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チートなんてない!(連載)  作者: ayane_project


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25/57

025 マジックスペルを発語せよ

信仰宣言以外はいけそうな気もするんだよね

エピソード018でクロエが歌っています。聴いてね!

https://www.youtube.com/watch?v=WN2IvDfrpPU

午前の二限目は、属性魔法に関する技術的講義だ。


バル

「復習となるが、

魔法を発するということは、より正確に言えば、マジックスペルを発語するということだ。

その発語の構文は次の通りとなる。即ち、


①属性宣言 「火よ」「水よ」「土よ」「風よ」がこれに当たる。

②信仰宣言 属性を司る神に対して行う信仰宣言である。

 これは己のマナを神に捧げることの宣言である。

 風魔法の場合、通常は「主神アルテミスに信仰を捧げる」と宣言する。

③魔力宣言 魔法の威力、効果、範囲等を指定する用語となる。

 ウィンドの場合は「清浄の風を現し給え」等と発語する。

④マジックスペル 具体的な魔法の発動語となる。

 この例では「ウィンド」だな。

⑤発動動作 魔力宣言の具体化に役立てる動作である。

 発動動作はイメージを補助するものだ。」


「これを一連の動作とすると……

『風よ、主神アルテミスに信仰を捧げる。清浄の風を現し給え、ウィンド!』」

そう発語し、右手を突き出した。

ゴゥーーーーーーーー

「と、このようになるわけだ」強風がバルの右手前方に吹き付けている。

ビュゥーーーーーーー

右手を突き出したままだ。

ビュゥーーーーーーー

ビュゥーーーーーーー

(もういいから!デモ長すぎ!)と思った頃

バルが手を下ろすと風もピタッと止んだ。


アーサー 「す、すごっ」

ルーカス・マリィ パチパチパチパチと拍手

私 リアルジト目

マリィ 「正確性!一定性!即時性!」

ルーカス 「なんてスムースな発動なんだ!」

私 (この、この、なんだかむかつく!)


バル

「ふむ。クロエは何か言いたいことでもあるのか」

「いえ、なにもありません」

ちーん

いつもは全然そんな発語してないじゃん。


「では、この教室の四隅に分かれ、ウィンドを発動して見せよ。

一昨日のマナ測定によれば、おそらく1~3回程度の発語で息苦しさを感じたり、倦怠感を感じるはずだ。

それはマナ基礎値が低域に達したということであるので、

その時点で練習を停止し教壇までくること。

マナ値の測定を行う。

なお、この教室は魔法的防御・物理的防御・防音がなされている。壁に向かって発語するように。

以上、開始せよ」

「「「はい!」」」

わたしも小さく「はい」


じゃあ、隅っこでやってみようか。

「風よ、主神アルテミスに信仰を捧げる。清浄の風を現し給え、ウィンド!」

しーん

(やっぱりね!)

一応もう一度

「風よ、主神アルテミスに信仰を捧げる。清浄の風を現し給え、ウィンド!」

しーん

(こりゃ、無駄だな)


考えてみよう。

属性宣言は変換されたマナを展開する「場」の設定

信仰宣言はマナ変換の指向性設定

魔力宣言はマナ変換時のパラメーター設定

マジックスペルは発動トリガー

発動動作はイメージ操作

――と考えてみたらどうだろう?

信仰宣言以外はいけそうな気もするんだよね……


(じゃ、試しに)

こそ (魔法展開場を風属性に設定、投入マナを風属性に変換せよ!パラメーター:直進・収束度強・放射強度小)、手で拳銃をまねして、『ウィン !!ぱっかーん…………ド……』

「いっ、たーい!!」

振り向くと、そこには氷のような目をした魔王!が手を振りかざしていた!


私の銃口(指先)に収束した光は、その色を薄くして消えていった……

――危なかったのかもしれない。

(……しかし、この世界に目覚めて以来よくはたかれるな!)


ぎろり。 「反省のためしばらく立っていろ」


他の子が何事かと伺っているのを見たバルが

「自分の発語練習に集中しろ」


挿絵(By みてみん)

……

……

……

「ふむ。アーサーは2回、マリィは3回、ルーカスは4回か……

よし、各自瞑想しマナ回復に努めよ。

授業の終わりまでに基準に達したものは、最後にもう一度発語練習を実施する」


そう言うと、私のところに近寄り、

「勝手な発語実験は危険だ。

今のような真似は二度とするな。」


「お前は次に言う発語を試してみよ。

『風よ、神ヘルメースに信仰を捧げる。しもべ・バルディーニへのマナ譲渡を許し給え、トランスファー』

発語の際は私の手を握れ」


「はい……

『風よ、神ヘルメースに信仰を捧げる。しもべ・バルディーニへのマナ譲渡を許し給え、トランスファー』」

と発語し、おそるおそるバルの指先をちょっとつまんでみる。


私の手は白く光るがマナ譲渡はできていないようだ。

「ふむ。未発動か」

と言って考え込んでいる。


「あの~」

「なんだ?」

「あくまで試しに何ですけど、

信仰宣言を省略し、魔力宣言を短縮してみたいのですが……」

バルはじっと私をみる。

「理由を述べよ」

「神さまへの宣言が阻害理由かなぁーと思いまして」

「ふむ。

私が受け手であれば実害はないか……

試してみよ」


では

『風よ……マナ譲渡を実行・対象バルディーニ、トランスファー』

そして、バルの指先をちょんっ と!

すると

私の全身が光り、その光が右手の人差し指に集まると、バルの指先へと消えていった……

________________________________________


昼休み

「…………ということがあったのよ!」マリィが熱く語ってる。

クララ・アンヌ 首を振りつつ ふぅぅぅ~~


クララ 「クロエちゃん、何か言うことがありますよね?」

私 「お騒がせして大変申し訳ありませんでしたーー」最敬礼をしておく。

アンヌ 「ほんとは懲りてないだろ、アンタ」

クララ じーーー

「いや、何が良くて何が悪いかもわからないんだよ!私も自分で困ってるの!」

クララ 「はぁ~ でもマナ譲渡が発現できたということは、クロエちゃんの農場行きの可能性はなくなりましたね」

マリィ 「どういうこと?」

クララは『魔法選別の儀』のいきさつを語った。

マリィ・エリスは目が点だ…………


クララ 「だから、マリィちゃんだけが頼りなの。頼むわね」

マリィ 「こりゃ、大変な役目を仰せつかっちゃったな~」

私 「アンヌとクララはどう?調子」

「絶好調!」とアンヌはVサインを作る。

クララは「マナ量、発語共に問題ありません」

エリス 「クララちゃんもアンヌちゃんもすごいよね。もう追いつけないかも」

マリィ 「エリス心配いらないよ!アンヌとクララがおかしいだけだから!」

私も一応 「クララやアンヌの成長が私の影響かわからないけど、

私と一緒にいることがプラスになるなら、ね、仲良くしてくれたら嬉しいな?」

クララ 「クロエちゃん、そんな理由で仲良くするのは良くないよ!」

「それに打算が先行すると上手くいかない気がするの…………」


________________________________________


夜、オフェリーが神殿図書室にサチを連れてきた。

「あら、こんな時間にどうしたの?」

オフェリー

「サチが夜眠らないの……

ベッドに横になりなさいって言えば、そうするんだけど」


「目が開いたままなの」


私はサチと一緒に寝たときのことを思った。

「サチ眠るのが怖いの?」

こく


「私と一緒に寝る?」

こく


「とりあえず今晩はサチをここに寝かすね。

ありがとう、オフェリー」


オフェリーは、ほっとして孤児院に戻っていった。


私は、サチが孤児院の庭でぽつんと立っていたことを思い出した。

また、アンヌやクララが何かと気にかけてくれていたことを。

そしてソフィおかあさんの優しさを。

自問する。

そのとき、一人で生きるのは難しいんだってわかったよね?

ああ、私はダメダメだ。


とりあえず、サチが眠るまで、サチとお話をしよう。

「サチ、今困ってることを教えてくれる?」

「クロエがいないと眠れない……」

うん

「ごはんは食べてる?」

こく

「それから……

……

……

……

クロエがいないと、サーチ(検索)ができない」


!!!

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