第50話 癒しの名を借りた支配者との出会い
田舎へ移住体験に行く数ヶ月前、私はある占い講座を、ただの興味本位な理由から、単発で受講したことがあった。
けど、その時担当してくれた講師との出会いが、後々、私の人生を大きく左右することになるなんて、この時は思ってもみなかった。
その講座はマンツーマンで、初対面にも関わらず、この時、私を担当してくれた三浦さんは、この日から『グイグイ』と、私に対して距離を詰めてくるようになり、
「愛羅ちゃんは、私の娘みたいなものだから」
と、何度もそう言ってきたが、いざという時は何もしてくれない。
所詮、口だけの人だった。
三浦さんは『ヒプノセラピスト』と名乗ってたが、癒しのオーラは一切感じなかった。それどころか、三浦さんと関われば関わるほど、私の中で、不満が溜まっていくようになった。
三浦さんは、自信過剰で、恩着せがましく、人の話は一切聞かない。矛盾だらけで、自分のことしか眼中になく、お金にがめつい一面もあり、私に連絡してくる時は、いつもお金目的だった。
また、三浦さんは、
「自分の言ってることが正しい」
と驕り高ぶるところがあり、ああ言えばこう言うタイプでもあった。
癒しを提供する人が、必ずしも安全とは限らない。
この出会いは、私にそう教えてくれたのでした。




