第11話 労基に相談するも、のらりくらり
「どうすれば、今の仕事を辞められるか?」
そう思って検索していたところ、
「労働基準監督署に相談を」
と書かれたページを見つけた。
藁にもすがる思いで、労基に電話をかけ、
「今の職場を辞めたい」
と伝えたが、
「仕事を辞めたいのなら、2週間前に社長宛に退職届を送れば辞められます」
「自分で言えないなら、ご両親に代わりに言ってもらってはどうですか?」
そんな言葉ばかりで冷たく対応され、親身になって話を聞いてくれる様子は一切なく、がっかりした。
それなのに、
「電話してきたあなたの名前を教えてください」
と言われ、
「動いてくれるわけでもないのに、名前を名乗るなんてバカバカしい」
と感じ、電話をガチャ切りした。
ただ、1日でも早く仕事を辞めたかった私は、言われた通りに社長宛に退職届を送ったが、社長や直属の上司からは、
「これはどういうことだ?」
「最低でも3年は、ここで頑張るって言ってたんじゃないのか?」
「1人暮らしなのに、この会社を辞めたら次の仕事は? その後の生活はどうするの?」
など、まるで私の弱みを握るような言い方を一方的にされ、退職届を送った事実すら、なかったことにされた。
今どき、昭和の風習的な価値観を押し付けられても、私みたいな若い世代には通用しないし、そんな時代は、とうの昔に終わってる。
古い価値観に縛られながら生きている人たちを見て、
「なんて可哀想な人たちなんだろう」
そう思わずにはいられませんでした。




