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灯りの記録 〜見て見ぬフリをしてきた過去と向き合うために〜   作者: なかみね ひまり


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第63話 助けを求めても冷たく突き返される絶望


「誰か…助けて」


「どうして私ばかり、こんな目に遭わなきゃいけないの?」


「別に悪いことをしているわけでもないのに」


「ねぇ、どうして」


って叫びたくて、泣きたい気分だった。



頼れる人がいない私は、


「いつまでもこのままではいけない」


と思い、社会福祉協議会に相談した。



「支払いができなくなりそうなんです」


と必死な思いで伝えたが、返ってきたのは冷たい説明だった。


「申請には、多くの書類が必要です。満額は貸付できません。審査も時間がかかり、必ず通るとは限りませんし、仮にお貸しできても、今あなたが働いてる職場での契約期間が終了する前に、全額返金してもらう必要があります」


と、かなり無理強いなことを言われ、さらに


「本当に必要なら、職場で前借りするか、支払いを先延ばしにしてもらうなどして、交渉してみてください」


と突き返された。こういう時に限って、誰も私を助けてくれない。人生のどん底にいることを痛感した。



「どうして私には、いざという時、お金の面で助けてくれる人がいないんだろう。真面目に生きてるのに、神様は時々ひどい目に遭わせる」


と神様を恨んだ。



「やっぱり私は身内運が悪くて、呪われているんだ。独身だった頃の方が、よっぽど貯金できてた」


と、本気でそう思った。



食料品などは寄付してもらえたが、その後に訪れた弁護士面談が本当の目的だった。手持ち金が少ない中、交通費を払って出向いたのに、弁護士の横には、役員らしき人が2人いて、気まずい空気が漂った。


私は


「旦那に婚姻費用を払って欲しい」


と相談したかったのに、その話はそっちのけにされ、


「ここでは依頼できない」


「家庭裁判所の方がスムーズ」


「法テラスに問い合わせて」


などと言われ、


「手持ち金がない」


と伝えると、


「普段から無駄遣いしてませんか」


「節約してお金を作りましょう」


「住み込みなら、衣食住は提供されているはず。出費を見直せば、貯金できるでしょ」


など、まるで責められてるような言葉ばかりだった。



結局、私が本当に相談したいことには耳を傾けてもらえず、最終手段として訪れたのに、軽くあしらわれた。


「私は被害者なのに、どうしてもっと親身になってくれないの? どうして支払いのことばかり問いただすの?」


そんな惨めな気持ちで帰路につき、交通費を払ってまで行ったことを、心底後悔したのでした。


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