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灯りの記録 〜見て見ぬフリをしてきた過去と向き合うために〜   作者: なかみね ひまり


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第19話 コミュニケーション会員専用サイト


コミュニケーション講座を受講した翌日、田口さんから


「会員専用サイトがあるので、登録してください」


と指示されたが、そのサイトは


「本名での登録が必須」


と言われ、


「誰がいるのか分からないサイトに、本名で登録するのは抵抗があります」


と伝えたが、田口さんは


「本名登録は一応義務だし、ここにいる会員の人たちは、みんないい人だから大丈夫」


と半ば強制的な雰囲気で、本名で登録することになった。


そのサイトでは、今、自分が何を思っているかを、些細なことでいいから呟き、それを見た会員が『どう感じたか』をひと言メッセージで返信するという、いわば、SNSの呟きにコメントを入れるような仕組みだった。



ただ、みんなに見られたくない場合は、講師と1対1でやりとりできる専用の投稿欄もあり、そこに送ってもいいとのことだったから、当時の私は、他人に『どう思われるか?』をとても気にしてたから、最初の頃は、講師専用のやりとりに自分の思ってることを呟き、その呟きを見た講師が『どう感じたか?』を返信してくれる。そんなやりとりを続けていた。



しばらくして、田口さんを含むコミュニケーター講師たちがイベントを開催することになり、


「他の受講生さんや講師も参加するから、交流してみたら?」


と勧められた。



そのイベントに参加し、初めて他のメンバーと交流したが、そこにいたのは、中年以降の女性たちのグループで、とにかく自己主張が強く、『私が私が』と前に出たがる人ばかり。


その場にいるだけで、エネルギーを吸い取られていくような感覚があり、とても疲れたし、正直なところ、不満もあった。



中でも、一際目立っていたのが、『自分を見てほしい』という気持ちがものすごく強い、いわゆる『かまってちゃん』の存在だった。


その女性は、見た目は華やかで、ギャルっぽい雰囲気。人を惹きつけるオーラがあり、メンバーからも人気があったが、私はどうしても苦手で、距離を置いてた。


彼女は、恋愛経験もそれなりにあるようだったが、出会う異性がヤリモクだったり、デートをドタキャンされたりすることが多く、そうした出来事を大袈裟に捉えては、グループ専用サイトで頻繁に嘆いていた。



その投稿を見た他のメンバーたちは、


「私たちがいるから大丈夫」


って寄り添っていたが、私が思い切って悩みを打ち明けた時は、


「ふーん、だから何?」


というような反応で、聞き流されるだけ。



中には、私の存在を迷惑がっているような人もいて、内心で小馬鹿にしてくる人もいれば、露骨に卑下してくる人もいたから、結局、どこにいても、私にとっての『居場所』を見つけることができませんでした。

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