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灯りの記録 〜見て見ぬフリをしてきた過去と向き合うために〜   作者: なかみね ひまり


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第4話 信頼と違和感の交錯


めぐみからは、


「誰かを紹介する際だけど、まず、家族や知人など、親しい人から誘ってみるといい!」


とアドバイスをもらったので、私は次の日から早速、当時親しかった知人や職場の同僚たちに、思い切って声をかけてみた。



ただ、正直言うと、私は内気で陰キャなタイプだから、誰かを勧誘するっていうのは、性に合わなかったし、『節約ビジネス』ということから、


「それ、マルチ商法の可能性が高いし、あなたはまだ若いから、世間知らずなところがあるかもしれないけど、そんなことしてると、いつか友達無くすよ」


って、何人かの知人たちにはそう言われた。無職でフリーになった知人や、女で1つで育ててる知人にも


「こういうビジネスがある!」


と声をかけても断られることがほとんどで、心が折れそうになったこともあった。



ただ、私は


「入会したからには、自分もこのビジネスで成功したい!」


という気持ちが強かったから、SNSでも知り合った人たちにも諦めず、声をかけ続けていった。



そしたらある時、SNSでお友達になった10歳くらい上の大人の魅力を感じさせるようなRという男性から、チャットが送られてきた。


R:はじめまして、お友達になってくれてありがとうございます。名前は竜太と言います。

俺多分、あなたより年上ですが、大丈夫ですか?


このようなメッセージが送られてきたが、男性ということもあり、お会いしたこともない人に本名を教えることに抵抗があった私は、


私:メッセージありがとうございます。ラブと言います。はいっ、年上の方が関わりやすいので、全然大丈夫です。よろしくお願いします。


と返信をした。


竜太:ラブさんって女の子らしくて、素敵な名前ですね。俺は美容師をしてるんですが、ラブさんはどんなお仕事をされてるんですか?


と聞かれ、


「美容師なら、手が荒れる人も多いって聞くし、これは皮膚の弱い人にも、私が手をつけたビジネスが役に立つかも」


と閃いたが、“ビジネス”って言うと、また煙たがれるかもしれないと思い、


私:美容師さんって、手荒れとか大変ですよね。実は私、肌が弱い人でも安心して使える日用品を紹介する活動をしていて、手荒れしやすい方に役立つかもと思って始めたんです。SNSでも少しずつ広めてるんですが、まだまだ勉強中です。


と丁寧に返答すると、


竜太:そうですね。俺は皮膚が強い方なので、手荒れすることはないんですが、特に若い新人の女の子で手荒れしてる子は多いですね。まぁ仕事柄、シャンプーとかカラーリング剤とか使用するから、仕方のないことなんですが…

ラブさんが紹介してる商品気になります! 

良かったら今度、どこかでお会いしませんか?


というメッセージが送られてきたことに対し、私は


「これは、紹介に繋がるチャンスかもしれない!」


と思い、


私:いいですよ!


と即答しましたが、その後に竜太から、


竜太:実はこないだ、携帯を誤って洗濯機に入れて壊れてしまい、今パソコンでやりとりしてる状態で… 良かったら、こちらのサイトで続きのやりとりしませんか? 


そのサイト名は“マシュマロ”という、聞いたことのないURLが送られ、何の疑いも感じなかった私は、言われるがままに登録し、そこで再び竜太とやりとりをすることにした。



だけど、竜太が送ってきたこのサイトが、まさか、ロマンス詐欺の手口だったとは。


この時は思いもせず、それが原因で、後々私は人間不信に陥り、“イラストレーターになる”という夢を諦めることになるのだが、この時の私は、まだ“灯り”を信じていたから、“自分に押し寄せてる影”に気づけずにいたのでした。







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