七色美人
つかめそうで
つかめない
雲のような君は
七色美人
届きそうで
届かない
空のような君は
七色美人
横なぐりに吹きつける
雪のように 時に冷たく
ベランダの窓から差し込む
太陽光線のように 時に温かく
川があるから 橋が必要なように
橋があるから 人が行き来するように
花粉を求めるだけで 君は
自然と花を咲かせる手伝いをしている
「理屈じゃない」なんて
今でもこれっぽっちも信じちゃいないけど
メロディーなんていらない
ビジョンなんていらない 今は
雨上がりの丘の上に
虹の橋がかかって
遠くを見つめる君は
七色美人