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ケイスケと三聖女の物語  作者: 慈架太子


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第2章:属性の覚醒と基礎の完成

ケイスケは、色とりどりの属性魔法が乱舞する光景を眺め、満足そうに腕を組みました。


170cmの長身を誇る三人の美人は、それぞれの手の上に火、水、風、土、光、闇、雷、そして重力の歪みを見事に顕現させています。森の暗闇は、彼女たちが放つ魔法の光で昼間のように明るく照らされていました。


「……全員できたかい? おめでとう。これでみんなは、ただの魔法使いじゃない。全8属性を操る魔法使い、プラス武器や体に魔法を纏わせる**付与術士エンチャンター**だ」


その言葉に、三人は自分たちの手を見つめ、改めて事の重大さに気づきました。


マーガレット 「一生かけて一属性を学ぶのが当たり前なのに……。たった一晩で、全属性を使いこなせるなんて。夢を見てるみたいだわ」


エリザベス 「付与術士……。私の剣に雷を纏わせ、重力で重さを変える。これなら、さっきのグレート・ベアが相手でも、正面から打ち勝てるわ!」


アンジェリカ 「攻撃だけでなく、光や重力で人を守ることもできる……。ケイスケ様、あなたは私たちに、世界の理そのものを授けてくださったのですね」


ケイスケは照れくさそうに笑いながら、焚き火のそばに座り直しました。


「基礎はこれで完璧だ。魔力切れの心配もないし、あらゆる属性が使える。……さて、せっかく全属性を覚えたんだ。次は、これらを組み合わせて、さっき話した**『20倍の身体強化』や、自分たちだけの『オリジナル魔法』**を作ってみるかい?」




ケイスケは再び立ち上がり、森の奥にそびえる巨大な岩を指差しました。


「基礎ができたところで、次はこの世界を生き抜くための『牙』を磨こう。属性魔法をただ出すだけじゃなく、極限まで圧縮して放つんだ。まずは俺の真似をして続けてくれ」


ケイスケが右手を前方へ突き出し、指先を鋭く固定します。


「――ファイアバレット」


放たれたのは、先ほどの火玉とは比較にならない密度を持った、紅蓮の閃光でした。瞬時に着弾した巨大な岩は、爆音と共に粉々に砕け散り、周囲には熱風が吹き荒れます。


「形を思い描くんだ。火を、親指ほどの小さな弾丸に凝縮して、音を置き去りにする速度で撃ち抜くイメージ。さあ、やってみて」


170cmの長身を誇る三人の美人は、ケイスケの圧倒的な破壊力に息を呑みながらも、それぞれの右手を突き出しました。


エリザベス 「貫く……私の剣先よりも鋭く、速く……! ファイアバレット!」 彼女の手から放たれたのは、剣筋のように真っ直ぐな火弾でした。岩の残骸を正確に貫通し、背後の大木をなぎ倒します。


マーガレット 「凝縮、加速……。私の得意分野よ。……ファイアバレット!」 魔法使いとしての天性の感覚で、彼女はケイスケのものに最も近い、超高熱の弾丸を連射してみせました。


アンジェリカ 「聖なる光だけでなく、悪を退ける強さを。……ファイアバレット!」 彼女の放った火弾は黄金色の混じった白い炎となり、着弾地点を溶岩のように溶かしました。


ケイスケはそれを見て、満足げに頷きます。


「いいぞ。その調子で次は他の属性も同じ要領で『バレット』にしていこう。ウォーター、ウィンド、ストーン、ライト……。全部できるようになれば、どんな状況でも死ななくなる」




ケイスケは流れるような動作で、今度は指先を別の岩へと向けました。


「火の次はこれだ。柔らかい水も、凝縮して加速させればどんな鋼鉄よりも鋭い刃になる。いくよ」


「――ウォーターバレット」


ケイスケの指先から放たれたのは、細く、しかし目にも止まらぬ速さで突き進む水の弾丸でした。それはまるで高圧カッターのように、標的の岩を爆発させるのではなく、音もなく真っ二つに両断しました。


「さっきの火は『爆発』だけど、水は『貫通』と『切断』をイメージして。さあ、続けて!」


170cmの長身を誇る三人の美人は、それぞれが真剣な表情で右手を構えます。


マーガレット 「水の密度を極限まで上げて……。放て! ウォーターバレット!」 彼女の放った水弾は、標的の岩を円形に綺麗に撃ち抜きました。


エリザベス 「切るイメージ……。私の剣のように! ウォーターバレット!」 エリザベスの放った一撃は、岩の表面を深々と切り裂く水の刃となりました。


アンジェリカ 「清らかな水よ、すべてを貫いて。ウォーターバレット!」 アンジェリカの水弾は、岩の内部に浸透してから破裂させるような、独特の衝撃を見せました。


ケイスケはそれを見て、口角を上げました。


「完璧だ。全属性でこれをやれば、君たちはもう、森の主どころか軍隊が相手でも負けない。……よし、このまま一気に全属性のバレットを叩き込んでみようか!」



ケイスケは空気を切り裂くような鋭い視線で、さらに先を促します。


「火、水ときたら次はこれだ。見えないからこそ、より鮮明なイメージが必要になる。いくよ」


「――ウィンドバレット」


ケイスケが指先を弾くと、真空の塊のような不可視の弾丸が放たれました。それは着弾した大岩を「砕く」のではなく、凄まじい風圧で「粉砕し、吹き飛ばす」破壊力を見せました。


「風を薄く、硬く研ぎ澄ませて。空気そのものを弾丸に変えるんだ。さあ!」


170cmの長身を誇る三人の美人は、集中力を極限まで高め、虚空に手をかざします。


エリザベス 「私の剣風よりも速く……! ウィンドバレット!」 彼女の放った風弾は、真空の刃となって岩の表面を幾重にも切り刻みました。


マーガレット 「空気の密度を一点に……。ウィンドバレット!」 彼女の一撃は、標的の岩の中央に歪みが生じるほどの凄まじい衝撃を伴って命中しました。


アンジェリカ 「優しき風よ、今は鋭き牙となれ。ウィンドバレット!」 アンジェリカの風弾は、着弾と同時に周囲の空気を巻き込み、小さな竜巻を発生させるほどの威力を見せました。


ケイスケは満足げに頷きました。


「いいぞ、全員合格だ。これで三属性……。感覚はもう掴んだはずだ。このまま土、光、闇、雷、重力……一気に最後まで駆け抜けようか!」




ケイスケは地面を軽く踏み、足元から魔力を吸い上げる仕草を見せました。


「次はこれだ。一番重く、確かな感触を持つ属性。いくよ」


「――ストーンバレット」


ケイスケが指先を突き出すと、空気中の塵と地面の粒子が瞬時に凝縮され、鋼鉄よりも硬い岩のつぶてとなって放たれました。それは大岩に激突した瞬間、爆発的な衝撃とともに標的を粉々に粉砕しました。


「ただの石じゃない。超高密度に固めた『弾丸』だ。その重さと硬さを信じて撃て。さあ!」


170cmの長身を誇る三人の美人は、地に足をつけ、大地から力を汲み上げるイメージで構えます。


エリザベス 「重く、硬く……私の剣が折れないように! ストーンバレット!」 彼女の放った岩弾は、大岩を真っ向から粉砕し、凄まじい質量攻撃を見せました。


マーガレット 「物質の結合を極限まで……! ストーンバレット!」 マーガレットの弾丸は、最も小さく、しかし最も鋭く、標的に風穴を開けるほどに研ぎ澄まされていました。


アンジェリカ 「大地の揺るぎなき力を。ストーンバレット!」 アンジェリカの一撃は、まるで隕石が落ちたかのような衝撃波を伴って着弾しました。


ケイスケは岩煙が舞う中で笑いました。


「よし! これで四属性。残りは光、闇、雷、重力の特殊属性だ。ここからが本当の『魔法』の醍醐味だよ」



ケイスケはふっと表情を和らげ、少し足元の土を蹴ってみせました。


「ストーンよりももっと身近で、かつ柔軟な力だ。ただ硬いだけじゃない、『土』そのものの生命力と粘り強さを乗せるんだ。いくよ」


「――ソイルバレット」


ケイスケの指先から放たれたのは、一見するとただの土の塊に見えましたが、標的に激突した瞬間、それは弾丸としての衝撃だけでなく、対象の内部にまで粒子が食い込み、標的の岩を内側から崩壊させて砂へと変えてしまいました。


「石は砕くものだけど、ソイルは『飲み込み、分解する』イメージだ。さあ、やってみて!」


170cmの長身を誇る三人の美人は、大地の鼓動を掌に感じるように意識を集中させます。


マーガレット 「土の粒、その一つひとつに意志を込めて……! ソイルバレット!」 彼女の放った土弾は、標的に触れた瞬間に流動し、岩の表面を瞬く間に侵食してボロボロに崩れさせました。


エリザベス 「形を自在に変える土……。ソイルバレット!」 エリザベスの一撃は、槍のように鋭く突き刺さり、そのまま標的を地面に縫い止めるような重量感を見せました。


アンジェリカ 「すべての命を育み、そして還す土の力を。ソイルバレット!」 アンジェリカの土弾が着弾すると、標的の岩はまるで数千年の月日が流れたかのように風化し、静かに砂へと還っていきました。


ケイスケはそれを見て、驚きを隠さずに笑いました。


「すごいな、土の『本質』を掴むのが早すぎるよ。これで土属性もマスターだ。……さあ、いよいよ特殊な四属性に突入するよ。心の準備はいいかい?」




ケイスケはこれまでの鋭い構えを解き、掌を優しく、包み込むような形に整えました。


「攻撃の後は、最も大切な魔法だ。さっき俺が二人に使ったやつだけど、これは単なる『治療』じゃない。対象の生命力そのものを外から活性化させ、欠損すらも復元させるイメージだ。いくよ」


「――ヒールバレット」


ケイスケが指先から放ったのは、透き通ったエメラルドグリーンの光弾でした。それは近くの折れた若木の枝に吸い込まれると、瞬く間に切り口が繋がり、瑞々しい若葉を芽吹かせました。


「自分自身の魔力を削るんじゃない。周囲の生命エネルギーを一点に凝縮して、癒やしの速度を極限まで早めて撃ち込むんだ。さあ、やってみて」


170cmの長身を誇る三人の美人は、慈愛に満ちた表情で自らの指先に温かな光を灯します。


アンジェリカ 「神に頼るのではなく、この世界に満ちる慈しみで……。ヒールバレット!」 彼女の放った光は最も温かく、周囲の枯れ草までもが一斉に青々と蘇るほどの生命力を見せました。


エリザベス 「戦い傷つく仲間を、一瞬で戦場へ戻す力……。ヒールバレット!」 エリザベスの光弾は力強く、岩に刻まれた古い傷跡さえも埋めて滑らかにするほどの復元力を見せました。


マーガレット 「細胞の一つひとつに働きかけるイメージ。……ヒールバレット!」 マーガレットの光弾は極めて緻密で、傷んだ木の幹を新品のようになめらかに修復しました。


ケイスケは、森に満ちた心地よい光の余韻の中で頷きました。


「素晴らしい。これで君たちは、最強の矛だけでなく、最強の盾と癒やしも手に入れた。……さて、次は属性の最後の方だ。もっと刺激的なやつをいこうか」


ケイスケは居住まいを正し、清廉な空気を指先に集めました。


「次はこれだ。アンジェリカさんは得意かもしれないね。さっきの回復とは違う、悪を貫く『浄化の光』としての側面。いくよ」


「――ホーリーバレット」


ケイスケが指差した先、夜の闇を一瞬で塗り替えるような、眩い白銀の閃光が駆け抜けました。それは岩に当たった瞬間、物理的な破壊というよりは「存在そのものを光で溶かす」ように、音もなく大きな風穴を開けました。


「光そのものの速度と、一切の不浄を許さない純粋な強さをイメージして。さあ!」


170cmの長身を誇る三人の美人は、聖なる輝きに目を細めながらも、自らの内なる光を掌に収束させます。


アンジェリカ 「私の信じる心が、誰かを守る光となるのなら……。ホーリーバレット!」 本職とも言える彼女の放った一撃は、ケイスケのものさえ凌駕するほどの神々しさを放ち、標的の岩を光の粒子へと昇華させました。


マーガレット 「光子フォトンの加速……。最高速のイメージ! ホーリーバレット!」 マーガレットの光弾は、瞬きする間もなく岩を貫通し、背後の闇をどこまでも真っ直ぐに切り裂きました。


エリザベス 「曇りなき一撃……私の正義をここに! ホーリーバレット!」 エリザベスの放った光は、まるで巨大な光の剣が突き刺さったかのような衝撃を岩に刻み込みました。


ケイスケは、光の余韻が残る中で満足げに頷きました。


「最高だ。これがあれば、どんな闇の魔物も一撃で浄化できる。……さあ、次は対極にある属性だ。闇の深さを知る準備はいいかい?」


ケイスケは指先をすっと立て、一点の曇りもない透明な感覚を練り上げました。


「次はこれだ。ホーリーバレットが『浄化の光』なら、これは『純粋な還元』。不純物、毒、呪い……。あらゆる混じり物を消し去り、元の綺麗な姿に戻す力だ。いくよ」


「――ピュリフィケーションバレット」


ケイスケが指先から放ったのは、水のように透き通り、ダイヤモンドのように輝く透明な弾丸でした。それが大熊の返り血で汚れた岩に当たると、汚れだけが霧散し、岩は掘り出されたばかりのような、本来の輝きを取り戻しました。


「汚れを『拭う』んじゃない。その存在を構成する本質だけを残して、余計なものをゼロに還すイメージだ。さあ!」


170cmの長身を誇る三人の美人は、凛とした表情で、自らの精神を研ぎ澄ませます。


アンジェリカ 「すべての穢れを払い、本来の清らかさへ……。ピュリフィケーションバレット!」 聖職者の家系である彼女にとって、この魔法は魂を揺さぶるものでした。彼女の放った透明な弾丸は、周囲の澱んだ空気さえも一瞬で清浄なものに変えてしまいました。


マーガレット 「余計な情報を削ぎ落とし、本質を抽出する……。ピュリフィケーションバレット!」 マーガレットの弾丸は精密で、苔むした古い石碑のような岩を、文字通り「新品」の石へと還元してしまいました。


エリザベス 「曇りのない、真っ直ぐな意志を形に! ピュリフィケーションバレット!」 エリザベスの一撃は、まるで空間そのものを洗い流したかのような清涼な風を呼び込みました。


ケイスケは深く息を吸い込み、澄み渡った空気の中で頷きました。


「最高だね。これがあれば、どんな毒も呪いも、もう君たちを縛ることはできない。……さあ、いよいよ大詰めだ。もっと激しく、世界の理に触れる属性へ移ろうか」



ケイスケは指先に、光を吸い込むような深く、静かな闇を収束させました。


「次はこれだ。闇と言っても邪悪なものじゃない。すべてを優しく包み込み、無に還す安らぎの力だ。いくよ」


「――ダークバレット」


ケイスケが指先から放ったのは、真夜中の闇を凝縮したような漆黒の弾丸でした。それが標的の岩に当たった瞬間、派手な音も衝撃もなく、着弾した箇所が「最初から存在しなかった」かのように、円筒形に削り取られ消滅しました。


「物理的な破壊じゃない。光を遮り、物質を影へと溶かすイメージだ。さあ、やってみて」


170cmの長身を誇る三人の美人は、闇の静寂しじまを掌に感じながら、精神を深く沈めていきます。


マーガレット 「光を拒むのではなく、すべてを等しく飲み込む深淵……。ダークバレット!」 彼女の放った黒弾は、標的の岩を音もなく侵食し、影に沈めるように消し去りました。


エリザベス 「音もなく、気配もなく……暗殺の刃のような。ダークバレット!」 エリザベスの一撃は、空間を切り取ったかのような鋭い闇となり、標的に巨大な風穴を開けました。


アンジェリカ 「すべてを受け入れる、安らかな眠りの闇を。ダークバレット!」 アンジェリカの闇は最も濃く、岩そのものを黒い霧へと変えて霧散させてしまいました。


ケイスケは闇の余韻が消えるのを見届けて、小さく笑いました。


「見事だ。これで光と闇、両方の極致を掴んだね。……さあ、いよいよ残り二つだ。空を引き裂くような激しい力か、空間をねじ伏せる重圧か。どっちにする?」



ケイスケは自らの影に手を差し伸べるような動作をすると、指先に揺らめく漆黒の「影」を纏わせました。


「ダークバレットが『消滅』なら、これは『束縛』と『侵食』だ。光がある限りどこにでも存在する影を操り、相手の動きを封じ、影の中から牙を剥く。いくよ」


「――シャドウバレット」


ケイスケが放ったのは、実体のない揺らめく影の弾丸でした。それは岩に当たった瞬間、影となって岩の表面を這い回り、無数の「影の棘」となって標的を内側から突き破りました。


「影は実体を持たないけど、イメージ次第でどんな武器よりも鋭くなる。さあ、試して!」


170cmの長身を誇る三人の美人は、足元に伸びる自らの影と対話するように意識を集中させます。


エリザベス 「私の剣を影に潜ませる……! シャドウバレット!」 彼女の放った影弾は、標的に着弾した瞬間に影の鎖へと姿を変え、岩を粉々に締め上げました。


マーガレット 「二次元から三次元への干渉……。シャドウバレット!」 マーガレットの一撃は、標的の影そのものを操作し、岩を自身の影の中に飲み込ませてしまいました。


アンジェリカ 「光に寄り添う影の安らぎを、力に。シャドウバレット!」 アンジェリカの弾丸は柔らかな影となって広がり、標的を包み込んでその重さを奪い、影のように希薄な存在に変えてしまいました。


ケイスケは、三人の影が意志を持って揺らめく様子を見て頷きました。


「いいぞ、影の使い方は完璧だ。これで闇の系統も極めたね。……さて、いよいよ大詰めだ。空を裂く『雷』か、空間を歪める『重力』か。最後はどっちで締める?」



ケイスケは指先を細かく動かし、空中に透明な魔力の糸を編み上げるような仕草を見せました。


「属性の最後へ行く前に、これも覚えておこう。これまでの『破壊』とは真逆、対象を傷つけずに無力化するための魔法だ。いくよ」


「――バインドバレット」


ケイスケが放ったのは、青白く光る幾重ものリングが連なったような弾丸でした。それが標的の大岩に当たった瞬間、光の輪が解けて無数の鎖となり、岩を幾重にも、そして強固に縛り上げました。


「力で押さえつけるんじゃない。対象の自由を奪うという『概念』を撃ち込むイメージだ。これなら、生け捕りにしたい魔物や、無力化したい相手に最適だ。さあ!」


170cmの長身を誇る三人の美人は、凛とした表情で、捕縛のイメージを固めます。


エリザベス 「逃さない……絶対に! バインドバレット!」 彼女の放った光の鎖は、まるで物理的な鋼鉄の鎖のような重厚さを持ち、標的の岩を地面に深く縫い止めました。


マーガレット 「空間ごと固定するイメージ……。バインドバレット!」 マーガレットの一撃は、標的の周囲の空気すらも凝固させ、指一本動かせないほどの絶対的な停止をもたらしました。


アンジェリカ 「争いを鎮める、慈しみの戒めを。バインドバレット!」 彼女の放った鎖は柔らかな光の帯となって岩を包み込みましたが、その強度は誰よりも高く、一度触れたら決して逃れられない神聖な結界のようでした。


ケイスケは満足げに、自らも指を鳴らして光の鎖を消しました。


「完璧だ。これで『殺さずに勝つ』手段も手に入れた。……よし、いよいよ属性修行もラスト二つ。空を裂く『雷』か、空間をねじ伏せる『重力』か。どっちにいこうか?」



ケイスケは右手を高く掲げました。すると、その指先からパチパチと激しい紫の火花が散り始め、周囲の空気がオゾン臭を伴ってピンと張り詰めました。


「いよいよ大詰めだ。これまでの属性の中で一番速く、そして激しい。狙いを定めたら、光と同じ速度で雷を落とすイメージだ。いくよ」


「――サンダーバレット」


ケイスケが指先を振り下ろした瞬間、爆鳴と共に白紫色の雷光が空間を切り裂きました。標的の岩は激突の瞬間に超高温で焼き切られ、落雷特有の衝撃波が森の木々を激しく揺らしました。


「狙うな、『落とす』んだ。雲から地へ、最短距離を駆け抜ける稲妻そのものになれ。さあ!」


170cmの長身を誇る三人の美人は、雷鳴に怯むことなく、自らの内に激しい電能を昂ぶらせます。


エリザベス 「私の剣を上回る神速……! サンダーバレット!」 彼女の放った雷弾は、一筋の鋭い矢となって岩を貫通し、焼き焦げた一直線の軌跡を残しました。


マーガレット 「電荷の集中……極限の放電! サンダーバレット!」 マーガレットの一撃は最も激しく、標的の岩を粉々にするだけでなく、周囲の地面ごと高熱のガラス状に変えてしまいました。


アンジェリカ 「天の裁きを、今ここに。サンダーバレット!」 アンジェリカが放ったのは、神々しい金色の雷でした。それは着弾と同時に周囲へ無数の電弧を広げ、標的を完全に包囲して消滅させました。


ケイスケは、耳の奥に残る雷鳴の余韻を楽しみながら、高く掲げた手を下ろしました。


「凄まじいな。これで空の力も君たちのものだ。……さて、長かった全属性修行も、ついに最後の一つだ。空間そのものを支配する、最も重い一撃。いくかい?」



ケイスケは最後の一撃に向け、これまでの軽やかな仕草とは一変し、全身に凄まじい威圧感を纏わせました。周囲の砂利が勝手に浮き上がり、空気がミシミシと軋むような音が響きます。


「これが最後だ。火や水といった『物質』じゃない、この世界を縛る『法則』そのものを撃ち込む。いくよ」


「――グラビティバレット」


ケイスケが指先を突き出した瞬間、放たれたのは光ですらなく、空間そのものが歪んだ「黒い球体」でした。それが標的の岩に触れた刹那、爆発も破壊も起きません。ただ、巨大な岩が目に見えない強大な力で押し潰され、一瞬にして掌サイズの高密度な塵の塊へと圧縮されてしまいました。


「壊すんじゃない。その存在が耐えられないほどの『重さ』を与えて、空間ごとねじ伏せるイメージだ。さあ、最後だ。やってみて!」


170cmの長身を誇る三人の美人は、世界の重みそのものを掌に収束させるべく、全身の神経を研ぎ澄ませます。


エリザベス 「どんな盾も、どんな鎧も……この重さの前には無意味! グラビティバレット!」 彼女の放った重力弾は、標的の岩を地面ごと深く陥没させ、クレーターを作り出すほどの圧殺力を見せました。


マーガレット 「空間の歪みを固定……。グラビティバレット!」 マーガレットの一撃は最も精密で、岩の周囲だけをピンポイントで超重力地帯に変え、岩をミクロの単位まで粉砕しました。


アンジェリカ 「すべてを平伏させる、大地の理を。グラビティバレット!」 彼女の放った重力は、波紋のように周囲へ広がり、標的を押し潰すだけでなく、周囲の空気さえも重く沈み込ませるほどの絶対的な支配力を見せました。


ケイスケは、歪んだ空間が元に戻るのを見届けて、大きく息を吐きました。


「……完璧だ。これですべての属性、そして全ての『バレット』をマスターしたね。君たちはもう、この世界の誰よりも自由で、強い」



ケイスケは砕け散った岩の破片を眺めながら、肩の力を抜いて三人に笑いかけました。


「ここまでが、俺の『バレット』の基本形だ。どうだい、便利だろ? 燃費はいいし、威力もそこそこある。何より自由で詠唱もいらない。空気中の魔力を使えば、文字通り無限に撃てるんだ」


170cmの長身を誇る三人の美人は、自分たちの手を見つめ、まだ信じられないといった様子で立ち尽くしています。彼女たちがこれまで「究極の奥義」だと思っていたレベルの魔法が、ケイスケにとってはただの「基本形」に過ぎないという事実に、改めて戦慄せんりつしていました。


「さて……基本が終わったら次は、より実戦的でクリエイティブな**『応用編』**にいこうか」


ケイスケは指先を軽く動かし、空中に複数の属性を同時に浮かび上がらせました。




ケイスケは「ミックスバレット」の入り口として、指先に冷たい冷気を集めました。


「忘れるところだった。水属性の応用だけど、これも基本に加えておこう。対象を貫くだけじゃなく、その瞬間に凍らせて沈黙させる。いくよ」


「――アイスバレット」


ケイスケが指差した瞬間、空気が凍りつくような音と共に、白銀の結晶を纏った氷の弾丸が放たれました。それは標的の岩に当たった刹那、鋭く突き刺さるだけでなく、岩の表面を一瞬で分厚い氷の層で覆い尽くしました。


「水を『固める』んじゃない。周囲の熱を一気に奪い去り、絶対零度の硬度を与えるイメージだ。さあ、やってみて!」


170cmの長身を誇る三人の美人は、吐く息が白くなるほどの冷気を感じながら、熱を奪うという新たな概念に意識を向けます。


マーガレット 「熱の逆、分子の停止……。アイスバレット!」 魔法使いとしての鋭い感性で、彼女の放った氷弾は最も冷たく、着弾した岩を脆く凍らせて粉々に砕け散らせました。


エリザベス 「折れない氷の刃を! アイスバレット!」 彼女の一撃は、まるで氷の長槍のような形状となり、標的を貫いたまま巨大な氷柱となって固定しました。


アンジェリカ 「静寂に眠る、氷の輝きを。アイスバレット!」 アンジェリカの弾丸は美しく輝く雪の結晶のような姿をしていましたが、その威力は凄まじく、標的の周囲までをも凍てつく氷原に変えてしまいました。


ケイスケは白く染まった修行場を見渡して、満足げに頷きました。


「よし、これで本当に『基本属性』はコンプリートだ。火、水、風、土、ソイル、石、光、聖、回復、浄化、闇、影、拘束、雷、重力、そして氷……」


ケイスケは三人の顔を順に見て、ニヤリと笑いました。



ケイスケは、霧が立ち込める修行場の中で、今度は掌に陽炎のような揺らめきを生じさせました。


「アイス(氷)の次はこれだ。水に火の性質をただ混ぜるんじゃなくて、『熱を帯びた水』として放つ。いくよ」


「――ボイルバレット」


ケイスケが指先から放ったのは、半透明で激しく沸騰する水の弾丸でした。それが標的の岩に当たった瞬間、単なる物理的な衝撃だけでなく、超高圧の蒸気が爆発的に噴出しました。岩の表面は熱され、内部に浸透した熱水が岩を内側から破裂させ、周囲には真っ白な熱い蒸気が立ち込めました。


「ただの熱湯じゃない。着弾の瞬間に一気に気化させて、その膨張するエネルギーを叩きつけるイメージだ。さあ、やってみて!」


170cmの長身を誇る三人の美人は、顔に当たる熱い蒸気を手で払いながら、水の流動性と火の熱量を一つのイメージに重ねます。


マーガレット 「水に熱エネルギーを極限まで……! ボイルバレット!」 彼女の放った一撃は、着弾と同時に凄まじい爆音を立て、標的の岩を沸騰した水蒸気で包み込みました。


エリザベス 「熱い……! これを剣に乗せれば、鎧ごと相手を蒸し焼きにできるわ。ボイルバレット!」 エリザベスの弾丸は、岩を貫通しながら内部から高圧蒸気を吹き出させ、岩を粉々に粉砕しました。


アンジェリカ 「水の優しさが、熱き怒りへ。ボイルバレット!」 アンジェリカの放った弾丸は、霧状の熱風を伴い、標的の周囲の水分までも一瞬で沸騰させるほどの熱量を見せました。


ケイスケは、視界を覆うほどの白い蒸気の中で頷きました。


「いいぞ。これができるようになれば、防御の隙間から熱を通したり、内部から破壊したりできる。属性の境界を曖昧にするのが、真の強さへの一歩だ」





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