040 成績発表はいやなもの
そろそろ次の曲を作りたいです。
エピソード031でクロエが聖歌?だと主張している曲がこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=Hfae3iR5vNU
あー、やだやだ……
学生につきものの嫌なやつ。
前期の成績が発表された。
人数が38人しかいないからって、全員張り出さなくてもいいと思うの。
大教室には成績が1位から順に全員張り出されている。
順位ー生徒名ーーコースー合計成績(満点100点)
1位・マリィ・・風・・・99
2位・クララ・・水・・・98
3位・アンヌ・・火・・・97
3位・エリス・・水・・・97
5位・ルーカス・風・・・90
6位・クロード・土・・・74
7位・エミリー・水・・・72
8位・ジャンヌ・土・・・71
9位・リザ・・・土・・・70
10位・ルイ-ズ・火・・・69
…………
…………
…………
38位・クロエ・・風・・・43
パオロ先生
「まず、みなさんの成績が大変素晴らしいものであったことを賞賛いたします!
平均点65.6点は前代未聞の成績です!」
試験について色々な説明が続いた。
1.マナ基礎量の配点は40点、基本の属性魔法の発語試験は、最大発語数20点・発語時間10点、属性魔法習得数20点、平常点10点で、合計100点満点であること
2.それぞれの科目において、過去の測定値を50%に設定し、過去測定値に比べどのくらいの結果を出したかによって50%から加算減算していること
3.そのため、平均65.6点ということは、これまでの一年生より、平均して15%以上の高得点であったこと
4.今回は測定値がずば抜けて高い生徒がいたが、測定の絶対値にかかわらず、一定以上は満点としていること
このような講評のあと、
「みなさんは、このあと担任の先生から個別の成績表配布と講評がありますので、順番に呼ばれるまでこの大教室で待機してください。
成績表を受け取った生徒から、本日は順次解散と致します」
と締めくくった。
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成績1位 マリィ(99点・風コース)の場合
「失礼致します」丁寧にお辞儀
「そこへ座れ」バルディーニ先生(助祭)
「お前の成績は、すべての科目において問題なかった。平常点は基準点5点(50%)に対し4点加点をした。理由は神々への理解度の高さ、絵画・詩・歌唱等を評価しての内容である」
「ありがとうございます」
「ではこれを受け取れ」成績表が渡された。
ドアを閉めたマリィ 「き、緊張した…………」
成績2位 クララ(98点・水コース)の場合
「失礼致します」丁寧にお辞儀
「クララちゃーん、この前はありがとうね!とっても楽しかったわ!」ミレーヌ先生
「私もとっても嬉しかったです!」
「次はいつやるの?今度は先生もお泊まりしていい?」
「たぶんみんな喜ぶと思います」
「でね、アイスバインもおいしかったけれど、ハンバーグってお料理も作ったんでしょ?」
「はい!私としてはこっちの方がおいしかったかもしれません」
「そうか~ どんな料理なんだろう
…………」
…………
「あの、先生?講評しなくてもいいんですか?」
「あ、いいのいいの。クララちゃんは優等生だから!だって、土魔法を入れたらほんとはダブルスコアでしょ?誰にも何にも言えないって!」
「はあ…………」
「あ、でもひとつだけ!クララちゃん、一回授業中に居眠りしちゃったでしょ?それで1点減っちゃったの。それがなければ一位だったのにね~」
ドアを閉めたクララ 「クロエちゃん………」
成績同率3位 アンヌ(97点・火コース)の場合
「失礼致します!」元気に入室
「おう、そこにかけろ」ガスパール先生
「お前は何の問題もなし。ほれ成績表を受け取れ」
「ありがとうございます!」
「ヴィクトール先輩は元気か?」
「はい!」
「そうか、よかったな。
ニナさんが亡くなったときは、本当に気落ちしてな~
お前が知ってるかどうか、男泣きに泣いてたんだぞ~」
「はあ」(親のそんな話聞きたくないんだけど!)
「お前も大きくなって、そこはかとなくニナさんの面影が…………
いや、アンヌは父親似だな」
「じゃあ、後期も頑張れよ!」
ドアを閉めたアンヌ 「誰が父親似だよ!余計なお世話だよ!」
成績同率3位 エリス(97点・水コース)の場合
「失礼致します」丁寧にお辞儀
「エリスちゃーん、この前はエリスちゃんのお部屋にお邪魔しちゃったのよ!とっても楽しかったわ!」ミレーヌ先生
「私も参加したかった」
「次があるわ!今度は先生もお泊まりしていい?」
「いいですけど」(この先生大丈夫?)
「それより、エリスちゃんにはどうしても聞かなきゃいけないことがあるの」
「はい」(何?クロエのマナの秘密?)
「ルーカス君とどこまでいったの?」
がくっ
「『魔法のかご』の話、みんなから聞いたよ!
ルーカス君、王子様じゃない!」
「…………先生、今は講評の時間。公私を分けるべき」
「…………うーん、わかったわ。この話は次の女子会っていうんでしょ?そこでね!」ウィンク
ドアを閉めたエリス 「…………疲れた」
成績最下位 クロエ(43点・風コース聴講生)の場合
「失礼致します」おそるおそるお辞儀
「ふむ」バル
「お前は、どのような専門書を欲しているのだ」
?
講評じゃないの?
まあいいけど。
「はい。マナの研究がどのようになされ、またどのように発展してきたか、専門研究に進む前に全体を把握しなければならないと思っています。
ですので、マナ学というような学問領域があるのであれば、マナ学概論のような網羅的な書物と、マナ学史のような書物があれば助かります。」
「ふむ
お前の着眼点は初学者のアプローチとして妥当なものである。
学問領域としては、一般には「魔素学」と呼ばれている。もっとも一般的は魔素学概論は、魔法大学の初学者が手に取るものであるため、魔法大学から取り寄せよう。
また、魔素学史として独立した専門書はないと思うが、一応大聖堂文書室と魔法大学に探させよう。もし、魔素学史がない場合は、より広範な内容となるが魔法学史を大学から取り寄せる。」
「以上だ」
そう言って、成績表を突きつけてきた。
「あの…………講評があるとパオロ先生が仰っていたのですが…………」
「お前の発語内容からして当然の成績である」
ふむ、とバルは続けた。
「もっとも――」
「マナ基礎量の測定値だけは
測定器の上限値を超えているがな」
「それと、平常点は、神を軽んじる発表がいくつかあったため、減点2とし、3点とした」
「以上だ」と面倒くさそうに説明した。
ドアを閉めた私 「だからいちいち偉そうなんだよ…………でも専門書の件は感謝しないとね」
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成績発表のあとは成績表の見せ合いっこだ。
みんなの詳細評価は、
マナ値 発語数 発語速度 発語種類 平常点 合計
マリィ・風・・・40・・・20・・・10・・・・20・・・・9・・・99
クララ・水・・・40・・・20・・・10・・・・20・・・・8・・・98
アンヌ・火・・・40・・・20・・・10・・・・20・・・・7・・・97
エリス・水・・・40・・・20・・・10・・・・20・・・・7・・・97
クロエ・風・・・40・・・00・・・00・・・・00・・・・3・・・43
だった。
マリィ 「要するに観測値は上限を超えちゃったってことなのね」
エリス 「順位は平常点の違い」
アンヌ 「クロエのマナ値を計ったら、1000点かもしれないもんな」
私 「私の芸術点がバルには分からなかったみたいだね」
クララ 「私の平常点一点減点だったのよ?クロエちゃんのトランスファーで居眠りしちゃったからなんだんって!」くすっ
「あ~ ごめんね?」
「いいの。ちょっとからかっただけ。それより、アンヌも言ったけど、クロエちゃんの力が成績に反映されなくて残念だよ」
エリス 「属性魔法の習得を考慮すべき」
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今夜はおかあさんの家にお泊まりだ。
サチにも遠慮してもらって私一人。
成績表を渡す。
おずおず
「はい」
「どれどれ~ 見せてもらうわね」
途端に難しい顔になる。
…………
「クロエちゃん、クロエちゃんに色々事情があることは分かってるし、頑張っていることも知ってるわ。
でも、これだと働ける場所があんまり…………ううん、ほとんどないんじゃないかしら…………」
「属性魔法は難しいの?」
こく
「みんなみたいに普通の魔法はできないの。
ごめんなさい」
「謝ることじゃないわ」
抱きしめてくれる
「あのね、ヴィクトールさんが衛士隊から身体強化魔法の先生を派遣してくれるって」
「そうなの」
「うん、あとバルに頼んだら、マナの専門書を魔法大学から取り寄せてくれるって」
「だから、属性魔法が使えなかったら、マナの専門家になれたらいいなって」
「そう、それもいいかもしれないわね。
おかあさん、クロエちゃんのこと応援しているからね。頑張るのよ」
そう、もっとがんばろう。
「読者のみなさん、クロエです。いつも私のお話を読んでくださりありがとうございます。」ぺこり
「チートは別にいらないんですけど、コンビニが欲しいです…………それと先日の女子会で思ったんですけど…………」
作者「なに?」
「オムライスが食べたいよぅ」
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