第52話 直感を無視した代償と癒しの名を借りた誘導
『ヒプノセラピー』という前世療法があることは知ってはいたが、受けたことはなかったから、
「どんな感じなのかな?」
「自分の前世が何者だったか分かるセラピーなのかな?」
と、本当にそんな興味本位で、三浦さんが取り扱っている『ヒプノセラピー』を受けてみたが、私が想像してたものとは全く違ってて、分かりやすく言うと
『インナーチャイルドを癒すセラピー』
を受けてるような感覚だった。
それから1ヶ月ほど経った頃、三浦さんから体調を気遣うようなメッセージが届いたかと思えば、
「また私のセラピー、受けてみませんか?」
という連絡だった。
それも、まるで人の弱みに付け込むように。
というのも、その時の私は、ずっと体調を崩す日々を送ってた。だからこそ、
「寄り添うフリをして、クライアントの弱みに付け込んで、お金を巻き上げようとしてくるような感じ」
にしか見えなかった。
三浦さんの単発講座を受講した時、マンツーマンだったこともあり、受講後に少し時間があったから、ちょっとした雑談をしたが、その時に私は
「引っ越し費用をかき集めるために貯金してる」
と伝えてたのに、営業まがいなことを言ってきたから、
「あの時、人の話ちゃんと聞いてた?」
そう思わざるを得なかった。
他にも、
「昔、イラストレーターを目指していたけど、自分には向いてなかった」
と話したのに、
「私の鑑定では向いてると出てるから、もう1度検討してみてはどうですか?」
と言ってきたり、
「南とは相性が合わないし、寝付きも悪い」
と主張してるのに、
「あなたは1番、南と相性がいい」
と断言するように言ってきたこともあった。
これは完全に
『自分主義の鑑定』
であり、私の話は一切聞いてないなと感じた。
癒しを提供する人が、必ずしも安全とは限らない。
そして、自分の直感を無視すると、こうして『違和感』が『傷』に変わることもある。
そう思ったのでした。




