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灯りの記録 〜見て見ぬフリをしてきた過去と向き合うために〜   作者: なかみね ひまり


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第59話 自己犠牲の終わり、別居という選択


和馬と結婚して、1年が経とうとしていた。



お寺の仕事を辞めた後、和馬はパチンコ店で働き始めたが、正社員ではなく、アルバイトだったから、生活の安定は望めなかった。


私はこれまでずっと働き詰めだったから、しばらく休職してたが、


「私が無職になれば、和馬も少しは改心してくれるかも」


と、内心どこかで信じてた部分もあったし、そう思いたかった。



だけど和馬は、夫としての責任を果たすどころか、給料が入っても生活費を一向に渡してくれず、私の貯金から切り崩す日々。


働いてない私が、生活用品まで負担するのが当然とされ、そのせいで、1人暮らしをしてた時以上に出費がかさみ、貯金は減る一方だった。



「このままだと本当に、生活が途絶えてしまう」


そう危機感を抱いた私は、何度も


「別居して貯金をしながら、今後のことをじっくり考える時間が欲しい」


と訴えたが、和馬は


「俺が頑張って出世するから」


と口先だけの約束を繰り返し、別居を断固として拒んだ。



ギャンブルもタバコも辞めることはなく、責任を果たす姿勢は、最後まで感じられなかったし、休みの日は


「疲れてるから」


と言っては、いつも寝て過ごしてたから、出世する意欲も感じ取れなかった。



そんな口先だけの和馬に、私はついに痺れを切らし、心身を守るために、別居を選ばざるを得なかった。


別居は逃げではなく、自分の灯りを守るための唯一の選択だったのでした。

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