第55話 『言わなきゃよかった』と思った日
実は、金さんのことも三浦さんに相談したことがあった。
彼の性格などについて、鑑定してもらった時、
「この彼、私の推しだけど、仮に進展しても、遠距離恋愛だけは辞めとけ」
と、散々のように、そう言われた。
金さんが最後に、お寺に訪れた時、
「メッセージ交換をしたけど、それっきりになってしまって…」
と、三浦さんに話したら、
「思い切ってガンガン返信すればいいのに。ホント諦めが早い」
そう言われ、
「こんな言い方をされるなら、言わなきゃよかった」
と後悔した。
また、三浦さんはバック商品として
「『起業講座』をやってる」
と話してたことがあり、
「私もいつか、自分のやりたいことを見つけて、それで食べていけるようになれたら」
そう思ってたから、その講座の説明を聞いたことがあったが、その時
「興味本位で描いてたイラストをSNSに投稿してた時期があったけど、事情があって辞めた」
という話をしたら、
「諦めが早い」
と言われ、更にカチンときた。
「どうしていつも、『私が悪い』みたいな言い方をするんだよ?」
「私が恋愛に対して、消極的なのも知ってるでしょ。もう少し、私の立場になって、『勇気振り絞ったね。頑張ったね』って言ってくれても良くない? それに、イラストレーターも『自分には、合わなかったから』という理由で断念したのに、無理してでも続けろって言うのかよ」
そう思い、なんだかすごくムカついた。
だけど三浦さん、そうやって自信過剰に振る舞う割には、この人のホームページやSNSを見ても、
「私の講座を受けた方から、こんなお声をいただいております」
「ほとんどの受講生が、結果を出し続けています」
このような記載は、ほとんどなかった。
この時は
「本気で受講したい」
と思ってたけど、よくよく考えると、
「仮に私が、三浦さんの起業講座を受講したところで、集客できるようになれる気がしないし、何せ重要性を感じなかった」
今思えば
「なんであの時、三浦さんの起業講座を受講したいって思ったんだろう?」
って不思議に思うくらいでした。




