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あなたの残像が重すぎるから
時の流れは残酷なものね
わたしをこんなに変えていくなんて
今何処で何をしているの
私が愛したたった一人の男
お酒の力を借りても電話を掛けられない
メールも送れない
今はひび割れた花瓶へ
両手をあてがう
どうして離れてしまったんだろう
2人で夜明けを迎えた時
言ってくれたよね
「君を一生守る」って
子供じゃない
子供じゃないって
自分に言い聞かせるけど
慟哭 止まらない
枯れた花が
私を見ている
悲しそうに
哀れむように
どうすればいいのこの気持ち
走り出したい
でも動けない
あなたの残像が重すぎて
お~道端で風に揺れる花
名前を教えてくれませんか
あなたが枯れる時 私も枯れそうで
その前にあなたの ホントの名前を呼びたい
新しい花瓶を買おう
ちょっと痛いかもしれないけどゴメンネ
あなたが部屋に咲いていたらと思うと
心が安らぐから
彼のいた部屋
私のいた部屋
2人の残り香
消してくださいもう終わり
新しい花に
名前を聞いて
明日朝晴れたら
決して消えないそんな始まり