第41話 姉という肩書きに甘える人
私には、4つ上の姉がいる。
けれど、昔から仲が悪く、姉に対しても、いい思い出はほとんどない。
姉はワガママで、私を召使いのように扱い、
少しでも無視すると、すぐに暴力を振るってきた。
私が何か言い返すと、
「デブ」
と言い、両親も
「目上に向かって反抗するな」
と私を責めてきた。
「私は、あんたの召使いでもなければ、
『デブ』呼ばわりされるほど、太ってもない。お前の目は節穴か」
そう思ってきた。
また、両親は姉贔屓なところがあり、姉の要望は何でも聞いてたけど、私が
「あれやってみたい。これが欲しい」
と言うと、
「姉ちゃんのことでいっぱいいっぱいだ」
「姉ちゃんが経験してないことを、なんでお前がしようとするんだ」
と、いつも無茶苦茶な理由を押し付け、私のことはいつも後回しにされた。
そんな環境だったから、姉はますます調子に乗り、過度なイタズラ好きでもあったため、私が嫌がることをわざとしてきたり、言ってくることも多かった。
性格も正反対で、趣味も志向も違う。だから、話していてもつまらないし、
「なんでもっと、要領よく物事をこなせないのか。姉妹とは言え、こんな妹で恥ずかしい」
と内心、私のことを見下していたそう。
都合の良い時だけ『姉妹だから』という口実で、お下がりは当然のように私に回ってきた。大人になってからも、自分がいらなくなった服などを
「これ、あったら便利だから」
と言っては、強引に私に押し付けてくる。
「私の趣味じゃないって、あんたも知ってるくせに」
そう思いながら、私はいつも処分していた。
姉は、私に八つ当たりしてくることも多かったけど、自分の気持ちが収まると、何事もなかったかのように、私に縋りついてきたから、
「私はあんたの親でもなければ、姉でもないんだけど」
って思ったし、ワガママで幼稚な態度に、どうしても納得できなかった。
それなのに、
「私はあんたの姉なんだから、姉ちゃんって呼ぶべきだ」
と頑なに言ってきたけど、私の言い分としては
「その割には、全然姉らしいことしてないじゃん」
「姉ちゃんって呼んで欲しいなら、もう少し大人になって、姉らしいことしたら?」
だけど、姉は母を味方につけて、
「なんで姉ちゃんって呼ばないんだ。そう呼ぶのが当然だろ」
と言ってきたけど、母は姉の私に対する態度は、いつも見て見ぬフリだった。
ちなみに、姉が『姉ちゃん』って呼んで欲しい理由にこだわるのは、
「友達が姉ちゃんって呼んでるから、私にもそう呼んで欲しい」
というものだった。だけど私は
「他所は他所、ウチはうち」
という主義だから、正直
「だから何?」
って思ったし、それは言い方を変えれば、
「その友達が死ぬって言ったら、お前も死ぬんか?」
って何度もそう思ったのでした。




