表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チートなんてない!(連載)  作者: ayane_project


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/23

021 邂逅

エピソード018でクロエが歌っている歌はこちら↓。聴いてね!

https://www.youtube.com/watch?v=WN2IvDfrpPU

魔法院の開始まであと少しとなった。

朝から、アンヌがクララのチェックを受けていて、部屋がうるさい。

「アンヌちゃん、入学のときに着る服一式は別にまとめてある?」

「うん」

「きれいな方のローブを着てくんだよ?」

「うん…」

「制帽はくせがつかないよう、初日に着る衣服の上に置いてね?」

「はいはい」

「筆記具はすぐ取り出せるところにしまうのよ?」

「……ちょっと、うるさくない?」

「できてないから言ってるの!」

「クララはいつからアタシの母ちゃんになったんだよ~!」


にこにこ

それを見ている私はにこにこだ。

とっても調子が良い。

アンヌは私を見ると、「えらい変わり様だな!」


うん

にこにこ

「お母さんって偉大ですね~」と、クララ

うん、そう思う

「私もソフィさんに倣って、将来は良いお母さんになりたいなって思いました~」ふわっとクララが笑う。

おかあさんっていいよね!

「はぁー、その結果クララがアタシの世話を焼きたがるのか~」


でも、少しわかるな。

前世と違い、トランクがあるわけでも、通学鞄があるわけでもない。

アンヌとクララはここで2年間暮らした私物があるうえ、先日の学用品の買い物もある。

一枚布に、あれこれ詰めるとだいぶかさばるし。

荷物が少ないとは言え、お引っ越しは大変だ。


クララ

「クロエちゃんは本当に私物が少ないですね。それに隣に移るだけですし、すぐ終わりますね。」

「うん。簡単だよ」


そのときだった。


________________________________________


——扉が開いた。

三人同時に、動きを止める。


シスターと、続いて神殿騎士が一人入ってきた。


白銀の胸当て。動かない視線。

その後ろに——


女の子が立っていた。


私たちより、少しだけ小さい。

年は……ネロくらいだろうか。

前世で言えば小学校4年生くらいの見かけだ。


シスターが言う

「孤児院に一人入所者があります。

あなたのお名前を言いなさい」

少女 「……」

「名前を言いなさい」

「……」

私 「あの!」

「何ですか、クロエ」

「私みたいに名前が思い出せないのかも!」

シスターは少女に向かい 「あなた、名前が思い出せないの?」

「……」


「ふぅ……」

シスターはため息をついて

「では、クロエ。

この子の名前を決め、孤児院の説明をしておきなさい……

クロエ、いいですか。アンヌとクララはここから出て行くのですよ。

これからはあなたが子供たちを世話しなければいけません。

よく、心得ておきなさい」

「ハイ!」

私は神殿における直属上司となったシスターにしっかり返事をしておいた。


大人が去った後

「シロでいいね!」と、アンヌ

「アンヌぅ~ 今だから言うけどさ、私、けっこういやだったんだからね!

クロってなによ! 犬っころみたいじゃないの~」

「そ、そう? わかりやすくていいと思うけどな~」

「アンヌちゃん、子供を生んだら、私に相談してからお名前決めましょうね!」クララはお母さんモードを継続中だ。

私はその子に

「あなたのこと、何でもいいから教えて欲しいな。」

と言って、その子の言葉を待った。

「……」

視線が私に向けられた。

まるで、何かを探すように。

私を、じっと見ている。


「わ、た、し、わ……」

うんうん

「わたし、は、……さ、ち……」

「わたしは、……さーarch、op**a*d、***、??」

「『さち』って呼んでもいい?」

少女は

「あなたが、わたしに、さーち、と言う?」

うん

「いい」


こんな経緯で彼女は「サチ」となった。


私たちは、こうして出会った。

——まだ、何も知らないまま。


挿絵(By みてみん)

このお話を読んで頂いた方へ

youtubeで公開している曲の世界観を言葉にしたくて「チートなんてない!」を書き始めました。読み専をやめて初めてわかったんですが、ブクマとか評価って、とっても大切だったんです!他の作者様の気持ちが初めてわかりました。それで、皆様にもブクマや評価をお願いしてもよろしいでしょうか?身勝手だと思うのですがよろしくお願いします。(・_・)(._.)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ