11章:新生リブラと絶対的平定
ケイスケは翌朝、スッキリした顔でエールを一杯煽ると、すぐさま行動を開始しました。三人の聖女たちも、昨夜の「格闘」で完全に活力を取り戻し、肌に艶を湛えながらケイスケの指示を待ちます。
1. クラリスの強制召喚と責任追及
ケイスケは王都へ向けて、拒否権なしの魔導通信を叩き込みました。 「おいクラリス、女王になった気分はどうだ? 悪いが今すぐその綺麗な椅子から降りて、俺たちのいる泥沼まで来い。護衛も、着替えもいらねえ。王族がこれまで何を見捨ててきたのか、その目で見やがれ!」
数時間後、泥に足を取られながらも、一人で辿り着いたクラリスは絶句しました。 「これが……私の国、なのですか……?」 「そうだ。あんなデタラメな公爵や辺境伯を野放しにしてきた結果がこれだ。今日からお前もここで泥にまみれて、民と同じものを食え。それが責任を取るってことだ」 ケイスケの冷徹な言葉に、クラリスは震える手で泥を拭い、膝をついて村人たちに謝罪を始めました。
2. 村の「防衛設備」の強化
二度とこの村が悪い役人や豪農に荒らされないよう、ケイスケは土魔法を全開にしました。 「二度と舐められないように、とびきりの門番を置いてやるよ」 村の外周四方に、地面からせり上がる巨大な石造りの**「魔導自動砲台」**を設置。これはケイスケの魔力と同期しており、悪意を持って近づく領主の私兵がいれば、ダークバレットが自動で迎撃する仕組みです。 「騎士団が弱いなら、この大砲が盾だ。教会が攻めてくるなら、この弾丸が神罰だ!」
3. 次なる泥の村のサーチ
村の自立と防衛の目処が立つと、ケイスケは再び空を見上げました。 「よし、ここだけ救って満足するんじゃねえぞ。サーチによれば、さらに西、険しい山脈の裏側にもう一つ、ここより酷い『棄民の村』がある。王族や教会の連中が、実験の失敗作を文字通り放り込んでいる場所だ」
ケイスケは三人の聖女の腰を力強く抱き寄せました。 「お前ら、覚悟はいいな。次も泥だらけになるぞ。……だが、その後の夜は、またたっぷりとお礼をしてやるからな」 「「「もちろんよ(ですわ)!」」」
三人の聖女は力強く頷き、ケイスケと共に、次なる絶望の地を希望に変えるべく、泥の村を飛び立ちました。
ケイスケは、施設から救い出した「中途半端な罪人」たちを前に、三人の聖女を左右に従えて静かに告げました。
「一度汚れた魂は、俺一人の力じゃ完全には拭いきれねえ。……お前ら、こいつらの淀みを根こそぎ洗い流してやるぞ。四人の魔力を同期させろ!」
1. 四人による「クアドラプル・ピュリフィケーション」
ケイスケが中心となり、170cmの聖女たちが彼を囲むようにして円陣を組みます。ケイスケの「芯」の通った魔力を核に、三人の聖女がそれぞれの特性を上乗せしていきます。
ケイスケ: 魂の奥底まで届く、揺るぎない「矯正」の魔力。
アンジェリカ: 過去の傷を溶かし、精神を安定させる「慈愛」の光。
マーガレット: 枯れ果てた心に、再び正しい感情を芽生えさせる「再生」の力。
エリザベス: 迷いを断ち切り、自分を律する「規律」の波動。
「いくぞ……! クアドラプル・ピュリフィケーション!!」
四人の頭上から、この世のものとは思えないほど清浄で、かつてないほど巨大な光の濁流が降り注ぎました。
2. 魂の再誕と移住
「う、うわああああああ!」 「俺たちは、なんてことを……!」
光に包まれた中途半端な者たちは、自分たちが加担してきた悪行を克明に思い出し、激しい悔恨の涙を流しました。しかし、その涙は絶望ではなく、やり直したいという強い意志へと変わっていきます。
「……泣いてる暇があるなら動け。お前らには、泥の村での過酷な開墾作業が待ってる。死ぬ気で働いて、救い出した善人たちの盾になれ。それがお前らの新しい『芯』だ」
浄化を終え、憑き物が落ちた彼らは、力強く頷き、善人たちを守るようにして「泥の村」への長い列に加わりました。
3. 次なる地へ:地下への光
更地になった施設の跡地。ケイスケはエールの樽を一つ開け、三人の聖女と分け合いました。
「ふぅ……。四人合わせると、流石に骨が折れるな。……だが、これで一つ『負の連鎖』を断ち切った。おいお前ら、まだ終わってねえぞ。地下には太陽を忘れた奴らが待ってる」
「ええ、ケイスケ。私たちの合体浄化、最高だったわね。……地下の暗闇も、私たちの光で焼き払ってあげましょう!」 「主よ、貴殿の魔力と混ざり合う感覚……高揚した。次は地下の病魔を断つのみだ」 「ふふ、ケイスケ様。四人で合わせると、慈愛の深さが何倍にもなりますわね。……地下の方々も、きっと救われますわ」
四人はジョッキを飲み干し、まだ光の届かない「隠れ里」へと続く入り口を睨みつけました。
ケイスケはジョッキを空にすると、力強く足元の岩盤を鳴らしました。
「よし、地下の連中を『太陽』の下へ引きずり出すぞ。いつまでも暗闇で腐ってんじゃねえ!」
1. 泥の村の「再確認」と女王への釘刺し
地下に潜る前に、ケイスケは**『超広域サーチ』**を起動しました。遠く離れた「泥の村」では、20体の巨兵が静かに村を囲み、先ほど移住させた人々が到着し始めています。
「おい、クラリス。聞こえるか? 増援を送ったぞ。浄化した罪人どもをこき使って、善人たちに屋根とメシを用意しろ。もし一人でも泣かせてみろ……。その時は女王の椅子の代わりに、このゴーレムの拳をお前のケツに叩き込んでやるからな!」
魔導通信越しに、クラリスの「ひっ……! 承知いたしました、ケイスケ様!」という悲鳴に近い返事を確認し、ケイスケは満足げに鼻を鳴らしました。
2. 「隠れ里」の強制救出と疫病の死滅
四人は地下深くにある「隠れ里」へと突入しました。そこは教会のゴミが染み出し、湿った空気の中に疫病が蔓延する、光を失った地獄でした。
「アンジェリカ、お前の『慈愛』をこの閉鎖空間に充満させろ。一匹の菌も残すんじゃねえぞ!」 「お任せください、ケイスケ様。……『ホーリー・ミスト・浄化弾』!」
アンジェリカが放った霧状の光が、地下全域を包み込みました。村人たちを苦しめていた病魔は一瞬で消滅し、青白かった彼らの顔に生気が戻ります。さらにケイスケは、震える村人たちの頭上を見上げました。
「いつまでこんな暗いところで震えてやがる。……お天道様を拝ませてやるよ!」
ケイスケは魔力を右拳に集中させ、天井に向けて放ちました。 「ドォォォォォォン!!」 何層もの岩盤が粉砕され、地下の広場に眩いばかりの太陽の光が差し込みました。呆然とする村人たちを、エリザベスとマーガレットが優しく、かつ力強く地上へと連れ出していきました。
3. 病の源の特定と「ヴォイド」による消滅
村人たちを避難させた後、ケイスケは里のさらに深部へと一人向かいました。そこには、教会が長年垂れ流してきた禁忌の廃棄物がドロドロと溜まり、悪臭を放つ「汚染の核」がありました。
「……こんなもん、この世にあっちゃいけねえ。根こそぎ消えてなくなれ」
ケイスケの両手に、どす黒い虚無の球体が形成されます。 「ダークバレット・ヴォイド!!」
放たれた漆黒の弾丸は、着弾と同時に周囲の空間ごと汚染源を飲み込み、分子一つ残さず完全に消滅させました。後に残ったのは、ただの綺麗な空洞だけでした。
4. 勝利の祝杯と次なるサーチ
地上に戻った四人は、救い出した村人たちが初めて見る太陽に涙する光景を眺めながら、エールを酌み交わしました。
「ケイスケ、天井をぶち抜くなんて、あんたらしい豪快な救出劇ね!」 「主よ、これで地下に潜む影は消えた。だが……私のサーチに、さらに不穏な反応が引っかかっている」
エリザベスの言葉に、ケイスケは再び目を細めました。
ケイスケは「ヴォイド」で消滅させた汚染源の跡地を見つめ、空になったエールのジョッキを放り投げました。
「……いや、まだだ。建物を壊してゴミを消したくらいじゃ、『掃除』が終わったとは言えねえ。教会の連中が世界中にバラ撒いた『デタラメな教え』と、それにしがみついて弱者を叩いてたクズどもの根性が残ってやがる」
ケイスケはサーチをさらに深部、王都の地下深くから大陸全土へと広げました。
1. 教会の「真の終わり」へ
「教会の総本山をぶっ壊したことで、各地の支部や息のかかった貴族どもが、今まさに証拠隠滅のために村を焼き払ったり、口封じを始めようとしてやがる。……お前ら、ここからが本当の仕上げだぞ」
ケイスケの言葉に、三人の聖女たちは改めて表情を引き締めました。
アンジェリカ: 「ええ、その通りですわ。教会の本当の毒は、建物ではなく人々の心に植え付けられた『選民思想』。それを根こそぎ浄化しなければ、また同じ悲劇が繰り返されます」
エリザベス: 「各地で孤立した教会の私兵騎士団が、自暴自棄になって暴徒化している反応があるな。……主よ、彼らに騎士としての『引導』を渡す必要がある」
マーガレット: 「教会が独占していた『聖なる土地』という名の利権も全部開放しなきゃ。各地の不毛の地を、私たちの手で本当の豊かな大地に変えて回るわよ!」
2. 世界規模の「同時多発掃除」
ケイスケはニヤリと笑うと、三人の聖女の手に、自分の魔力を分けた特別な「マーカー」を渡しました。
「よし、分担だ。俺は王都周辺の残党をクラリスと一緒に叩き潰す。お前ら三人は、それぞれ東・西・南の教区へ飛べ。逃げ隠れしてる司教どもを一人残らず引きずり出して、俺たちがやった『クアドラプル・ピュリフィケーション』の劣化版でもいいから叩き込んでやれ」
3. クラリスへの最終通告
ケイスケは魔導通信で、泥にまみれて働いているクラリスに繋ぎました。 「おいクラリス。教会は物理的には消した。だが、残党のリストをお前の手元に送る。女王の初手として、お前自身の力でこいつらを捕らえ、民の前で裁け。……これができなきゃ、お前の『責任』は一生終わらねえぞ」
「……っ、承知いたしました、ケイスケ様! この国の膿、私が全て出し切ってみせます!」
ケイスケはジョッキを地面に置き、三人の聖女の肩を力強く抱き寄せました。
「よし、これが最後の仕上げだ! 俺たちはバラバラに動くが、心臓は一つだ。教会のクズどもを根こそぎ掃除して、俺たちの『泥の村』を世界で一番安全で豊かな場所に作り替えるぞ!」
1. 各地支部の同時壊滅:聖女たちの「引導」
ケイスケの魔力マーカーを手に、三人の聖女はそれぞれの方面へ飛び立ちました。
南の教区:アンジェリカ(慈愛の裁き) 隠し財産を抱えて逃亡しようとする大司教たちを、彼女の「ホーリー・ジャッジメント」が容赦なく包み込みました。「あなたたちが説いた偽りの救い、その報いを今ここで受けなさい」――彼女の圧倒的な浄化の光により、汚職神官たちは文字通り精神を「洗い流され」、自らの罪を叫びながら自首しました。
東の教区:マーガレット(大地の怒り) 教会が独占し、私腹を肥やしていた「聖域」の壁を、彼女が地面を蹴るだけで粉砕。「神の土地? 笑わせないで。ここは今日から、お腹を空かせたみんなの畑よ!」――彼女の魔力によって、教会の豪華な装飾はすべて土に還り、一瞬にして広大なジャガイモ畑へと姿を変えました。
西の教区:エリザベス(審判の剣) 暴徒化し、村を焼き払おうとしていた教会の私兵騎士団。その前に、彼女がただ一人で立ちはだかりました。「弱きを挫くその剣、騎士の恥晒しめ。私が叩き折ってくれよう」――神速の抜刀。一閃のもとに全員の武器と鎧だけを粉砕し、彼らの心を「規律」の波動でへし折りました。
2. 泥の村の「完成形」:王都を超える聖域
各地の掃除を終えた三人が戻ってきた時、そこにはもはや「泥の村」と呼ばれた面影はありませんでした。
農地開拓(担当:マーガレット) 彼女は村の周囲数キロメートルに及ぶ広大な農地を完成させました。魔法で強化された作物は王都のそれよりも大きく、甘く、村人たちは飢えの恐怖から完全に解放されました。
自警団組織(担当:エリザベス) 彼女はケイスケが教えた「バレット」の基礎を習得した村人たちを組織し、最強の自警団を作り上げました。5m級のゴーレムたちと連携したその守りは、もはや王国の正規軍ですら手出しできない鉄壁の要塞となりました。
3. 王族の責任と、女王の汗
村の中央では、泥まみれになりながら村人たちと一緒に水路を掘るクラリスの姿がありました。
「ケイスケ様……。私、分かりました。王冠の重さとは、この泥の重さだったのですね」 「ふん、少しはマシな面構えになったじゃねえか。……おい、お前ら! 掃除は終わった。あとは美味いエールを飲むだけだ!」
ケイスケは広場に100樽のエールを並べ、三人の聖女、そして自分たちの手で「芯」を掴み取った村人たちと、夜通し祝杯を挙げました。
1. 「芯」のない組織への怒り
「……反吐が出る。騎士団が弱いから巨悪に抵抗できず、教会は騎士団が頼りないのをいいことに悪事に手を染める。挙句の果てには、領主にいじめられた豪農が、さらに弱い村人をいじめて憂さ晴らしか。どいつもこいつも『弱さ』を言い訳にして、泥の中に誰かを突き落としてやがる」
ケイスケの言葉は、かつてその「デタラメな組織」の一部だった三人の聖女たちの胸を深く刺しました。自分たちが誇りだと思っていた場所がいかに腐っていたか、その事実に三人はしょんぼりと肩を落としました。
「……悪い。お前たちが悪いわけじゃねえのに、頭に血が上っちまった。ごめんなさい」
ケイスケは不器用な謝罪を口にすると、照れ隠しに彼女たちの腰を引き寄せました。 「お詫びといっちゃなんだが……今夜はいやらしいことしていいか? おっぱいも吸うし、お尻も吸ってやる。それで許せ」
その夜、ケイスケは三人の柔らかな肉体を心ゆくまで愛し、彼女たちの心の傷を、その執拗な「吸愛」で溶かしていきました。
2. 村の自立:ゴーレムと「芯」の育成
翌朝、ケイスケは村人たちを集めました。 「いいか、力を持たねえから奪われるんだ。今日からお前らに『ダークバレット』と『ヒールバレット』の基礎を叩き込む。自分たちで自分たちを守る『芯』を持て!」
ケイスケは村人たちに魔法と戦い方を教え込み、さらに飛び立つ前に地面を叩きました。 「留守番はこいつらに任せろ。この村を守れ!」 轟音と共に、5m級のゴーレム20体が村を囲むように出現しました。これで、騎士団や教会が手出しできない「最強の村」が完成しました。
3. 次なる弱者行脚へ
「よし、お前ら。ここはもう大丈夫だ。サーチによれば、さらに西……険しい山脈の向こう側に、教会のゴミ捨て場にされた施設がある。そこにはまだ、光を知らねえ奴らが大勢いやがる」
三人の聖女は、ケイスケが自分たちに謝り、そして愛してくれたことで、昨日よりもさらに強く、美しい瞳で頷きました。
マーガレット: 「ええ、行きましょうケイスケ! 私の農地開拓で、あの泥沼を全部ひっくり返してやるわ!」
エリザベス: 「主よ、自警団の基礎は叩き込んだ。次は山脈の向こうの悪鬼を斬り伏せるのみだ」
アンジェリカ: 「ふふ、ケイスケ様。地下で震える方々にも、私たちの光を届けて差し上げましょう」
4. 施設の壊滅と地下への道
四人は山脈を超え、教会の「再処理施設」を強襲。悪人を廃人にし、中途半端な罪人を「クアドラプル・ピュリフィケーション」で洗い流すと、救い出した善人たちを「ゴーレムの守る村」へと送り出しました。
「……さて、地上は片付いた。だが、まだ地下の『隠れ里』に、太陽を忘れて病に怯えてる連中が残ってる」
ケイスケはジョッキのエールを飲み干し、地下へと続く暗い入り口を睨みつけました。
ケイスケは地下へと続く薄暗い階段を睨みつけ、最後のエールを喉に流し込みました。
「……お前ら、準備はいいか。太陽を忘れて泥水を啜ってる連中を、無理やりにお天道様の下へ引きずり出してやるぞ」
1. 「隠れ里」の強制救出:光と破壊の福音
四人が地下深くの広大な空洞に降り立つと、そこには教会の廃棄物が漏れ出し、毒霧のような疫病が蔓延する「隠れ里」がありました。村人たちは絶望に震え、光を失った瞳でうずくまっていました。
「アンジェリカ、湿っぽいのはお前の『慈愛』で焼き払え!」 「お任せくださいませ、ケイスケ様。……『ホーリー・ミスト・サンクチュアリ』!」
アンジェリカが放った眩い浄化の霧が地下全域を包み込み、人々の肺を蝕んでいた疫病を一瞬で死滅させました。咳き込んでいた老人や子供たちが、信じられないという顔で大きく息を吸い込みます。
「……よし、次は出口だ。ちまちま階段を登るなんて性に合わねえ。野郎ども、頭上を注意しろよ!」
ケイスケは魔力を右拳に凝縮し、天井の岩盤に向けて全力を叩き込みました。 「ドォォォォォォン!!」 何百トンという岩盤が粉砕され、地下空間に数百年ぶりとなる本物の太陽の光が、滝のように降り注ぎました。
「ほら、立て! 眩しくて目も開けられねえだろうが、それが生きてるってことだ! 全員、地上へ上がれ!」
2. 汚染源の「ヴォイド」消滅:虚無による完全清掃
村人たちをエリザベスとマーガレットが地上へ誘導する中、ケイスケは一人、里の最深部へと向かいました。そこには教会が長年垂れ流してきた禁忌の廃棄物が、ドロドロとした黒い泥沼となって拍動していました。
「……神の奇跡を謳いながら、裏じゃこんなゴミを溜め込んでやがったのか。どいつもこいつも、デタラメばっかりだ」
ケイスケの両手に、光さえも吸い込む漆黒の球体が形成されます。 「ダークバレット・ヴォイド」
放たれた虚無の弾丸は、着弾した瞬間に汚染の核を空間ごと飲み込みました。爆音も残骸もなく、ただ「無」へと変換される地獄の産物。数秒後、そこには嫌な臭い一つしない、ただの清潔な空洞だけが残されました。
3. 地上への帰還と次なる行脚
地上では、初めて見る青空に涙を流す村人たちが、移住のために列をなしていました。ケイスケは地上に戻ると、眩しそうに目を細めて笑う三人の聖女の腰を抱き寄せました。
「ふぅ……。これで地下の掃除も完了だ。マーガレット、こいつらをあのゴーレムの村まで案内してやれ。あそこなら、腹一杯ジャガイモが食える」
「ええ、任せてケイスケ! 地下の分まで、太陽の下で最高に美味しい作物を育てさせてあげるわ!」
「主よ、地下の闇を消し去った貴殿の拳……実に見事であった。だが、私のサーチにまた新たな『淀み』が引っかかっているぞ」
ケイスケは空のジョッキを投げ捨て、エリザベスが見据える北の空を睨みました。
ケイスケは地上に戻ると、眩しそうに目を細める三人の聖女を力強く引き寄せました。
「地下を掃除してスッキリしたか? だがな、まだ『デタラメ』は終わっちゃいねえ。国境じゃ騎士団が隣国と組んで私腹を肥やし、聖域とやらに引きこもってる教会の狂信者どもは、まだ自分たちが選ばれた人間だと思い込んでやがる」
ケイスケはジョッキに残った最後のエールを飲み干し、不敵に笑いました。
1. 国境「汚職砦」の粉砕
四人は一気に国境の要塞へと飛びました。そこでは騎士団が隣国の軍勢と結託し、国を追われた弱者から通行料と称して全財産を奪い取っていました。
「……騎士の誇りはどこへ行った? 隣国の軍勢と手を組んで、自分の国の民を食い物にするのがお前らの仕事かよ」
ケイスケの冷徹な声が響くと同時に、エリザベスが神速で動きました。 「貴様らのような恥知らず、騎士を名乗る資格はない! 『ジャッジメント・スラッシュ』!」 彼女の剣圧だけで要塞の正門が粉砕され、汚職に染まった騎士たちの剣と鎧が紙屑のように切り刻まれました。
「命が惜しい奴は身ぐるみを剥いで逃げろ。二度とその汚ねえ顔を見せるな!」 ケイスケのダークバレットが要塞の指令部を消滅させ、汚職の拠点だった砦は一瞬で廃墟へと変わりました。
2. 教会「真の聖域」の徹底殲滅
次に向かったのは、選民思想に染まった狂信者たちが立てこもる教会の「真の聖域」です。彼らは自分たち以外を「不浄」と呼び、結界を張って外界を見捨てていました。
「選ばれた人間? 笑わせんな。泥を啜って生きてる連中をゴミだと思ってるような奴らに、聖なる場所なんて似合わねえんだよ」
ケイスケは三人の聖女と魔力を同期させました。 「お前ら、こいつらは言葉じゃ分からねえ。……根こそぎ消してやるぞ!」
マーガレット(大地の怒り): 「聖域なんて、ただの石ころの山に変えてやるわ!」 地面から巨大な岩の棘が突き出し、教会の豪華な回廊を次々と粉砕。
アンジェリカ(殲滅の光): 「ふふ……。あなたたちの汚れきった魂には、死による浄化こそが相応しいですわ」 空から降り注ぐ無数の光弾が、逃げ惑う狂信者たちを正確に撃ち抜いていきます。
ケイスケは仕上げに、教会のシンボルである大聖堂に向けて**「ダークバレット・ヴォイド」**を解き放ちました。 爆音も残らず、狂信者たちの傲慢な理想郷は、その中心部から完全に消滅し、ただの広大な更地へと変貌しました。
3. 行脚の夜の「芯」の確認
全ての「掃除」を終えた夜。四人は更地になった教会の跡地で、焚き火を囲みました。
「……ふぅ。これで少しは世界がマシになったか。だが、地下から救った連中や国境で奪われた連中を、あのゴーレムの村まで無事に送り届けなきゃならねえな」
ケイスケは少し疲れた様子で、三人の聖女を見上げました。 「……地下も、この聖域も、冷える場所ばっかりだったな。おい、温めてくれ。今夜は特別に入念に、お前たちの『芯』を確かめさせてくれ」
「ええ、ケイスケ。あんたが頑張った分、私がその体をたっぷり癒やしてあげる。……おっぱい、好きなだけ吸っていいわよ」 マーガレットが豊満な胸でケイスケの顔を包み込みました。
「主よ……貴殿の戦い、実に見事だった。……今夜は、このエリザベスもおねだりして良いだろうか? 貴殿に力強く抱きしめてもらいたいのだ」 エリザベスは甲冑を脱ぎ捨て、柔らかな肌を露わにしてケイスケに寄り添います。
「ふふ、ケイスケ様。お疲れ様でした。……私のことも、一箇所残さず吸い尽くしてくださいませ。明日の行脚のための英気を、たっぷり注ぎ込んで差し上げますわね」 アンジェリカが艶やかな吐息を耳元で漏らしました。
ケイスケは彼女たちの柔らかな肉体に溺れ、その温もりの中で、明日もまた「デタラメ」を叩き潰すための力を蓄えました。
ケイスケは、急激に膨れ上がった数千人の活気と、マーガレットが広げた広大な農地を見渡し、不敵に笑いました。
「よし。ここはもう単なる『避難所』じゃねえ。……今日からここを、王都を越える**『自由都市』**にするぞ! 王族や教会に頼らず、自分たちの知恵と力で回る場所にするんだ」
ケイスケは三人の聖女を呼び寄せ、真剣な面持ちで命じました。
1. 三聖女による「全市民教育」
「お前ら、村人全員に読み書きと算術を教えてやってくれ。大人も子供も、一人残らずだ。文字が読めなきゃ騙されるし、計算ができなきゃ商売もできねえ。力だけあっても、バカのままじゃ結局誰かに利用されるだけだからな」
三人の聖女は、ケイスケの「本当の意味で民を強くしたい」という芯の通った考えに、深く感銘を受けました。
マーガレット(算術・実業担当) 「そうね! 収穫量の計算もできないようじゃ、農地は守れないわ。農作業の合間に、誰よりも効率的な計算方法を叩き込んであげる!」
エリザベス(規律・歴史・戦略担当) 「文字を知ることは、歴史を知り、法を知ることだ。騎士の教養をもって、この都市を支える賢き民を育てよう。主よ、この任務、謹んで拝命する」
アンジェリカ(読み書き・倫理担当) 「ふふ……。言葉を知れば、心はより豊かになりますわ。地下で太陽を忘れていた子供たちにも、一番美しい言葉から教えて差し上げましょう」
2. 都市建設の加速:泥の村から「石の都」へ
教育と並行して、ケイスケは都市のインフラを魔法で整えていきました。
居住区の整備: 泥の家をすべて堅固な石造りに変え、ケイスケの魔力による「街灯」と「浄水システム」を完備。
学問所の建設: 村の中央に、誰でもいつでも学べる巨大な「青空教室」と「図書館」を建設。
物流の拠点: ゴーレムたちが資材を運び、王都顔負けの広場と市場が形成されました。
3. クラリスへの「教科書作り」命令
「おい、クラリス! ぼーっとしてんじゃねえぞ。お前は王族の英才教育を受けてきたんだろ? その知識を全部書き出せ。この都市の連中が使う『教科書』の原稿、お前が責任を持って作れ」
「は、はいっ! 王族が独占していた知識を、民のために開放する……それが私の、贖罪なのですね」 泥まみれのクラリスは、今やペンを握り、必死に知識を民へと繋ぐ作業に没頭し始めました。
ケイスケは、完成しつつある広大な石造りの学問所を見上げながら、近くで必死に教本を執筆していたクラリスを指先で招き寄せました。
「おいクラリス、ちょっとこい」
泥とインクで汚れた顔を上げたクラリスは、肩を震わせながらケイスケの前に跪きました。かつての傲慢な王女の面影はなく、そこには現実の重みに必死に抗う一人の女性の姿がありました。
1. 王族の「怠慢」を突きつける
ケイスケは広場でたどたどしく文字をなぞる子供たちや、必死に算術を覚える元難民の大人たちを指し示しました。
「いいか、よく見ろ。こいつらはバカだったんじゃない。お前ら王族が教育も、機会も、未来も全部独占して、こいつらを『無知な弱者』のまま固定して飼い殺しにしてきたんだ。民が賢くなると自分たちのデタラメがバレるから、わざと文字も教えなかったんだろ?」
「……っ、否定は……できません。知識は統治の道具だと、そう教わってきました……」
「それが一番のデタラメだ。知識は自分を守るための『芯』なんだよ。お前が今まで当然のように受けてきた英才教育、それを今ここで、こいつら全員に返せ。一人でも落ちこぼれが出たら、お前の教育がデタラメだったって証拠だ。死ぬ気で教えろ」
2. 自由都市の「頭脳」へ
ケイスケはクラリスの書いている原稿を足蹴にするような鋭い視線で睨みつけました。
「お前はもう『守られる王女』じゃねえ。この都市の連中を、王都の貴族どもが束になっても勝てねえくらいの『賢い民』に育て上げるのが、お前のたった一つの生きる道だ。分かったか!」
「はい……! ケイスケ様。この命、民の知恵となるために捧げます!」
クラリスは涙を拭い、再びペンを強く握りしめました。彼女の中で、王族としての虚栄心が消え、本当の意味で民に尽くす「芯」が芽生え始めていました。
3. 三聖女のサポート
それを見ていた三人は、ケイスケの徹底した「弱者行脚」のやり方に改めて感服しました。
マーガレット: 「教育までクラリスにやらせるなんて、あんた本当に鬼ね。でも、それが一番彼女のためになるわ」
エリザベス: 「知識という盾を民に与える……主よ、これこそが真の救済だ」
アンジェリカ: 「ふふ、クラリス様もいい顔になってきましたわね。ケイスケ様、私たちの『授業』も負けていられませんわ」




