003 チートなし?
「まじかぁ・・・ウルトラハードモード転生かも・・・」
イメージソングをどうぞ。前話と同じ曲だよ。
https://www.youtube.com/watch?v=nHjzGHlNB5I
夜になった。
ベッドの中で色々確認だ。まずは定番、
「ステータスオープン!」
「うるさい!早く寝な!」 アンヌに怒られた。
しばらく待って小声でもう一度。「ステータスオープン」
……
何の変化もなし。
じゃあ、神さまへの呼びかけ。
転生したとき?に神さまと会ってるかもしれないし……
(転生の神さま、呼びかけに答えてください。お願いします。)
と心の中で呼びかける。
……
何の変化もなし。
冷や汗が流れてくる……
まじかぁ……ウルトラハードモード転生かも……
そう言えば……
とりあえず言葉は通じているけど、異世界言語の翻訳スキルとは違う気がする。
少なくとも、壁の字は読めなかったし。
となると、スキルもなし……?
チート全滅ってこと!?
絶望してそのまま眠った。
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翌朝。
「ねぇ、クララ。神さまって何人もいるの?」
「そうねぇ。火の神さま、水の神さま、風の神さま、土の神さまかな? ほかに神さまがいらっしゃるかは知らないわ。」
「そう……」(うへぇ、四大元素説かぁ……アリストテレスかよ……)
「今日は水の神さま、ポセイドーン様のお話ね。」
頭の中で壮大な音楽が鳴り響いたぞ!
その日の朝の奉仕は燭台をひたすら磨いた。
まず、燭台を柔らかい布で乾拭きし、ホコリや汚れを取り除く。
ふむふむ。
磨き剤を布に適量取り、燭台を包み込むように優しく磨く。
ふむふむ。
ってか、これ、お酢じゃね? 素手でお手入れすんの?
特に、真鍮製の燭台は酢を水で薄めたものに浸けてから磨くと効果的とか。
お手々荒れちゃうじゃん!
愚痴を言っても始まらないか……
よし、やるぞ。
ごしごし
ふきふき
ごしごし
ふきふき
……
ふと視線を感じた。顔を上げる。
!!!魔王が立ってたーーーー!
ジロ。
やばい睨まれた!
こいつは……
テンプレ① 悪役登場。わたしはレベルを上げこいつを倒す。
テンプレ② イケメンツンデレ。強面だが実は優しい。わたしを支えてくれる。
どっちだ!
(どっちにしても、今は燭台磨き中なんだけど)
とりあえず、顔を伏せて燭台に集中する。
ごしごし
ふきふき
……
いつの間にかいなくなってたよ。
単純作業は心の平安につながるね……
ふぃ~ 危機は去った。




