第64話 理想の弁護士像への願い
社会福祉協議会に問い合わせても
「貸付は難しい」
と言われ、結局頼れなかった。思い切って雇ってくれたおじさんに支払いの件を相談すると、必要な金額だけ前借りさせてくれた。おかげで滞ることなく、何とか支払いを済ませることができた。
和馬との生活から解放されたくて別居したはずなのに、仕事以外の時間を弁護士探しに費やしては、落ち着いた暮らしを送ることができずにいた。
これまで私がお世話になってきた弁護士は、どこか頼りなく、お金だけ払って損をしたこともあり、望んでた結果に繋がらないことが多かった。
だからこそ、次に依頼する弁護士は、ある弁護士ドラマに出ていた俳優たちのように、
「情に厚く、クライアントを第一に考えてくれる人であってほしい」
と強く願った。
私が1日でも早く、円満に暮らせるように、迅速に動いてくれて、
「着手金や報酬は、離婚成立と慰謝料の獲得後でいい」
と言ってくれる良心的な弁護士に出会いたい。
私が本当に求めてる弁護士は、ただ法律を振りかざすのではなく、私の声に耳を傾けてくれる人。
「あなたは被害者なんだから、堂々と主張していいし、泣き寝入りする必要はない」
と背中を押してくれる人。そして、制度の壁を一緒に乗り越えようとしてくれる人だった。
「お金のことばかり問いただすのではなく、生活の現実を理解してくれる人。弱い立場にいる私を責めるのではなく、守ろうとしてくれる人」
そんな弁護士に出会えたら、私はようやく安心して眠れるだろうし、未来を信じて歩き出せるだろう。
そう願わずには、いられなかったのでした。




