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異形の美女に懐かれたので、旅の道連れとなって冒険者します  作者: 星羽昴
Ep:迷宮

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【迷宮】第18話 迷宮の探索

 ラグドールとオルティナのおかげで、この城の内部が、魔法で侵入者を強制的に転移させて閉じ込める迷宮になっていることはわかった。しかし、閉じ込められただけでドーゼの冒険者たちが一晩で命を落とすだろうか。


「一晩閉じ込められた程度で、揃って死亡するはずはない。ドーゼの冒険者たちが死んだのは、別の理由があるはずだ」


「何とか、死体に近づいて死因を確認したいね」


 彼らの死体には、死に至った手がかりがあるはずだ。しかし、不用意に死体の傍へ行こうとしても、別の場所に転移させられてしまう。とにかく慎重に移動しないとならない。


「ノアール。どうにか空間を捻って繋げられないかね?」


「複雑な魔の流れが邪魔しているので、向こう側の空間を上手に掴めません。無理に捻って繋いだら、何かの拍子に剥がされてしまいそうです。そうしたら、その間にあるモノを引き千切ってしまいます」


 捻った空間を引き裂く……ノアールの必殺技を、この身で受けたくはないな。どんな形であれノアールの力の一つを封じる程度に、この城の迷宮は厄介と言うことか。


「壁を破壊してしまえば外へ出られます。床や壁にも、魔を封じる細工がしてありますが、物理的な力押しならいけると思います」


 ノアールが、緑のマントの下から鉤爪の右手を覗かせた。


「待ってくれ!」


「待ちなさい!」


 ラグドールとオルティナが、同時にノアールに「待った」をかけた。


「この城に施された魔法は、間違いなく太古に失われた魔法だ。しかも、これだけ完全な形で、今も稼動している仕掛けなど希有なものだ。こんな貴重なものを、無闇に傷つけるわけにはいかない」


 ラグドールの傍で、オルティナも頷いている。魔法を研究している者にとっては、貴重なものらしい。


「でもね。ここから出られないんじゃ、研究も何も意味がないだろう?」


 わたしの指摘を、ラグドールはあっさりと却下する。


「大丈夫だ。転移先を示す記号を解読できれば、迷宮の地図を作製できる。これから、その作業に入る」


「どうやって?」


 ラグドールは親切に説明してくれたらしいのだが、わたしには理解できない。要は、壁と床に描かれた『魔法陣の様式』と実際に『移動された場所』を照らし合わせて、その法則を見つける……と言うことらしい。


「もしかして……ワザと転送されてみて確かめるのかい?」


「他に、手段があるかね」


 ラグドールは少し嬉しそうに見えた。傍のオルティナも。遊び盛りの子供が、洞穴や廃墟を見つけたら()()()()をしそうな気がした。

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