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灯りの記録 〜見て見ぬフリをしてきた過去と向き合うために〜   作者: なかみね ひまり


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第26話 信頼の崩壊と自己啓発への問い


生憎、家の近くまで来ることはなかったが、不安にさせるプロは懲りることなく、会員サイトの1対1でやりとりするメッセージに、今までのことを平謝りしてるかのようなコメントを何通も送ってきた。



それだけでなく、私を冷たく突き放したくせに、


「今度、行われるイベントに参加しませんか?」


という誘いまで届き、ますますこの人の神経を疑った。



「よくもまぁ、性懲りもなくイベントに誘えるよな」


そう思いながら、これまでの言動に苛立ちが募り、何でも詰問してくる態度に怒りが込み上がってきた。


この際、


『どうにでもなれ』


という勢いで、これまで不満に思ってたことを全て不安にさせるプロに、怒りをぶちまけることにした。



「何でも噛んでも詰問する前に、自分で考える努力をしたらどうですか?」


「そう言いたくなるほど、人には遠慮なく首を突っ込むくせに、自分の家族に対しては、肝心なことは触れようともしない」


「講座中も、子どもが何度も部屋に入ってきては邪魔をされ、『今はお客さんが来てるから、部屋で待ってて』と、そんな当たり前のしつけすらできないのかと思ったし、そのせいで、講座にも全く集中できなかった」


「あんたのやってることは矛盾してる」


など、これまで溜めてきた怒りを全てぶつけ、そのコミュニティサイトから完全に退出し、ようやく決別することができた。



振り返ると、イベントはちょこちょこ開催されていたが、いつも終わった後は『はい、さいなら』という感じで、後味が悪かったし、


「こんなことになるなら、フェイシャルサロンに通うことを選択するべきだった」


と後悔した。


結局、肌荒れも改善されず、田口さんと関わりだしてから、不運な出来事ばかり起こるようになり、コミュニティサイトにも、強制的に入会させられ、受講していたようなもの。



初めて会った時から


「この人とは合わない」


と感じてたのに、その直感を押し殺してまで関係を築こうとした。


それは、守護霊様からの『気づけ』という、遠回しのメッセージだったのかもしれない。



それでも私は


「人生をより良いものにしたい。本来の自分に戻って、もっと楽に生きられるようになりたい!」


そう本気で思ってたからこそ、自己啓発を受講することを決意した。



これまで、たくさん自己啓発に投資してきたが、


「いくら自己啓発を学んでも、不幸になる時は不幸になる。自己啓発を学べば、必ず幸せになれるというのは、単なる思い込みに過ぎないし、絶対に幸せになれる」


と断言できるものではないと、今はそう思う。



そして、講師との相性はとても大事。


相性の良い方から学べば得を積めるが、相性の悪い方から学ぶと、私の場合は頭に入ってこなくて、ただの無駄金にしかならない!



だからこそ、自己啓発を学ぶ際は、まず単発セミナーやカウンセリングなどで、講師との相性や人間性を見極めてから、受講するかどうかを決めた方がいい!


自己啓発は決して安くないから、いきなりバック商品を購入すると、後悔することが多いから。



例えば、田口さんの対応は素っ気なく、


「言えずに我慢してきたことを吐き出すワーク」


では、言いたくないことまで言わせようとする姿勢に、どうしても納得がいかなかったし、他のメンバーには、積極的にハグしたり、寄り添うような言葉をかけてたのに、私の時だけ『えーっ』と怪訝な反応をしてきたり、いないものとして扱われることもあった。



専用サイトで私がいいことを呟けば


「さすが愛羅ちゃん、行動が早いね」


と絡んでくるくせに、ちょっとでもネガティブなことを呟くと


「そんな話、聞くつもりないから」


と知らんぷり。相談しても、パッとしない反応ばかりだった。



「どうせ自己啓発を学ぶなら、自分のことを気にかけてくれて、息の合う方の元で学びたかった」


と、何度も後悔したし、


「講師との相性って、本当に大事だし、いつかまた、学ぶ機会があれば、講師との相性を見極めてから受講したい」


と、強く思うようになった。



ただ、その一方で


「どうして私は、誰かに対して感謝できないんだろう」


そんな複雑な気持ちにも苛まれた。



それでも私は、灯りを探している。


誰かの言葉に傷ついても、誰かの言葉に救われることもある。


だからこそ、私は記録を続ける。


そう決心したのでした。


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