1. 転生先悪役令嬢
私(元)鈴香は前世双子の妹,蘭羽と一緒に書いていた乙女小説の世界に転生してしまった。これから始まる悪役令嬢(仮)の世界に驚きばかりで──────
「ん...眩しい……」
朝の眩しい光が目覚ましのように輝いている。
「ん?なにここ。見覚えないんだけど」
あたりは皇族が使う家具ばかりで凄く高そう。
「は?待って...もしかしてッ!」
ドレッサーに置いてあった手鏡を握りしめ,手鏡を見る。
白髪ロング,ピンクの輝く瞳,ぱっちり平行二重の目。
「リリーベル・アンシャルネ!?」
どうやら私(元.鈴香)は転生してしまったらしい。
リリーベル・アンシャルネは私が前世,双子の妹 蘭羽と一緒に協力して書いた乙女小説に出てくる一国の姫である。
私達来世も一緒に居ようね ということを願って小説を書き始めた。リリーベルも双子で、妹はリリウムという。
リリーベルとリリウムは私と蘭羽をモチーフにして作られた。2人ともヒロインではなく幸せに暮らしたかったので普通のキャラにした。リリーベルは本当に悪役令嬢と言うわけではない。罪を被せられ,処刑台に立ち、19歳という若さで亡くなった。その後、ヒロインラーシャも罪を被せられ亡くなった。物語はそこで終わり,私も転生してしまったのである。
出来れば私の大好きだったもうひとつの漫画にいるツルハ皇帝陛下に最期に会いたかった。その漫画は『私にだけ優しい皇帝陛下!?』という漫画で、前世私がよく読んでいた漫画である。
とにかくツルハ皇帝陛下がかっこよすぎてビジュがいい!!!だがその夢叶わず……。
私の見た目は白髪でピンクの瞳をしているが
アイキルト殿下の見た目はまだ設定してなかった。だから今アイキルトがどんな見た目をしているのか全く分からない状況なのだ。
私はこの世界で生き延びるには処刑台に1番関わっているノベリア帝国の次期皇帝陛下 アイキルト・ノベリア殿下との親しい関係。国の同盟を結ばないと行けない。だけど全てヒロイン ラーシャに邪魔されてしまう。私はアンジュラス帝国(ノベリア帝国の隣国)の次期女帝として,そして1人の悪役令嬢として。アイキルトはリリーベルとお見合いするはずが事故で予定は無くなったことになった。
「とにかく!これからどうするか考えないと...」
まずはー。そう!
「攻略法からよね!」
(と言ってもまだ現状を把握できてない。そして今何歳なのか)
そんなことを考えていると扉をノックする音が聞こえる。
「姫様ー!入りますよ?」
そこに現れたのは……
「フローラ!?」
銀髪の髪で美しい顔立ちの彼女はリリーベルの専属メイドでリリーベルが処刑台に上がるまで無罪を主張し続けてくれた唯一の味方である。
「おはようございます。姫様。今日は予定があるので急ぎましょう!」
「え?予定?」
「アイキルト殿下とのお見合いですよ!お忘れになったとは言わないでくだないね?」
「えぇ!?」
「先程馬車馬が怪我をしてしまい馬車が出せない状況だったのですがそれをアイキルト殿下に伝えたところこちらにいらしてくれるそうです。」
「わざわざこっちに!?」
(なんでそうなるのよ!!)
「ねぇフローラ。私は国民の為に話し合いをしたい。婚約は結びたくないの」
別に好きでもない人と婚約を結んだって仕方ない。
「姫様。私は姫様のお相手が誰でも私は専属メイドです。頑張ってきてください!!」
(話が通じてない!!こんなイベント作ってなかったからどう攻略すればいいのか分からない)
これから始まる悪役令嬢の物語。
アイキルト殿下との初お見合いで衝撃の真実が───?




