですか?」

アリシア先生はクララの肩に手を置いた。

「クララちゃん、魔法大学の学生として、避けて通れないんだよ………

クララちゃんも頑張ろうね………」

「魔法大学進学を前提に励まさないでください………」


先生は遠い目をしていたよ。


________________________________________


お昼休み。

エリス 「ちょっと困ったことになった」

「水コースのトランスファーに不満が出ている」

私 「ん? バルのエリアトランスファーは私より高出力なんでしょ?」

何で不満が出るんだろ?


「クロエほど気持ちよくない」

マリィ 「あー 確かに。

クロエのトランスファーは、どっちかっていうとマナの補充はついでで、女子はマッサージ感覚だもんね」

エリス 「バカが騒いだうちのコース以外では、クロエがトランスファーを続けている。

水コースだけ損しているということで、水コースの女子は意見が一致した」


私 「でもさー 全コースバルがやったら、トランスファーするしか能がない私は、2限でやることがなくなっちゃうよ………」

エリス 「逆。

水コース女子にクロエとのふれあいの場を作って欲しい」


ふれあいの場?

「なんか、私のことウサギとか猫みたいに思ってない?」

「そう。ただしい」


まあ、他コースの女子と交流が持てるのは、私も嬉しい。

エリス 「じゃあ、放課後、魔素学の読み合わせのない日に、例の小教室にみんなを呼び出す。

よろしく」

クララ 「大丈夫かな………」


アンヌ 「まったぁ! それだと水コースの中でテオだけ損しちゃう!」

おおぉ アンヌの内助の功?かな。

エリス 「私たちの彼氏育成計画は別途考える。

テオだけじゃなく、ルーカス、クロードも底上げしてもらう」

マリィ 「それがいいね!

人生設計だよ!」


________________________________________


魔素学概論の読み合わせがない日。

水コース女子+いつものメンバーが例の小教室に集まった。

参加費はちょっとしたお菓子やつまみの持ち寄りだ。


水コースは11名なんだけど、そのうち9人が女子。

クララとエリスを除くと、

エマ マノン ポーリン ジュリア エミリー ディアンヌ エルザ の7人


だけど、火コースのルイーズも来ている。

火コースは、アンヌとルイーズしか女子がいないため、アンヌが気を遣って呼んだのだ。

それに私たち、アンヌ・クララ・マリィ・エリスと私が加わる。

13人はちょっと多かったかも?


エミリーが代表して話す 「きょうはありがとう。

キラキラの会に参加できてとっても嬉しいわ!」


ん? 「キラキラの会」って何?

訳の分からない私とアンヌに 水コースのみんなは、

「だって、みんなきらきらしてるもの!」

「お茶会の話聞きました」

「伝説よね」

「ああっ、ルーカス王子のプロポーズっ 

『では、その男子にぼくが立候補してもいいですか?』」

「「「きゃーーーー」」」

エリスが絶望している。


「みんな古いわよ!」

「そう!今はねっ

『官吏の場合は家業を継ぐ必要はないの。だから、クロード、どこにでも連れて行ってちょうだい』」

「「「「「「きゃーーーーーーー」」」」」」

マリィ 「ニュアンスが変わってるよ………」


「まだあるわよ!

『アンヌさん、今日はおいしそうな料理を教えてもらってありがとう。

今度はぜひ一緒に食べさせてください!』」

「「「「「「ぎやゃーーーーーーー」」」」」」

「水コースの陰のアイドル、テオ君がアンヌに取られちゃった!」

「もう生きる希望がないよね!」

アンヌは呆然としている。


「「「「「「「キラキラしてるでしょ☆」」」」」」」


ルイーズ 「水コースはのりがいいな………」


エマ 「でも、いいの。

きょうはクロエちゃんに癒してもらうから」

いきなり抱きつかれたよ!


「クロエちゃん寂しかったよ」

「2限だけが楽しみだったのに!」

「そう、疲れがとれないのよ~」

「あたま撫でていい?」


た、助けてー!

なんで、そこで生ぬるい目でみてるの? そこっ

ルイーズ 「水コースは、ほんとにのりがいいな………」


「ねえ、クロエちゃんはエリア・トランスファーできないの?」

私 「わからないけど、

勝手にやると、バルにものすごく怒られるから」

「じゃあ、普通のトランスファーかけてくれないかな?あの気持ちいいやつ!」


全然かまわないけど。

あ、あれやろうかな?

「じゃあ、みんなで輪になって手をつないでくれる?」

水コース7人+ルイーズ+私で輪を作る。

「あれ? アンヌ達は入らないの?」

「アタシたちは介抱要員だな」

クララ・マリィ・エリスもうんうん頷く。


まあいいか。

「じゃあ、トランスファー行くよ!私が発語したら、みんなは「おー!」って返してね!」


じゃあ、どうかみんなの疲れがとれて、HAPPYな気持ちになれますように!

『風よ……マナ譲渡を実行・対象:手をつないだ子みんなに! トランスファー!!


乳白色の温かなミストが、手をつないだみんなの上から降り注ぐ………………………

「「「「「「「「あああぁーーーーーーー きもちいいぃーーーーーー」」」」」」」」

みんなうつらうつらし始めたよ。


アンヌ 「やっぱり! ほら!転んで怪我しないよう、みんなを支えるよ!」

あー なんかごめんね。


みんなの意識が明瞭になったあと。

エミリー 「ありがとう、クロエちゃん」

エマ 「やっぱりこれよね~」

「ありがとうクロエちゃん」

「クロエちゃん大好き」

「女子寮に遊びにおいで」

「もう神殿に帰る必要ないんじゃない?」

みんな、私にハグして帰って行った……………


マリィ 「今回はまたエフェクトが違ったね~」

エリス 「芝居小屋に就職して芝居効果を担当したら人気者になれる」

アンヌ 「ほんとに感情次第だな~」

クララ 「私があたま撫でられて、授業中に寝てしまったの、これで分かったでしょう?

クロエちゃん、危ないから急にやってはダメよ!」


「はーーい」



挿絵(By みてみん)

作者「今日はルーカスです」

「よろしくお願いします」

「何でエリスがいいと思ったの?」

「はは、実は入学式の時に一目惚れしたんです。エリスは清楚だし、可憐ですよね」

作者「けっこう腹黒いと思うけど?」

「はは、『私って腹黒いんだから』って思ってるところが、またかわいくて」

作者「あ~そうですか、そうですか」けっ

すかしたルーカスに、足の小指の先を角にぶつけてしまえと思う方は、リアクション(ブックマーク・評価)をお願いします(・_・)(._.)


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