044 スポーツブラがいるんだよ
もうすぐ次の曲ができそうです。
エピソード031でクロエが聖歌?だと主張している曲がこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=Hfae3iR5vNU
「考え方を変えてみよう」
行き詰まった私にアリシア先生が言った。
「まず、クロエちゃんにオリジナル・スペルが必要だとなったきっかけは?」
「身体強化魔法が使えないからです」
「そうだね、では身体強化魔法を身につけようと思ったきっかけは?」
「それは、ヴィクトールさんが…………
あ~ というか、私のマナが豊富でトランスファーを使えるのに、身を守る術を持たないから………」
「そう、だから目的はどうやって身を守れるようになるかであって、
身体強化魔法やオリジナル・スペルは手段だよね?」
「はい」
「単純に体術を鍛えようか?」
「無駄にはならないかも」
魔法院に体育の授業や、運動部の部活はないもんね。
その意味では必要なことかも?
アリシア先生は私が運動に適した服装を持っていないことを確認すると、
衛士用の訓練服を貸してくれた。
「あまり熱心じゃなかったから、そんなにボロくないと思うよ」
ちょっと大きいけどズボンは裾をまくればいいか………
あとは靴。
運動用の靴がないからこれも貸してくれた。
かかとがあまり気味だけど、紐靴だからなんとかなるか。
魔法院の放課後、中庭のすみっこで二人で運動だ。
といっても、運動するのは私ひとり。
先生は測定したり、記録を取ったり、コーチみたいな役柄だ。
最初は手足の筋力や柔軟性をみてもらう。
それから短距離走など。
ボール投げのような道具が必要な競技や、持久走のように広い場所が必要な競技はできないけど。
ほんとに体育の授業だな…………
そうして二人で運動したり記録を取っていると、ふと視線を感じた。
私のことを火コースの男子たちが見ている。
あれは、アンドレ・レオ・マティス(アンヌ命名火コースの3バカ)だ。
なんか、こそこそ話している。
やだな、この間のベルナールのことが思い出された。
「先生、あの男子たち、私のこと不公平だとか言ってないでしょうか…………」
心配になって聞いてみた。
「あ~ 問題になりかけたんだよね。
分かった。
ここは風魔法がいかに役立つか、クロエちゃんに教えてあげよう。
風魔法はね、音を運ぶの。
だから、こういうときに一番便利なのよ。
探知系魔法だと、他の魔法師なんか相手にならないんだから!」
そう言うと、
「探知方法によって、色々発語があるんだけど、
こういう場合はね、
(小声になって)
『風よ、神ヘルメースに信仰を捧げる。しもべ・クロエへの小さき声を届かせ給え、イーヴズドロップ【EAVESDROP】・シェア【SHARE】』」
すると、
3人の会話が私と先生に聞こえるようになった。
…………
(あ~ いいよいいよクロエちゃん)
(かわええ……)
(あれ、衛士の練習服だろ? ローブと違って体の線がなぁ)
(ああ、ローブだと分からなかったけどさ、ごくっ)
(サイズがちょっと大きいだろ?襟とか袖の隙間からな?)
(おお、それにおっぱいが、こうビミョーにふるふるとな!)
ばっ 思わず胸を押さえる。
やっばー この世界にスポーツブラなんてないから!
顔が真っ赤になる!
(せ、せんせぇ)
あわてて、先生のローブの陰に隠れた。
「コラー!!! あんた達聞こえてるわよ!
ガスパール先生に言いつけるぞ!」
「「「やべ!」」」
逃げてったよ………
……ほんと、最悪。
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昼休み
「…………ということがあったんだよ!!」
今日はクロエのセルフレポートでお送りしています!!
「わかった!クロエ。あたしに任せな!
アイツらは生きて返さない」
ほんとだよ!
激おこだよ!
「スポーツブラがあったらなー」
エリス「なにそれ?」
「うーん、運動中の胸を守ってね、揺れを抑えたりできるの」
「そもそもブラジャーって何?」
そうだね。
「胸専門の下着? つけてると、胸を守ってくれるし、擦れて痛いこともないし、バストの形をきれいにしてくれるの」
「「「「おおー」」」」
アンダーバストに布を巻き付けて、揺れを防ぐ下着はあるんだって。
私はいままでキャミソール?っていうか、ただのアンダーシャツしか持ってなかったよ…………
クララ 「そういえば、そろそろクロエちゃんが目覚めて一年になりますね……」
「そう言えば」
……あっという間だったね。
アンヌ 「孤児院に運ばれてずっと眠ってたんだよ。
今朝はどうかな~ って顔をのぞき込んだときに、突然目がぱっちり開いたから焦ったよ」
クララ 「ソフィさん、クロエちゃんが目覚めた日を知らないと思うから、言わないといけないわ」
?
またこちらの事情を教えてもらう。
誕生日は家族のみで祝うものだそうだ。
おかあさんが少し贅沢な料理を作るのが一般的だそう。
「ですから、ソフィさんがあとから知ったら悲しむと思うの」
「でも、いつ目が覚めたかなんて、覚えてないよ」
「私は分かります。10月10日の休日の翌日にクロエちゃんは運び込まれてきたの。
それから、眠り続けていて、起きたのは10月15日だったはずです」
「おーすごいなクララ」とアンヌ
あとでシスター・マルティナに聞いたら、10月15日で合ってたよ。
クララにはいつもびっくりさせられるね。
「あ、でも、アンヌとクララはどうしたの?」
「アタシは父ちゃんがペンを送ってきたぞ」(ちなみにアンヌは5月生まれだそう)
「私もヴィクトールさんからペンを頂きました」(クララは7月だって)
「父ちゃんに教えてやろうか?
贈り物とか考えるの苦手だから、アタシやクララと同じ変哲のないペンが増えるだけだけどな」
「まずはソフィさんにところに行きましょう」
おかあさん
「まあまあ!うっかりしてたわ!
母親失格ね!」
今から10月10日の休日には間に合わないので、10月20日の休日にお祝いしてもらうことになったよ。
前日の10月19日からお泊まりだね。
「アンヌちゃん、クララちゃんもいらっしゃい。
そんなペン一本なんてだめよ!
孤児院時代はお祝いしなかったんでしょ?
みんなでお祝いしましょう!」
おかあさん、アンヌやクララも幼いときから知ってるからね。
結局、前回と同じメンバーでお祝いをすることになった。
アンヌ、クララ、マリィ、エリス、さちとおかあさんだ。
前回はクララの家だったけど、今回はおかあさんの家だ。
ミレーヌ先生とアリシア先生も来たがったが、狭くなりすぎるので今回は遠慮してもらった。
アリシア先生 「クロエの料理はそんなにおいしいの?」
ミレーヌ先生 「だって、次回も呼んでくれるって、クララちゃん約束したよね!」
「ごめんなさい、人数が多すぎて…………」
エリス 「今回は女子会じゃないから問題ない。ぶい」 Vサイン
ちゃっかりさんめ。
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「おかあさん、
私も何か作ってもいい?」
「クロエちゃん、誕生日のお祝いはね、母親が作るものなのよ。
お祝いされる人が作ってどうするの?」
「でも、家族だけだったら確かにそうだけど、ちょっと人数増えちゃったでしょ?」
「このまえおかあさんと一緒にお料理作ったの、とっても楽しかったから。
ね、お願い」
ぺこり
「うーん」
ちら、手を合わす
「分かったわ。でも一品だけよ。
それに私も一緒に作るからね」
「はーい」
実はハンバーグの時に鳥料理が珍しいと聞いてから、鳥料理を作れないか、広場のお店をチェックしてたんだよね。
神殿に帰る際に付き合ってもらっているクララとアンヌにはリサーチ済みだ。
今回作るのは鴨のコンフィだよ。
「読者のみなさんマリィです! クロエの「やらかし」をみんなと楽しんでます。クロエもなんだか大変だよね~ クロエの料理おいしいから、私もヘルプしていくよ~」
「ルーカス惜しかったね」
「まあね!でもエリスのことも大事だから。ルーカスとエリスなら大歓迎だよ」
「それより問題はクロードだよ。ちゃんとくっつけてくれるんだよね?作者さん!」
なんか、キャラから作者への要求が厳しくなっていくなー
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そんな人いないか~




