第79話 税金なんてなくなればいいと本気で思った出来事
転出届の手続きで、役所へ訪れたときのこと。
手続きが終わった途端、強制的に保険課へ誘導された。
そこで、職員から言われたのは、
「保険料を滞納しているので、今すぐ払ってください。1年以内に入金がなければ、財産調査をします」
という脅しのような言葉だった。
さらに
「未納期間が長いため、延滞金も発生する可能性がある」
とまで言われ、私は心の中で叫んだ。
「どいつもこいつも、これ以上、私からお金を搾り取るんじゃねぇよ」と。
滞納処分だの財産調査だのと脅す前に、
「もし私たち住民が、無理して納付したせいで、生活が途絶えたら、責任を取ってくれるんですか?」
そういう時に限って、知らんぷりするくせに、安易に
「払え」
と一方的に言ってこないでよ。
こっちは生活があるのに、保険料や税金まで賄える余裕なんてない。
だけど、決まってあいつらは
「法律で決まっているから」
と、いかにも法律の肩書きに頼った言い方を繰り返すが、
「その前に、住民の生活を少しは配慮するべきだろ。もし、自分が同じこと言われたらどう思うのか、一瞬でも考えたことあるのか?」
そう思わざるを得なかった。
私はその月、必死に貯めてきたお金から、半分ほど保険料を納めてきたが、その瞬間、一気に吹っ飛んでしまい、大損した気分になった。
「今後の生活が途絶えたらどうしよう」
という不安に苛まれ、本気でこう思った。
『税金なんて無くなればいい』と。
裁判の件と言い、この地域に住んでる県民は、結局
「自分のことしか眼中にない」
そう痛感した出来事でした。




