第8話 転職活動中に声をかけられ
ロマンス詐欺事件をきっかけに、私は節約ビジネス会員を退会し、同時に
『イラストレーターになる!』
という夢も手放したので、いっそのこと、思い切って定職に就こうと決め、ハローワークへ足を運んだが、どれもピンとくるものが見つからず、
「一旦帰宅してから、気になる企業の面接だけでも受けてみようかな?」
そう考えながら帰ろうとした矢先、アラフォー世代の女性に声をかけられた。
私に声をかけてきた“橘”と名乗った女性は、保険会社の営業をしてるとおっしゃっており、
「求職者を探してる」
と発言してたことから、私も勢いで飛びついてしまった。
また、ちょうどその日、イベントをやってると聞き、参加してみることに。
保険会社では、毎週のように、いろんなイベントを開催しているようだが、この日私が参加したのは“タロット占い”だった。
当時の私は、占いと聞くと
『何でも見えるのかな?』
という思い込みがあり、少しだけ抵抗があったが、私を担当してくださった先生は、気さくで優しい人だったから、自然と心を開くことができ、私は、今後のことや、現在声をかけられている保険セールスの仕事について、
「もし、保険会社に就職したら、うまくやっていけるかどうか?」
について、タロットカードで見てもらった。
すると、良いカードが出て
「トップになれる」
と助言をいただき、その言葉を聞いた私は、
「ハローワークでは、良い企業が見つからなかったし、営業ではあるけれど、今後の人生のことを考えると、保険の仕事は、自分がこれから生きていく上で役に立ってくるかも」
そう思い、まずは研修生として、次の日からスタートすることに。
座学を担当してくださったトレーナーはとても親切で、講義後には個別で教えてくれることもあり、なんとか内容に追いつくことができた。
そのおかげで試験にも無事合格し、私は生保レディとしての一歩を踏み出せたのだが、実技に入ると担当トレーナーが“山田”というおばさんに変わり、山田は私に対してやけに攻撃的で、みんなの前でもお構いなしに、まるで恨みでもあるかのように、毎日イヤミを言ってくるようになり、そのせいで私は、精神的に追い込まれる苦しい地獄の日々が始まったのでした。




