013 目覚めたら……知らない天井?(うそ)
(二人にとってリナちゃんは妹だったんだね)
第1クール後半の主題歌はこれでいこうと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=e2zGdYU4L8k
翌々日の朝。
「おお…知ってる天井だ…」(うん?声が出しづらいな…)
「そのまま黙って聞け」
そばにバルが立ってた。
「手術は成功した。
これから診察を行う……光よ…………ライト」
ん?四属性じゃないじゃん?
おお、指先が光ってる。
バルは指先の光を私の目に当てながら、角膜か網膜か分からないけど、何かチェックしている。
「口を開けろ」
あーーん
指が医療用のペンライトになるのって地味に便利だな~
「ふむ」
次はいつものマナ値測定だ。
なんか笑ってない?ずいぶん満足そうじゃん!
「患部を見る。裾をまくる必要があるので、アンヌは反対側に立って手伝え」
アンヌ「は、はい!」
アンヌもいた。
「患部の外観も完了まであと少しだな……」
「喉に少し炎症が見られる。手術後咽頭に違和感が残る場合がある。
これを少し飲め。キュアを微弱にかけた飲料水だ。」
バルから飲ませてもらう。
こくっ
「これで少し楽になっただろう……問診を行う」
「ここは孤児院のお前のベッドだ……わかるか?」
「はい」
「手術後は発熱が生じたり、逆に寒気が生じることがある……そのような自覚症状はあるか?」
ないよ。
首を横に振る。ふるふる。
「吐き気とか、患部の痛みとかはないか?」
ないよ。ふるふる。
むしろ調子いいかも。ってか元気いっぱいな感じがする。
「よろしい。もう2日はここで安静にしていろ。
毎朝診察に来る。」
バルは横を向き、
「クララ、時間をかけて、この治癒水をクロエに与えろ。
そうだな。一時間くらいかけ、少しずつだ」
クララ「は、はい!」
クララもいた。みんな「は、はい」がデフォだね。
「昼食はスープのみだ。アンヌがここまで運んでやれ」
「は、はい!」
「夕食からは通常食を食堂で摂取しろ……
以上だ」
なんか、(あるとすれば)前世の病院みたいじゃん。
(それに随分私に手厚いように感じる)
マナ関係でバルの魔法をいろいろ見たけど、こいつって超絶優秀なんじゃないの?
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夕食時。
アンヌ「ほっとしたよ……」
クララ「クロエちゃん~~」
抱きついてくる。距離が近まったような?
アンヌ「アンタはもう一人の体じゃないんだ」
妊婦みたいに言われた!
クララ「そうだよ。もう、クロエちゃんは、クロエちゃんとリナちゃん、二人分私の妹なんだよ!」
ぐりぐり
(それでこの距離感か~)
私はされるがままだ。
アンヌ「あ・た・し・た・ち、だろ~」
クララ「…………リナ…………」
そうか、二人にとってリナちゃんは妹だったんだね。
手術時。
ふだん優等生だったクララの怒声が蘇る。
「その……リナちゃんは?」
アンヌ「もうお葬式も終わって、お墓の中だよ」
「お参りに行ってもいいのかな……?」




