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夜と朝の間に

どこか遠くから聞こえてくる音


午前一時


僕は震えている


悪い予感がしている


カバンから携帯を取り出す


知らない番号だった


瞳を閉じてが途切れる


僕から掛けなおす


手は震えている


外は酷い雨で窓ガラスに顔を近づける


映る顔は青白くなっていた


電話は女性からだった


「赤ちゃんが死んだの」


「どちらにおかけしたのですか」


「赤ちゃんが死んだのよ」


僕は携帯をパタっと閉じた


よくある事だ そう思った


電話は一度きりだった


雷が鳴り響いている


今一人、人が死んだ


それは確からしい


何処の誰かもわからない人が


僕は瞳を閉じて君を描く


ソファーに横たわって


今日も明日も僕は満員電車に揺られ


会社に行かなければならないのに


君に会えそうも無い


こんな夜が繰り返されるなんて・・・


こんな朝が繰り返されるなんて・・・


午前六時


鏡をみたらこの世の終わりが来たかの様な顔をしていた

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