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チートなんてない!(連載)  作者: ayane_project


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38/57

038 やっぱりこの人

エピソード031でクロエが聖歌?を歌っています。

クロエちゃん、それはね、聖歌とは言えないんだよwww

https://www.youtube.com/watch?v=Hfae3iR5vNU

期末試験に向けて試験勉強といきたいところだったが、発表された試験科目では、対策のしようもない。

そのまま試験となった。


9月も残すところあと六日となった日。

本日は一年生の期末試験である。

明日が二年生、明後日が三年生。その次の日が採点日で、最終日に成績発表となる。(9月最後の日は休日)


東門を出て少し歩いたところにある、魔法院の演習場にやってきた。

演習場は土魔法で作られたと思われる壁で覆われており、外部から演習場の様子をうかがうことはできない。


まず、パオロ先生の指示に従い、マナ基礎量の測定を行う。

これはいつも2限でやっていることなので、みんな慣れたものだ。

粛々と測定は終わった。


次は属性魔法の発語試験。

いつもの、それぞれの属性コースに分かれ、「ファイアー」「ウォーター」「ソイル」「ウィンド」を発語する。

授業では、最大発語数や発語時間の測定は行わないから、ここで初めて一人一人の実力が目に見えてわかってしまう感じだ。


火魔法ではやはりアンヌの力が飛び抜けている。

「こ、これで何回目だ?」

「強い、しかも早い!」

歓声が上がっている。


水魔法でもエリスが目立っていた。

「さすが、エリス」

「正確だね!」


風魔法でもマリィが

「スゲー!」アーサー

「これはぼくも頑張らないと」ルーカス


だけど、トリはこの人だよね!

クララは連続100回ウォーターを発語したところで、ミレーヌ先生からストップがかかった。

「そ、そこまで!」

水魔法の生徒がみんなで拍手をしている。

「まだいけますが?」

「いえ、ここまでで結構よ。満点です」


歓声が上がった。

全コースの生徒や先生も含め、みんな見ていたのだ。


「これで十分よ。発語回数は評価上限、発語時間も一発語あたりの最短時間となっています」


……しかしそれで終わらなかった。


クララは副コースの土魔法でも

ソイルの連続100回+最短記録のダブル満点を達成した。

シャンタル先生は絶句。

「………………ウォーター100回のあと、続けてソイル100回………………」



え、私?

私は決まってるじゃない、0点だよ!

ウィンド発語できないもん!



次は魔法の基本体系習得数。

ほとんどの生徒は基本系のロウと通常強度だけ。

基本形ハイと構築系ラインまでいけたものがやっとだった。


その中で、私を除く女子会メンバー4人は、先日ヴィクトールさんに見せた魔法をさらに増やして見せた。

4人とも基本形はすべて発語、構築系もライン・エリア・キューブを発語。アンヌは前回悔しかったのか、シリンダー、トライアングラーもちゃんと発語してた。

形質変化系ではホット・コールドを発語。

習得数測定はここまで。形質変化系はホット・コールド以外は応用魔法となるので、本来は三年の試験範囲とのこと。前倒しして実施する場合でも一年前期の試験に入れることはダメということだった。


私はここでも0点だね!

トランスファーも三年の範囲だってさ!



挿絵(By みてみん)

________________________________________


ここで一年生は三連休となる。

二年生の試験、三年生の試験、採点日の間授業がないからだ。


この世界、定期休日は10日に一回だし、夏休みや祝祭日もないから、三連休はとっても嬉しい。


魔法院の生徒達も寮の外出許可を取って、実家に帰る人がほとんどだ。

そこで!

アンヌとクララが寮のお泊まりに誘ってくれたのだ。

私はおそるおそるシスターに外泊許可を申請した。

「わかりました」シスターは無表情に許可をくれた。

なんだか、何を頼んでもダメって言われないな~


ダメ元で、「さちも連れて行っていいでしょうか?」

と聞いたら、魔法院の寮母の了解があればいいという。

寮母さんとは面識がないので、パオロ先生に相談したところ、

「バルディーニ助祭の許可を取ったのかね?」と聞かれた。

なんでも、バルの許可があれば問題ないらしい。


なんでバルが最終承認者みたいになってるんだろう?

王都教区ってだけで、こんなことまで決めちゃうのかな?


「OKだったよ!孤児院も神殿も魔法院の寮も、みんな許可くれたよ~」

そうアンヌとクララに言って、女子会in魔法院が決定した。


________________________________________


寮生の部屋は、一室4人部屋で、10部屋ある。

つまり定員は40人だ。

男女で人数に差がある場合もあるし、今年は生徒数が大分少ないため、4人部屋を一年生が二人ずつ使用している。

一年女子は18名なので、101~109が割り当てられている。

クララは101号室、アンヌは107号室だ。


女子会はアンヌの部屋(107号室)でやることになった。

同室がエリスなので頼みやすいらしい。

アンヌ曰く、「クララの部屋だと寮母のおばちゃんに怒られやすいだろ!」

とのこと。

エリスは「もっと早くわかってたら絶対参加したのに…………」

マリィと悔しそうに去って行ったよ。


ほら、私たち親がいないからね!(アンヌもヴィクトールさんは遠方だ)

おかあさんは休日日の方がいいし。

それにエリス、君はルーカス君とデートがあるでしょう?


クララ「ふふふ。なんでこんなにわくわくするのかしら?」

アンヌ「ほんとだな!明日も明後日も休みなんだぞ!」

さち「みんなと一緒に、眠る?」

「眠らせてくれるかなー」


________________________________________


アンヌ「試験楽勝だったな~」

「私たちにとっては、ですね」

私「クララすごかったね~」

アンヌ「やっぱり、クロエの力だよな~」

クララ「そうね。それしか考えられないです。実際、マリィちゃんもエリスちゃんも好成績だったし」

アンヌ「アタシら4人で成績上位4人だろ?」

クララ「私たち以外でも、今年の女子の成績は全体的に高水準だと思います」

私「アーサーですらいい成績なんだよ。あのアーサーがさ!」

「クロエちゃんとの距離感が成績にはっきり表れていますよね………」

「アーサーはクロエに振られたけどな」

アンヌ………


私「もし本当なら、男子の成績は低くても仕方ないよ………指チョンが限界だもん」

アンヌ「それがなー あれ、意外と受けがいいみたいだぞ」

「そもそもアイツら、女子の手に触る機会なんてないだろ?

それが毎日『トランスファー』って指チョンしてもらうんだよ?はっきり言って、お相手がいない男子はみんなクロエのこといいと思ってるって!」

「うそー」

ないない

クララ「私も聞きましたよ。指チョンのポーズ、異性になれていないのが分かって、むしろかわいいって」

「なんか気持ち悪い トランスファーやめたくなってきた………」

…………

…………

…………

さち「訓練場で、クロエのトランスファー、とてもきれいだった」

クララ「ほんとですね~ きらきら夜空に消えていくところ。『魔法選別の儀』のときの光と比べて、もっと柔らかくて、ほっとするような…………」

たしかに

前世のイルミネーションみたいだったかも。

「みんな動かなかった」

さち、よく話すようになったね。

アンヌ「しっかし、クロエってわかりやすいよな~ アタシらと一緒に「オー」ってかけ声上げただけであんなになっちまうんだから!」

あれはテンション上げる、由緒正しいポーズなんだよ。

…………

クララ「クロエちゃんは、新しい魔法を作る勉強をした方がいいんじゃないかしら?」

私「神さまへの信仰が大事なのに、まずいんじゃないかな?だって、魔法発語の授業でダメって禁止されたんだよ?

危ないからダメって」

バルの視線、びびったもの。

クララ「でも、そのとき注意された内容は、勝手にやったらダメってことだったでしょ。

だから、事前に考えた呪文をバルディーニ先生に相談したらいいんじゃないかしら」

アンヌ「なるほど、それでクロエもクララと魔法大学行くか?」

「アンヌちゃん待って。私そんなこと決めてないよ」

「いや、クララは行った方がいいと思うぞ」

「でも、その間のおうちの家賃とか、留学中の生活費とか、お父さん達のお金を使い潰してしまうもの」

「そこはあたしの父ちゃんとかさ、成績が優秀なら奨学金とか魔法院で出してくれるかもしれないよ」

…………

私「魔法院卒業後のことまでとても考えられないけど、この前バルにさ、「マナの専門的な勉強をしたい」って頼んだんだよね。

ほら、私の取り柄ってマナしかないじゃん。だったらマナのこともう少し詳しくなった方がいいかなってね」

クララ「素晴らしいじゃない!私も一緒に勉強してもいいかしら?」

「うん、専門書が届いたらバルに聞いてみる」

…………

…………

…………

女子会はまだまだ続いた。

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